あいさつしながらシティセールス


◆横浜市、来月から名刺市費支給
 横浜市は十月から、係長級以上の職員の名刺を市費で支給する。ペットボトル再生シートなど台紙はリサイクル品で、「職員スローガン」や市ホームページアドレスを含む統一デザイン。職員一人ひとりが名刺を手渡すことを通して、環境保護や情報公開推進などの「市政方針」をアピールする。
 デザインは若手職員七人が担当した。海をイメージする青を基調としたシンプルなスタイル。ロゴマークなどを加えやすいように余白も設けた。スローガンは「積極的な情報提供と公開、わかりやすい説明を心がけます」など三項目にわたる。
 支給対象となる職員は約四千人で一セット(百枚)ずつの配布を行う。ペットボトル再生シート(三千三百人分)のほか、再生紙(七百人分)も使う。再生シートの場合、大型ペットボトル五本が一セットに「変身」するという。
 中田宏市長は「仕事上、必要な物に公費負担を認める当然。一方でシティーセールスもしっかり担ってもらう」と説明。諸経費として約七百万円を見込むが、市長交際費(年度予算額四百万円)などの節減分を充てる方針という。
 これまで同市職員は自前で名刺を作ってきた。サッカーのワールドカップに合わせてW杯エンブレムを刷り込むなど多彩なデザインが出回っている。市では「自前ならばオリジナル名刺を使うことは自由。支給辞退も可能だ」としている。市総務局によれば、「県内自治体で名刺を公費支給する例は聞いたことがない」という。
 名刺の支給対象となる職員たちは「『必要経費』として認められるのはありがたい」(五十代の課長)と歓迎ムード。「オリジナリティーを追求したいので辞退するかもしれない」(三十代の係長)との声もあった。

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媒体 神奈川新聞 掲載日 2002.09.09