横浜市予想 収入 1000億円超不足

  横浜市は10日、02年度から06年度にかけての一般会計の見通しを初めて公表した。市税収入の落ち込みや市債発行(借金)の抑制から、06年度末には1200〜1380億円の収入が不足すると予想。これを解消するため、財政改善策と政策作成、行政改革の3つを「横浜リバイバルプラン」として連動させる計画も明らかにした。中田宏市長は「市民と職員が厳しい財政事情を共有しなければ成功しない」と話した。

  一般会計の見通しは、歳入は経済成長率や政府の経済政策、固定資産税の評価替えなどの影響を想定して出した。歳出は、人件費や公債費など削減の難しい経費をそれぞれの年度で試算し、行政の運営費や施設の整備費などは今年度と同額として出した。

  それによると、02年度1兆3160億円の歳入は、06年度は1兆2670億〜2850億円に落ちる。一方、歳出は増え続け、同年度は1兆4050億円になる。年度末の収入不足は03年度末で530億円。その後も110〜370億円の収入が不足し、06年度末までで、計1200〜1380億円が不足する。

  こうした不足の解消について、中田宏市長は「無駄を省き、民の活力も生かして、複合的なコスト減で対応する」と述べた。03年秋には具体的な方策を示す「中期財政ビジョン」をまとめるという。この日は03年度予算の編成方針も示し、施設の運営費など経常的経費約2900億円を130億円ほど減らすとした。

  さらに、行政改革を目指す「新時代行政プラン」を03年秋にまとめるとも発表。「顧客志向」「スピードある意思決定」などの方針も打ち出した。今年12月にまとめる「中期政策プラン」についても「支えあいでつくる安心社会」など5つの重点戦略と7つの主要施策・事業を示した。

  これらの両プランと「中期財政ビジョン」を06年度まで連動させて取り組むのが「横浜リバイバルプラン」だという。中田市長は「諸改革を進めて行くための全体像を示した。私の今後の市政運営の決意だ」と説明している。

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媒体 朝日新聞 掲載日 2002.09.11