議長席占拠の市議を除名、議員資格失う 横浜市議会

 横浜市議会(定数92)は25日、本会議場での日の丸掲揚に反対して議長席などを占拠した会派「市民の党」の井上桜、与那原寛子両市議を「除名」とするかどうか採決した。まず井上市議について、自民党、民主党、公明党など69人が除名に賛成し、可決に必要な出席議員数の4分の3を上回り、井上市議は議員の資格を失った。続いて、与那原市議の採決が予定されている。
 採決前の討論で、自民が「議会の品位をけがし、秩序を乱した」と賛成理由を述べた。これに対し、神奈川ネットワーク運動と共産党が「市民の負託を受けた議員の行為を制限する除名には同意できない」と反対した。
 井上市議らは議会運営委員会で日の丸掲揚を決めたことに反発。6月5日の本会議前に話し合いを求めて議長席などに座り続け、約6時間後に連れ出された。その後、市議会に設置された懲罰特別委員会で「除名は妥当」との結論が出ていた。
 除名は地方自治法にある議員への懲罰の中で最も重い処分。
 元逗子市長で地方自治法に詳しい富野暉一郎・龍谷大教授(地方自治)は「市民の信託を受けた議員の除名は議会による有権者の選択の否定で、非常に重い。除名を是認できるほどの行為だったか、市民が納得できる議論があったかどうか、市民側からも議会の判断へのチェックが必要だ」と指摘している。

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媒体 朝日新聞ニュース速報 掲載日 2002.06.25