| 除名取り消し求め提訴 | ||||
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◆横浜地裁に「市民の党」の2氏 横浜市会から市議身分をはく奪される除名処分を受けた「市民の党」の井上さくら(37)、与那原寛子=いずれも(37)=の二氏は七日、同市会に処分取り消しを求める訴訟を横浜地裁に起こす。五日に記者会見して明らかにした。処分停止を求める仮処分申請も同時に行うという。議員除名は県内で初のケースで政令指定都市でも前例がない。処分の是非をめぐる司法判断に注目が集まりそうだ。 訴状では、市会の状況について「少数会派である『市民の党』の発言を認めないまま五月二十九日の本会議場で日の丸掲揚を行った時点で、議会は不正常の状態に陥っていた」と指摘。処分対象となった六月五日の「議長席占拠」については「単に話し合いを求めた行動に過ぎず『占拠』といえるようなものではない」とし、「不正常な議事状況が是正されないまま『開会』が強行されたことが問題の発端であり、責任は是正努力を怠った市会議長らにある」と断じた。 処分については、「日の丸強制に反対した『市民の党』の排除が目的。多数会派による意図的、計画的、組織的な除名で思想、表現の自由の弾圧でもある」などとしている。 市役所での会見で、両氏は「議場への日の丸掲揚を正当化する会派が反対意見の封殺を狙った行為であり、手を尽くして戦う」などと訴えた。 市町村議員の除名に対しては、訴訟のほか地方自治法上に定められた「知事の審決」によっての救済を求めることができる。審決で「不当」という判断が下れば処分が無効とされる仕組みで、両氏は七月十六日に審決申請も行っている。 これに対し、除名処分に賛成した自民党、公明党、民主党、民主党横浜みらいは同月二十六日の本会議で対応を小林昭三郎議長に一任することを提案。この四会派と神奈川ネットワーク運動横浜の賛成で「議長一任」を決めている。訴訟対応についても「議長一任」へ向けた手続きがとられる見通しだ。四会派は「井上、与那原両氏は議長席占拠により議会の秩序を乱した。除名処分は妥当」との立場をとっている。 ◇これまでの経緯 井上、与那原氏は市会本会議場への日の丸掲揚に反対。掲揚初日の5月29日の本会議場で、小林議長へ直訴の際に壇上の旗のポールに手をかけるなどして議会事務局職員により議場外へ排除された。6月5日には議長席と議会事務局長席に座り込み、5時間余後に同様に排除された。同月25日の本会議採決で自民など4会派が2氏の除名に賛成した。 |
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| 媒体 | 神奈川新聞 | 掲載日 | 2002.08.06 | |