| 横浜市議会除名 2市議が会見 | ||||
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「数の力で少数意見を封じるのは、有権者の主権への大変な侵害」。25日の横浜市議会本会議、井上桜市議(37)は除名処分が採決される前の弁明で訴えた。結果は、決定に必要な出席議員の4分の3をわずかに上回り、井上氏と与那原寛子氏(37)は議員の資格を失った。 採決では自民32人、民主16人、公明16人、横浜みらい5人の計69人が除名に賛成し、共産と神奈川ネットワーク運動(各10人)が反対した。自民の市議1人が欠席し、採決時に本人は退席させられるため、井上氏の除名に必要なのは68票だった。 2人は採決の後記者会見し、「議員がクビになるのなら、信念に基づいた主張ができなくなる」(与那原氏)、「私たちの行動の原因をもっと議論してほしかった。ほかの懲罰を受け入れることは、ありえたと思う」(井上氏)と抗議した。また、議長席などを占拠したことについては、「やったことは百%正しかったとは言っていない」「座って議長との話し合いを求めた。混乱の責任を一方的に負わせるのはおかしい」と述べた。 除名に賛成した各会派の議員団長らは「2人の行動は議会制民主主義の否定。除名は当然」と自らの決断が正しかったことを強調する。 「議会人でありながら議長席を占拠して本会議を開かせなかったわけで、議会の否定だ。2人は、市民からの負託も否定していることに気付くべきで、除名は妥当」と自民の伊波洋之助党市連幹事長。 民主の中島憲五団長は「除名は重いが、懲罰特別委員会の弁明でも反省を見せず、再び強硬手段に出る可能性は否定できなかった」と説明。「除名になっても、裁判などの救済措置が残っているのではないか」とも述べた。 公明の大滝正雄団長は「除名処分は相当だ。議場を混乱させた責任は重い。行為も計画的で、自分たちの責任も否定している。議会制民主主義を根底から否定する暴挙だ」とし、横浜みらいの小幡正雄団長は「苦しい選択だが、除名はやむを得ない。両議員に反省の色はなく、今後同様の行動を取る可能性はある。裁判で戦うというのも、議会に対する挑戦だ」と述べた。 |
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| 媒体 | 朝日新聞 | 掲載日 | 2002.06.26 | |