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色々な手紙

国籍によって敵味方に分かれてしまう

戦後第三国人の横暴を記憶されている、、、

フラストレーションのいびつな表現

ニューカマーの歴史が「アメリカの歴史」として認められていく事であります

参政権は「国防義務」を根拠づけると思います

国家という国民の防波堤の重要性を軽視する風潮こそ嘆かわしい

国籍をとったから信用してくれるのですか

韓国人は日本から逃げ出しませんでした


国籍によって敵味方に分かれてしまう

 この問題に関して自分の考えを述べさせて頂きたい。

 外国人の参政権の問題はいろいろな側面から論じられると思うが、行きつくところ
は「国家」という「壁」であろうと思う。私はヨーロッパの国々に行ったことがない
のでそちらの事情はさっぱり分らないが、仕事でしょっちゅう出かける東南アジアの
国々ではどこも「国家」丸出しである。ビザが無ければ入国すら出来ない国がある。
外国人を多少なりとも同国人と同様に扱ってくれる国なぞ皆無である。これはナワバ
リなどという軽々しい言葉で表現されるものではない。もっと重く冷徹なものであ
る。

 ある国ではそこの国籍を取る時その国に「忠誠を誓」わせられる。その国を敵とし
て攻めてくる敵国に銃を向けることを誓わせる。外国人である限りそれはしなくてよ
い、が、そこで留まる限りお客さんであって内政に干渉する(投票権利、国政に参画
する権利などの)権利は当然無いとみなされる。

 お客さんは国家が平和であるときは全く問題はない。しかし究極の国家ナワバリ争
い、つまり戦争になったとき当然自分の国に忠誠をつくさねばならないから今住んで
いる国の人に銃を向ける場合も発生する。「有事の時信頼できない」のではなく、国
籍によって(どちらに忠誠を誓うかによって)敵味方に分かれてしまうのである。こ
んな心配は国が国境が無くなってしまえば消えてしまうのだが、私は私の生きている
間は変わらないと思う。だから、やはりその国の政治に一票を投じたいならお客さん
の身分はやめて(どんなに困難だろうと)その国の人になるべきだと思う。(T・
H)

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《 拙稿、「国境線に囲まれた『ナワ

バリ』の意識」を読んでいただき、また感想を寄せていただきありがとうございました。

 
 Hさんが暗示されたように、アジアとヨーロッパがかなり状況が異なるというの
も、私はその通りだと思います。また西欧社会ではメディア等の人権侵害の監視が厳
しく、どこかそのような観点から私が書いているという印象をもたれたとすれば、そ
れもそんなに間違っていないかもしれません。
 
 またHさんの表現に従えば、日本の周辺、またアジアでは本当に明治維新当時の日
本のような、恐らく若い「国家」丸出しの国ばかりだというのにも同意いたします。
 日本の入国管理も厳格であることにも反対しません。EU盟国も域外からの移動に
は比較的に厳重ですが、、、ページのはじめに戻りたい
 
1)今回でなく、前回の原稿で強調したように、定住外国人地方参政権問題は、純然
たる日本の国内問題であり、日本国民が主権を行使して解決するべきことです。外国
に遠慮されることなく、日本国民が正しいと思われるこことをするべきです。日本の
周囲の国がどのような国であるかとということとも直接関係ない問題です。
 
 私がヨーロッパで暮らしているせいか、六十万人以上存在する「在日」と呼ばれて
いる少数民族と多数派の日本人との関係に問題があると思っています。これについて
は、今回でなく、前回の原稿で述べました。

 もちろん、この問題に関して、色々な対応・反応があると思います。
 例えば、イ)彼等と日本人の関係に問題があると思わない。ロ)問題と思うが、良
い解決案がない。あるいは、ハ)改善案としてX,Y,Z、、、等をとることができ
るなどです。

