今日の巻頭言(0606)
市議会の日の丸掲揚騒動
市会では議長席選挙騒ぎなども起き、大騒ぎですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?この騒ぎ、日の丸ばかりがクローズアップされていますが、事の本質を報道しているのが神奈川新聞と朝日新聞ばかり、(今朝はさすがに東京新聞も詳細を報道していましたが)が情けない。

 この騒ぎの本質は日の丸掲揚ではありません。少数会派の発言時間とセットで議院運営委員会の理事会だけで「決めて」しまったことです。

 背景を説明しておくと、議院運営委員会(市会運営委員会)のお仕事は地方自治法109条で

定例会等の日程について
議員発議の議案、委員会条例及び会議規則について
議会運営に関する事項について
議長から諮問された事項について

について審議し、各会派が交渉する場として定められています。ここで審議してその結果を本会議に報告し、採決する手順となります。だから議運だけで何かを決定する事はできません。(私も今回初めて知りました、考えてみればどんな委員会も同じ)

 また、会派間の「非公式」な交渉の場でもあるため、議事録は公開されていませんし、市民は傍聴できません。注目すべきは4名以下の少数会派は(と、言うことは無所属議員も)出席が認められておらず、発言どころか傍聴も「議長が認め」なければできません。 ここでの結論が全てではなく、本会議で議論した後採決を経て「決め事」となるから少数会派が交渉会派として参加できなくとも全ての議員が意見を表明することが保証されていたはずなんです。

 だから今回の騒ぎは手順にも大いに問題があります。議決機関でないはずの議運で決めて本会議では一切議論せず、いきなり日の丸を掲揚してしまっています。そして本会議で発言の場があったかと言えば、、、、
他の反対会派の行動

 「発言の機会がなかった」井上さくらさん達は実力行使に出てしまいました。これはまずい。民主主義の理念からしても反則です。相手が反則しているから自分もやって良いことにはならない。また、戦術的にも事の本質をぼかしてしまいました。主張そのものは正しくてもその行為には流石の私も賛同できません。

 では、他の会派はどう対応したか?

神奈川ネット:
最初の実力行使のアト、少数会派にも発言の機会を、と提案しましたが否決されました。また、議長にも同趣旨の申し入れをしましたが拒否されました。

共産党   :
本会議で少数会派への発言機会を保証しよう、と発言しましたが議題の趣旨に添わない、として議事録から削除されました。

 制度に則った提案、言論による対応、実力行使、と3種類の対応が行われているところが注目されます。そして、その全てが力押しで「無かった事」にされている。現時点では「公式」には日の丸掲揚に誰も反対しなかったことになっています。議事録が 「捏造されている」と言っても良いでしょう。
 井上さん達が(手段に大いに問題がありますが)主張しているのはおてんと様の下で話し合おう、という事。他の会派も手段は違っても内容は同じです。議事録が残る場所で、市民が知ることが出来る場所で公明正大に議論しよう、という主張にはなんらの非もない。

 逆に旧与党3会派の行動はよほど議事録を残したくない、談合政治をなんとしても維持したい、としか見えません。本来、議決機関でない議運で「決めて」しまい、本会議で異議が出れば削除して無かったことにする。
旧与党会派の動機を勘ぐると
 そりゃ、旧与党転じて現野党としてはどうあっても維持したい仕組みでしょうね。この仕組みを維持すれば市長、市長支持会派が旧来の利権を削ろうとしても全部思いのままにできる。市長案件も、議員提案も全て議運で「否決」しちゃえば本会議の議題になりません。市長は本会議で否決された案件でも一定の条件で通すことはできます。しかし、議運で細工して議題にすらならない案件はなんともならない。はたまた委員会付託して継続審議にして店晒しにすればいつまでも成立できなく出来る。正常な審議を要求しても市長発言ですら議事録から削除できてしまいます。議事録の整理は議長の職権ですが濫用して良いものではありません。

 当初中田市長は「決まったことを守らないのは悪いこと」と発言していましたが、今回は「二人の主張は尊重するが、行動は賛成できない」と新聞記者に答えています。流石に構図のヤバさに気付いたんだろうなぁ。第一、

 井上議員達の行動は左右どちらから見ても、理念的にも、戦術的にも賛成する人はいないでしょう。しかし、その主張そのものは左右どちらから見ても否定できるものではありません。これを「日本の国で日の丸を掲揚してどこが悪い」と議論をすりかえるのは「白日の下」で議論する事を恐れているからとしか思えません。

 
議論を封殺する旧与党会派の行動は「中田市政」になってもあくまで利権は手放さないとの意思表示としか受け取れません。
 
 ただし、2度目も座り込み。支持者が傍聴席で騒ぐ、などの対応は賛同できません。主張には大いに賛同できても市民の党のお二人のこのような稚拙な行動は支持しません。三度目があれば主張がいかなるものであろうと、流石の私も耳を閉ざす、と宣言しておきます。

 
 
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