| 住基ネット 波乱秘めスタート | ||||
|---|---|---|---|---|
住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)に「市民選択制」を導入した横浜市で、自分の情報をネットに送らない「非通知」を選んだ市民が2日、各区役所で申し込みを始めた。この日に申し込んだのは1202人。住基ネットに反対する人たちは「初日としては予想以上」と期待するが、市民選択制を受け付けない国や県との交渉を控えた市は「申し込み人数は関係ない」と静観に努めている。 ●混乱なく 非通知の申し込みは、市内18区役所の窓口と郵送で受ける。市によると4区が専用の部屋、8区が専用の窓口で対応したという。 港北区で申し込んだ主婦(52)は「相手の顔が見えないまま、個人情報を管理されるのは嫌」。別の主婦(59)は「情報管理をしっかり検討してほしいという意味を込めた」と語った。 まだ検討中の人もいる。青葉区の無職男性(67)は「住民票コードが届いてから考えたい」。保土ケ谷区の無職男性(64)は「別に名前や住所くらいならいい」と非通知は選ばないつもりだ。 ●件数に注目 市によると、この日の申し込みの最多区は港北と金沢の129人だった。住基ネット反対派の弁護士は「他の自治体が(住基ネット参加を)考え直すきっかけになる」と期待する。 この日、会見した市の宇野公博・市民局長は、申し込み人数について「市民の心証形成に影響を与えるから、節目だけで公表する」と説明。総務省などに与える影響についても「多い少ないは関係ない。交渉の材料にはしない」と話した。 県は「何件であっても全員参加をお願いする」とし、総務省は「コメントのしようがない」と言及を避けた。 ●全市民不参加も 市は非通知を希望した人を除いた情報を、12月下旬にもネットに送信したいという。しかし、総務省は「一人でも数百万人でも、全市民の情報でなければ違法で受け取れない」との立場だ。 市幹部らは「全市民が不参加になることは避けたい。個人情報保護法案について市で独自の提言をするなど、きっかけをつかんで説得したい」とあせりを見せる。 |
||||
![]() |
関連リンク | |||
| 媒体 | 朝日新聞 | 掲載日 | 2002.09.03 | |