政策提言で連合神奈川が中田横浜市長に“苦言”

「民の活力」「行政効率化」行き過ぎけん制

 連合神奈川の金子正昭会長は二十日、横浜市役所に中田宏市長を訪ね、来年度に向けた政策・制度要求と提言書を提出した。連合は三月末の市長選で前職の高秀秀信氏を推薦。四月下旬の連合メーデーにも中田市長に欠席され、両者にはしこりが残ったまま。提言には中田市長の施政方針演説のキーワードを盛り込んで期待を表明しつつも、「言うべきは言う」などと、随所に“対決姿勢”がにじんでいた。

 連合は、横浜市長への政策提言を毎年夏に行っており、中田市長へは初めて。個別の内容は前年と大差がないものの、中田市長への苦言も盛り込まれていた。

 中田市長が繰り返す民間非営利団体(NPO)など「民の力が存分に発揮される社会」の実現について提言は、それによる市職員数の安易な削減などは「失業者の増大は活性化にブレーキをかける」と、くぎを刺した。

 また市長が訴える「効率的・効果的な行政の推進」についても、その目的は「(市の)職員が働きがいを持つ」ことであり、行き過ぎた「効率化」をけん制した。

 提言は終わりに、今後も中田市政に対し「言うべきは言う」「話し合うべきは話し合う」と記し、中田市長の意思決定に影響力を及ぼしたい考えを示した。

 出席者によると約三十分間の会合で、市長選には特段触れられず、「儀礼的に終わった」(連合出席者)。だが中田市長が自分を「選挙で選ばれた政治家」と表現したことに、ある連合出席者は「市長がああでは、しこりは消えようがない」と不満を漏らした。

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媒体 東京新聞 掲載日 2002.08.21