連合神奈川、「政治センター」で方針転換 選挙への影響必至

 ◇候補者推薦→政策重視の方針へ、民主党以外にも道/首長は3期12年、議員は70歳まで
 今秋の設立を目指す連合神奈川(金子正昭会長)の「政治センター」の概要と、基本となる政治方針案が15日、明らかになった。最大の焦点となる選挙時の候補者推薦では、「民主党基軸」方針を事実上転換し、他党を含めた政策重視の個別選別方針を掲げた。当選後、推薦要項に違反した議員には、対立候補擁立などの制裁を課すことも盛り込まれ統制色を強めている。来春の統一地方選や次期衆院選に大きな影響を与えそうだ。
 「政治センター」は連合神奈川の内部組織で、政治に関わるすべての方針を企画・立案する。代表は連合神奈川会長が兼任し、政治面での執行機関となる。
 政治方針案は「生活者優先の社会への変革」を掲げ、取り組みを国政と地方政治に二分した。全国の連合地方組織では初めての方針。
 政党との関係では、従来の「民主党基軸」とは明記せず、「固定的な関係ではなく、政策重視とする」方針を打ち出して、年次活動方針で具体的に決めることにした。
 選挙候補者の推薦にあたっては、申請の門戸を広げ、民主党以外の政党候補者からも受け付ける。政治センターでは候補者の政策や政治活動などを考慮して推薦を決定。現職議員にとっては、事実上、政治活動の勤務評定が行われることになる。また、議員には70歳の年齢制限、首長には3期12年の任期制限を設けた。推薦候補者には政策協定の締結と、「連合神奈川議員団会議」への参加を義務付けた。
 当選後、推薦要綱に反するなどの政治活動を行った議員には、除名や対立候補擁立などの統制を行うとした点も特徴だ。
 連合神奈川は2年前から「政治センター」設立準備委員会などを設け、政治方針などの議論を行っていた。全国の連合地方組織には、すでに33カ所で設置されている。しかし神奈川県の場合、旧総評系の「憲法をくらしに生かす神奈川県民会議」(かなけん会議)と、旧同盟系の「神奈川友愛会」というイデオロギーの異なる政治団体を抱え、政治的統合が難しい状況にあった。連合神奈川内に設置できるかが全国的な関心だった。
 最大の課題だった憲法問題については、憲法論議をタブー視せず、「論議を否定するものではない」とする連合本部の見解を重視。イデオロギーに基づく左右対立の解消に努めた。
 政治方針案のとりまとめを受け、かなけん会議は6月に、友愛会は10月にそれぞれ解散する。
 連合神奈川は11月の定期大会で議決後、「政治センター」を発足させる方針だ。

(毎日新聞)
[5月16日19時20分更新]
関連リンク
収録媒体  毎日新聞 掲載日  2002.05.16