 この関係が問題と思わなければ、それはそれでいいわけですが、但しその理由とし
て、近隣の国の事情を挙げるのは必ずしも適切ではないと思われます。というのは、
この自国内の少数民族の処遇について、国際的基準がすでに存在しているからです。
 誤解を招かないように強調すると、これらの基準をそのまま盲目的に採用するので
なく、議論のたたき台になるという意味です。
 ちょうど色々な業界に国際的安全基準があると思います。例えば建築安全基準に関
して、日本が隣国のあまり安全基準を無視した建物をさし示して、「この程度でよ
い」というとすれば、どこか明治以来日本国民が努力してきたことからの後退になら
ないでしょうか。
 では、Hんはどのように思われるでしょうか。イ)の立場で、「問題なし」と考え
られておられるでしょうか。あるいは、ロ)で仕方がないと思っていられているので
すか。ハ)の立場で、別の代案があるのでしょうか。
  
 自国内の少数民族とどのようにお付き合いしていくかは、紛争予防の安全保障政策
であると同時に、その国民が国際社会で他の国民とどのように付き合っていくかの試
金石と見られる傾向が今後強くなると思います。

2)次にHさんは

〔、、、、つまり戦争になったとき当然自分の国に忠誠をつくさねばならないから今
住んでいる国の人に銃を向ける場合も発生する。「有事の時信頼できない」のではな
く、国籍によって(どちらに忠誠を誓うかによって)敵味方に分かれてしまうのであ
る。〕
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 日本にはまったく「戦争」を想定しないで、「平和」というコトバを繰返すだけで
安全保障問題に関心を抱かない人々がいます。平野さんはそのような人々ではなく、
この問題に関心を抱いておられ、その点私と共通するわけです。
 そこで具体的安全保障問題を真面目に論じます。朝鮮半島と日本の間で戦争が起
こった場合、日本に居住する住民は

A:日本国籍所持者
B:外国国籍所持者で日本とう交戦状態にある朝鮮半島の国家の国籍  
  保持者(いわゆる在日)
C:その他の外国人

ということになります。Hさんが心配されているように、この状況でBの「在日」
の人々が「当然自分の国に忠誠をつくさねばならないから」私達に銃を向けるかもし
れません。いずれにしろ、そのような行動に対して日本国家は適切な処置をとるしか
ないわけです。その時、Bの人々が「地方参政権」を持っていようが、「お客」とし
て滞在していようが、これは大きな意味を持たないのではないでしょうか。というこ
とは、Hさんが指摘された「国籍によって敵味方に分かれてしまう」可能性は、
「永住外国人」地方参政権の反対論拠にならないように思われます。
 日本軍が外で外敵と戦っているときに、国内でBの人々が私達に銃を向けてくる状
況を地方選挙権を拒むことで予防できるのでしょうか。これも私には理解に苦しむこ
とです。

 本当にそのような状況を阻止したかったら、何をしたら良いのでしょうか。いうま
でもなく、有事に怪しげな行動をとる可能性のあるBの人々に朝鮮半島に帰ってもら
うしかないことになります。ついでにCの外国人もなるべく日本に永く住まないよう
にしたほうが良いことにならないでしょうか。というのは、彼らもBの「在日」に
なってしまう可能性があるからです。
 Hさんと似たような見解の人々には日本列島に日本人だけで住みたいという密か
な願望があるのではないでしょうか。そのように思えて仕方がありません。
 Hさんもご存知のように、この「鎖国願望」が実現可能な時代ではないと思いま
す。
 とすると、実現不可能な願望を密かに抱いているより、外国人が日本列島に定住し
ている現実を認めて暮らしていくほうが良いように思えます。
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3)国家というものが、「重く冷徹なものである」かは別にして (、「国家機構」
といいかえたら賛成するような気がするのですが)、「ナワバリなどという軽々しい
言葉で表現されるものではない」と書かれました。誠に同感であります。
 ですから、ドイツ国民が自分の国を「ナワバリ」と感じないで憲法改正するなりし
て私に選挙権をくれるなら、私も他人の「ナワバリ」などと遠慮することなく、良く
考えて一票を投じようと思っています。外国人参政権付与と言った途端、自分の選挙
権も既得権になれば、これこそ「ナワバリ」根性丸出しです。
 国家が、その成員の連帯精神のようなものに立脚しないで、既得権の集合物になっ
てしまえば、これこそ「私物国家」になるしかないと思います。

