能率アップ、省エネへノータイ

◆横浜市が開始、9月20日まで

 「猛暑の中でも仕事の能率のアップを」と横浜市は十八日から「ノー・ネクタイ運動」を始めた。軽装により冷房の設定温度を二八度に引き上げ、省エネルギーにもつなげていく。庁内電子掲示板に寄せられた職員提案の中から中田宏市長が採用。職員提案実現の第一号となる。ポスターなどで市民へ理解を呼び掛けながら、九月二十日まで続けていく。
 実施初日の市庁舎や区役所などではネクタイ姿とノータイがほぼ半々。職場の形勢を見極めながらYシャツだけに変える即席のノータイファッションも目立った。ネクタイ姿で通した職員の一人は「まだ来庁者全員に市の方針が浸透しているとは思えない。上司が外そうが外すまいが当面はわが道を行く」と話した。
 港南区から来庁した主婦(56)は「ネクタイ姿は見ているだけで暑苦しかった。いい判断だと思う」と評価。しかし市役所そばに勤める南区在住の会社員(46)は「ちまたの市民はネクタイで通しているのだから役所だけが率先して進めるのはいかがか」とコメント。こちらも反応は半々だ。
 提案採用者である中田市長は率先してノータイ姿で出勤した。この日の初公務となった区長懇談会では「ノータイでもぴしっと決まるかどうかは足元次第。職場でのサンダルばきは避けてほしい」と呼び掛けた。カラーYシャツなどノータイフアッションで決めたある区長は「きのう近くの大手スーパーで購入した。個人消費拡大効果もあるかもしれない」と報告した。
 市長はこの後の来客や公務にもノータイで対応。市専門委員・佐々淳行さんとの危機管理懇談会では市長、助役、収入役、局長の幹部全員がノータイ姿で臨んだ。「何とぞご理解を」という中田市長の説明を笑顔で受け入れた佐々さんはネクタイこそ外さなかったが上着を脱ぎ、一時間以上にわたって熱弁を振るった。

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媒体 神奈川新聞 掲載日 2002.07.19