| 賛否双方熱く討論 市議除名で横浜市会 | ||||
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「市民の党」の井上さくら、与那原寛子両市議の「除名」の是非を開う本会議が二十五日開かれ、「賛成」「反対」の立場から各会派の討論が行われた。自民、公明、民主党などは「議長席を占拠し開会を妨害。開会後も議長命令に従わないなど六時開にもわたり空転を招いた。議会制民主主義を冒涜(ぼうとく)する行為で断じて許されない」などと厳しく批判。対する共産、神奈川ネット横浜は「両市議の行為は許されないが、有権者に選ばれた議員の権利を議会で奪うのは妥当ではない」などとして反対を表明した。 (報道部・有吉 敏、牧野 昌智) 占拠は正当化できず 自民・公明・民主など 議員の権利奪えない ネットや共産 約百二十席ある傍聴席はほほ満席で、除名を疑開視する市民らから「議員は恥を知れ」「横浜市会には民主主義はないのか」などの怒号が飛び、議長が退場を命じるなど一時、騒然とした雰囲気となった。 「除名反対」を表明したネットは「議会のルールにのっとって議論を行うべきで、両市議の占拠には強く抗議する」などと前置きし、「日の丸掲揚の開題などは議論が不足しており、非交渉会派(四人以下)の発言を多数派で封じ込めている。『除名』では根本的な解決にならない」と指摘。共産は「両市議の弁明は全く反省がみられない。懲罰は課すべき」とした上で「国論を二分する日の丸開題を多数会派が議会運営委員会で強行決定した背景などを考えると『陳謝』が最も妥当だ」と表明した。 「賛成」とした自民は「自らの主張を通すため占拠し、議長の命令にも従わなかった。弁明では反省もなく自らの正当性のみを主張、ほかに責任を転嫁するなど、その責任は重大だ」と主張。日の丸問題についてもサッカーのワールド力ップを引き合いに「スポーツの世界では日常的に小旗で打ち振られている」などと力説した。 民主は「占拠の事態を打開すべく説得に当たったが応じなかった。日の丸掲揚も議運のルールに基づき決めた。両市議の行動は全く自分勝手なものだ」と指摘。本会議では討論を行わなかった公明は「計画的な行為で、自らの責任を否定している。いかなる主義主張も占拠を正当化できない」とのコメントを発表。民主党横浜みらいも「弁明を開く限りでは同じことを繰り返す可能性がある。『除名』はやむを得ない」と説明した。 一方で、「賛成」会派からは「除名」の次に重い処分が「出席停止」(七日間)で、両者の格差があまりに大きいことから、今後、会議則を見直す必要性を指摘する声も上がっている。 |
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| 媒体 | 神奈川新聞 | 掲載日 | 2002.06.26 | |