 頂いたお手紙にお答えし、何とか理解していただこうと思っているうちに、長く
なってしまいました。
 
 ではお元気で。》
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            ・―・―・―・―・―・

戦後第三国人の横暴を記憶されている、、、


 はじめまして
《国境線に囲まれた「ナワバリ」の意識−「永住外国人」地方参政権についてもう一
度考える》    
の記事を大変興味深く読ましていただきました。

 ただ日本の今回の問題は「永住外国人」の問題ではなく、「在日永住韓国朝鮮人参
政権」の問題で欧州の問題とは趣が違うように思います。ですから、この法案の対象
には印象として、アメリカ人も中国人もまして欧州人の方々は想定しておらないよう
です。一般のマスコミには出ませんが公明党は韓国での布教活動の合法化と交換して
おります。
 
  また「在日」は日本においては税法などでも特権化しているとの噂もたえません。
海外のおいてこの法案の取り扱いが人権問題などにリンクされて報道されない様に危
惧するものであります。 因みに「民団」系がこの問題に言及する時には必ず「日帝
の植民地支配を枕詞」に振ります。

  まだ日本には戦後第三国人の横暴を記憶されているかたも多くおりなかなかすんな
りには進まないでしょう。(MoM)


http://www.mindan.org/
「ミンダン」のHP
国際派日本人養成講座
http://come.to/jog

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《MoMさま
 拙稿、「国境線に囲まれた『ナワバリ』の意識」を読んでいただき、また感想を寄
せていただきありがとうございました。
 
 さて前回にヨーロッパでの議論と日本の議論の相違点について考えました。ヨー
ロッパの議論の出発点にあるのは、「定住外国人も国籍こそことなるが、自分達と同
じような社会の成員である」という認識と、「自分達の社会は民主主義」という考え
です。出発点が日本でははっきりしていないような気がしました。特に、出発点とな
る「自分達と同じような社会の成員である」という認識が薄弱であったり、消えてし
まったりする理由を、今回の原稿で論じました。国境線に囲まれた「ナワバリ」の意
識が強いことがその一つの理由であると思いました。この「ナワバリ」意識が強いの
は、明治維新前後西欧の列国から「すり込まれた」国家観があまり固定観念になって
しまったからではないのだろうか、というのは今回展開した私の仮説です。

 また西洋人から受け継いだ固定観念に基づいて、自国の歴史や文化を見直して「日
本もよかった」と思うのが意味あることだと思いません。例えば、三島由紀夫が晩年
に書いた「文化防衛論」など読んでいただければ、私のいっていることがわかってい
ただけると思います。これは、ご紹介いただいた「国際派日本人養成講座」を少し見
ていて思ったことです。

 税法上の特権をもっているのは、何も在日韓国人だけでなく、日本の社会にたくさ
んいらっしゃるのではないでしょうか。また創価学会が合法的に韓国で布教したいと
思うのは悪いことではないと思います。そのために、賛成しているとしても、そのこ
とは地方参政権反対の直接の論拠にならないと思われます。

 http://www.mindan.org/  「ミンダン」のHPですが、数週間前に訪れ、公式の立場
や掲示板等での議論を覗いたのですが、おっしゃっている枕詞が眼につきませんでし
た。第一、前回の原稿で強調したように、定住外国人参政権付与の問題はあくまでも
国内問題です。民団が何をいおうと直接関係がないという立場をとることができるわ
けです。また在日韓国人と民団を同一視できないのではないでしょうか。もし同一視
されるとすれば、やはり私の《国境線に囲まれた『ナワバリ』の意識が強過ぎる」と
いう仮説の証明になるのではないでしょうか。

