今日の巻頭言(0424)
市民オンブズマンが遂に監査請求
 横浜市政の問題点でも触れている大桟橋の「設計ミス」事件を市民オンブズマンが監査請求しました。 大桟橋国際客船ターミナル建設 市民オンブズ「設計ミス原因」

 デザインコンペの入賞作が非常にユニークなデザインなので「実現性の実証」研究と「基本設計」に6億6千万円もかけて実現が保証されたものだったはずです。ところが、現実には歪みがひどく建築が不可能でした。
 でも
http://www.ggili.com/2G_16_eng.htm
 とかhttp://www.wired.com/wired/archive/9.04/balmond_pr.html

 (英文のままで失礼!)みたいに雑誌では「傑作だ!」とか「不屈の」とか褒めそやされています。特に後者の記事では特殊な工法により初めて実現できた、という内容の記事になっています。

 デザインした当人が実現性を検証し、設計したのですから、どう考えてもその「実現性」には責任を持っているはずです。しかし、この設計も担当したデザイン事務所はロンドンに拠点を持つFOAという会社でした。実は、この会社、Alejandro Zaera Polo 氏が30歳の若さにして設立したばかりの会社でした。なんと、大桟橋国際旅客船ターミナルが会社としての初仕事です。そして、以後横浜での入賞をバネに各地で国際コンペに勝ちを収め、建築家としてトップの名声を得ているようです。

 勿論、デザインのような感性が重視される仕事にはむしろ若いデザイナーがふさわしいと思います。しかし、その実証研究などはベテランが当たるべきではないか?特に日本の建築会社の施行能力、溶接や鉄の加工能力に十分な知識を持つ組織なりが担当すべきと思います。

 現在、入札で事業を請け負った建設会社は「設計ミス」とし、設計者は「施工不良」として(と受け取れる)いるようです。公開された設計に基づいて工費を算出し、入札するのですから応札した建設会社に相応の責任はあるでしょう。「この図面通りに作ります」と応札するのですから。責任を負うのがイヤなら「こんな設計じゃ作れまへん」と応札しなければ良いだけです。

 こうして、実証研究、入札、など幾度も事前に計画を変更するチャンスがありながら現実には実現不可能な計画が推進されてしまいました。誰の責任であろうと、人間のミスによって33億円もの税金がどぶに放り込まれました。

 今、誰がどう言おうと現実に目の前にあるのは「33億円の無駄金」です。誰の責任であろうと、横浜市民の落ち度ではありません。しかし、33億円を負担するのは市民です。
 

オンブズマンがおっしゃるように市の負担を最小限とする努力をすべきです。
また、
33億円をどぶに捨てることを議会が承認したコトは忘れません!
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