名札そのまま議場あとに 除名市議「市民に訴える」


 「除名の懲罰を科します」―。日の丸掲揚に反対して議長席を占拠するなどした井上さくら市議(37)、与那原寛子市議(37)に対する処分が審議、採決された二十五日の横浜市議会。市民で埋まった傍聴席からは激しいやじが飛んだ。
 最初に除名の宣告を受けた井上市議は、議場の一番端の席で立ち上がると、議員に向かって「皆さんのやったことの意味を広く市民に訴えます」と言い残し、議場を後にした。
 席には、立てられたままの名札が残った。
 続いて宣告を受けた与那原市議は、無言のまま深々と一礼をして退場。傍聴席の支援者から「議会は恥を知れ」などのやじが飛び、場内は騒然となった。
 この日、両市議は抗議の意味を込めた白いリボンを胸につけて議場に出席。午前十時の開会後、まず井上市議の処分についての審議が始まった。いったん退場して弁明のため再入場した井上市議は、はっきりした口調で弁明文を読み上げ「除名は有権者の主権への侵害」と訴えた。
 約百二十席の傍聴席は市民でほぼ満席。投票や除名宣告の際は一部の傍聴人からやじや拍手が起こり、議長が退場を命じる一幕もあった。

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媒体 共同通信ニュース速報 掲載日 2002.06.25