最後に「第三国人の戦後の横暴」ですが、このことがこんな文脈で論拠として出て来
るとは意外です。上記「国際派日本人養成講座」は日本社会を「温室」に喩えていま
す。この「温室化」がはじまったのは米軍の占領と共にですが、これほど敗戦国民が
かって戦争したり、あるいはその間痛めつけた相手からの復讐を怖れないすむ体験を
したことは歴史上稀なのではないでしょうか。こうなったのも、日本が島国で、自分
が攻め込んで占領したわけでもない米国の軍隊に占領されたからです。
 例えば、大陸と地続きで日本がかって痛めつけた中国の軍隊や、朝鮮人に占領され
たら何が起こったでしょう。大陸国家のドイツはこれに類似したことが起こったので
す。当時ドイツ国民が、復讐に対してどんな恐怖を抱いていたか、、、
 このように考えればわかるように、満州の引揚げ者でもない「温室育ち」の政治家
が言った「第三国人の戦後横暴」など、米軍に甘やかされ、同時に甘やかされたこと
に気づかない人々の誇張ではないでしょうか。

 以上、MoMさまのご感想について思ったことを書かせていただきました。
 悪しからず。ではお元気で。》


         ・―・―・―・―・―・             ページのはじめに戻りたい

フラストレーションのいびつな表現


 今回の「ナワバリ」の文章に大変、共感しました。
 「外国人は悪であり敵」という攘夷思想と「国家(often=天皇)に忠誠を誓わなけ
れば権利などない」という一種の尊皇(神国)思想が昨年はかなり日本に顕著に

表れたと思います。

 一方で少年犯罪にからみ「子供は悪であり罰しなければならない」という妙な思想
も蔓延しています。
(「バトルロワイヤル」はこの状況を表現した作品なのでしょう)
裏を返せば「大人は善であり、尊重されなければならない」という不満の表れでしょ
う。(大人の凶悪犯罪も後を断ちませんが・・・)

 外国人論議も、本音の部分は「日本(人)は善であり、尊重されなければならな
い」というフラストレーションのいびつな表現なのかもしれません。

 少年犯罪をなくす方法は簡単です。子供をなくせばいいわけで、少子化が続く限
り、どこかで減少に転じます。(実際、少年の凶悪犯は増えていないというデータも
あるそうですが)

 外国人との軋轢をなくすことも簡単で、外国人を減らせばいい。入国させず、在住
者は同化させて元外国人であることも分からなくすればいい。

 ただこれでは新しい活力も、その下地となる多様性も生まれるわけがない。その閉
塞感が日本全体に漂っています。

 明治維新の頃、朝鮮半島は儒教道徳至上を貫徹して鎖国を堅く守りました。一方、
日本は小競り合いで外国に惨敗した後、思いきって開国しました。どちらが正しい選
択であったのかは、明らかだと思います。

 ところが最近は立場が逆になっているようです。韓国はIMF管理を受け入れ、かな
り思いきった産業構造改革をしました。さらに北朝鮮政策で世界各国を当事者として
巻き込み、どの国も韓国を見捨てることができない状況をつくりだしています。

 一方、日本の構造改革は遅れ、外交上でも沖縄サミットに見られるように「どうで
もいい国」になりつつあります。さらに最近は「反米」「反中」が叫ばれています
が、では「親台」だけで、日本は食べていけるのか?火を見るよりも明らかでしょ
う。

 すると今度は「やせがまん」至上主義が、日本に現れています。
(実際に、雑誌などでそういう論が展開されています)試合で闘うために減量するボ
クサーと違い、自分の殻を守るために絶食する状況・・・これは「死に至る病」のひ
とつかもしれません。(Y・H)

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《Hさま
 拙稿を読まれ、感想をいただきまことにありがとうございました。橋田さまに「大
変、共感しました」と書いていただいたのですが、私も頂いたご感想を読み、共感す
るとともに、改めて自分は日本に暮らしていないことを感じました。
 私は、前回の原稿に対する読者の反対意見、特にmsnジャーナルに転載せれてか
ら多くなり、それを読んでいてなぜ反対するのかを考えているうちに今回の原稿にな
りました。橋田さまが書かれたことの多くは書いているとき考えもしませんでした。
 例えば「尊王攘夷」思想に言及されておられます。当時と同じコトバも使わないに
しろ、また現象面では少し相異があるにしろ、実際は構造的には現在も同じところが
あるわけです。これは、よく考えて見ればすごいことです。

