除名市議、提訴の意向 横浜市議会

 本会議場での日の丸掲揚に反対して議長席を占拠するなどして、横浜市議会(定数92)で除名処分が決まった「市民の党」の井上桜市議(37)と与那原寛子市議(37)は25日午後、記者会見し、処分の無効を求めて知事に審決を請求するとともに、訴訟を起こす考えを明らかにした。

 井上氏は「議員が数の力で議員の立場を奪うのはやってはいけないことだ」と抗議した。

 2人の処分をめぐっては、最大会派の自民が除名を主張したが、民主や公明などでは出席停止が妥当だとの意見が多かった。しかし、2人が17日に行われた懲罰特別委員会の弁明で陳謝しなかったことなどから、委員らの反発を招いた。

 また、出席停止処分は最長でも7日間で、議会が今月26日で閉会することを考えるとほとんど効力がないとの声もあり、大勢が除名に傾いた。

 同委員会は日の丸掲揚の是非をめぐる議論と切り離して処分を検討。議長席などの占拠に絞って判断し、最終的に民主、公明も除名に賛成した。


 全国市議会議長会や横浜市議会事務局の調べでは、少なくともこの10年で全国で6人の地方議員が除名されているという。議会を混乱させた、議員を中傷したなどが主な理由で、うち2件は知事の審決で、2件は裁判で処分が取り消されている。一方で、京都府八幡市では1年交代の慣例に従わずに議長を続け、議会を流会させたとして処分され、その後、和解して除名が確定した例もある。(00:35)

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媒体 朝日新聞 掲載日 2002.06.25