「日の丸」めぐり除名処分 議員資格をはく奪 横浜市議会


 横浜市議会は二十五日の本会議で、議場での「日の丸」掲揚に反対し、議長席を占拠した女性市議二人のうち、井上さくら市議(37)=所属会派・市民の党=を除名とし、議員資格をはく奪した。
もう一人の与那原寛子市議(37)=同=も同日午後、除名となる見通し。
 除名処分は地方議員に対する最も重い懲罰で、政令市の議員が受けたのは初めて。二人は「あらゆる法的手段を取る」としている。
 審議、採決は井上市議、与那原市議の順で行われた。
 採決に先立ち、井上市議は「議場での日の丸掲揚は一人ひとりの愛国心にかかわる。政府は法制化されても強制しないと言っているが、これは強制だ。思想、良心の自由に反する。日の丸を数の力で押し通そうとしたことに問題の根本がある」と弁明した。
 市民の党は一九九六年、市民運動に取り組む人たちらが神奈川県内各地で結成したとされる。
 日の丸掲揚は、市議会運営委員会で決定。井上市議らは二人だけの少数会派のため委員として発言できず、五月二十九日、初めて議場に掲げられた日の丸を撤去しようとして議長に退場を命じられた。
 さらに六月五日、議長に釈明を求め、議長席と市議会事務局長席を約六時間占拠。議長の指示で市職員に強制退去させられた。
 これを受けて設置された市議会懲罰特別委員会は「議場の秩序を乱した」として二十一日、自民と民主、公明、民主党横浜みらい四会派の賛成で除名処分を決めていた。
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媒体 共同通信ニュース速報 掲載日 2002.06.25