衆院8区補選 自民が山崎氏公認へ

 10月の衆院8区(横浜市青葉区、川崎市宮前区)補選をめぐり、自民党県連は8日、候補者を決める党員・党友による予備選挙の投票を実施した。即日開票の結果、獣医師の山際大志郎氏(33)が会社役員小崎有佳氏(32)を破り、当選した。山際氏は9日、横浜市内で開いた記者会見で、同党の公認候補として立候補する意向を表明した。

  国政選挙の候補者選びで同党が予備選を行うのは、宮城県連が昨年秋の衆院宮城4区補選で実施して以来2回目。8区の予備選では、選挙権を持つ党員・党友5321人に対して、投票総数は2097で、投票率は39・41%。このうち、山際氏が1296票を集め、782票の小崎氏を下した。

  山際氏は当選後、朝日新聞社の取材に対し「都市部で票がとれない現状に危機感を抱いている党員は、党を変えたいと思っている。その思いが、新しい試みである予備選の投票に足を運ばせ、結果として『党を変える』と訴えた私に託されたと受け止めている」と話した。

  9日の記者会見で、山際氏と同席した梅沢健治県連会長ら同党幹部は「特定の人や業界団体ではなく、幅広い国民の信頼を得るうえでも、公募と予備選を経た今回の候補者選考には非常に価値がある」と語った。山際氏の公認が10日にも党本部で認められる見通しであることも明らかにした。

  補選ではこれまでに、民主党が公募で選んだ元慶大助手折田明子氏(27)を公認候補として擁立する方針を決定。共産党県委員会役員の宗田裕之氏(43)が同党公認での立候補を表明している。

  自民党の候補が決まったことについて、民主党県連の花上喜代志幹事長は「ともに広く人材を募って決めた優秀な候補者なので、戦いはハイレベルなものになると思うが、政治を覆う閉塞(へいそく)感を打ち破るには民主党の勝利が必要だ」と述べた。一方、共産党県委員会の本荘洋彦書記長は「選び方が変わっただけで、深刻な政治不信や不況を克服するための建設的な提言は聞かれない。政治の流れを変えようという有権者の声にはこたえられないのではないか」と言っている。

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媒体 朝日新聞 掲載日 2002.09.10