 一九世紀の中頃、日本人が学習した「国家」とか「国際社会」の概念、考え方が奇
妙にも今でも日本人にあまり修正されることなく固定観念になって残っているという
印象を、私は昔からもっています。(これは今回の原稿でも書いたことです。)日本
が島国であるためと、また戦後経済的に成功したということもあって、ちょうど一九
世紀ヨーロッパの「国民」観や「国家」観が保存されて残っているという感じです。
 「国民(ネーション)」概念のなかには、成員は同質であるとかあるべきとか言っ
た考え方含まれるとよくいわれます。これは、例えば、ドイツ人が自分達はフランス
人でないと強調することで、ドイツ人同志でお互いに同じだと確認しあい、またこの
結果同化圧力が生まれるという意味です。
 一九世紀的「国民観」が日本社会の発展段階にもはや相応しくもないために、自家
中毒を起こしているのではないのか、そんな印象を日本社会についてもっています。
 こうして生まれた同化圧力は社会で色々な問題を起こしていると思います。「イジ
メ」なんかも、聞くたびにそう思います。議論が極端になり、この強烈な同化圧力と
無関係でないと思います。
 
 Hさんが書かれたことに共鳴したのは、自分がこのようなことを漠然と考えていた
からだと思います。
 またわたしも日本が国際的に孤立することを心配しています。また右にどんどん
走って行く不安を、正直いってもっています

 ではお元気で。》


         ・―・―・―・―・―・         ページのはじめに戻りたい

ニューカマーの歴史が「アメリカの歴史」として認められていく事であります

私は日本で生まれ育った在日であります。
定住外国人に参政権を付与する事については、少し微妙なスタンスを持っておりま
す。
賛成とも反対とも言い切れないのが本音であります。
その理由は四世や五世が誕生している在日朝鮮、韓国人と、その他二世や三世が誕生
している朝鮮、韓国以外の在日やニューカマー達の定住の理由が根本的に違うからで
あります。簡単に言えば我ら朝鮮、韓国人に対しては歴史的配慮の上から参政権をく
れないかと私個人が思うこともしばしばあります。ただそれは甘えであります。
しかしマイノリティーが政治に参加していけるだけのキャパシティーを国が持たない
限り、マイノリティーの生活が改善する事はない。今までの国とマイノリティーお互
いの逃げの姿勢によって両者の間に大きな溝が出来ている事は言うまでもないと思い
ます。

しかし両者がこの姿勢をいつまでも続けているだけでは問題は解決しないと思われ
す。
そんな中ではやはり国籍取得という形は論理的にも一番妥当でありましょう。
ただ一つ思う事は国籍所得に関しては日本がもっと社会的にマイノリティーを認める
べきであると思います。
私は今アメリカに留学中であります。アメリカがどうだからこうだと、文化の違う日
本に対してクレームをつけるわけではありませんが、アメリカには日本が見習うべき
重要な方針が一つあります。それは国籍取得のさいに取得者に対して名前はもちろん
の事、彼女(彼)らの持ってきた文化ですら、OO系アメリカ人の文化として根本的
に認めることであります。簡単に言えばニューカマーの歴史が「アメリカの歴史」と
して認められていく事であります。具体的にそれはどういった形で現れるのかと言え
ば、学校で教える教材のどこかしらですら、「OO系アメリカ人の場合」といった形
で様々な視点からアメリカと言う国を捉えている事であります。
今日本の中には様々な人種が増えている事はもう承知の事実であります。
だからこそ国籍取得が我々が政治に関わっていける唯一の手段であるとのスタンスを
取るのであれば、アメリカのようなマイノリティーに対する根本的な社会的配慮をす
べきではないかと思います。
在日としての私の立場からしてみても、名前は勿論のこと我らがOO系日本人として
日本社会の中で胸をはって生きる事が出来るのであれば、帰化(国籍取得)に関して
も今まで以上にプラスなイメージを持つことができます。
これは我らマイノリティーだけではなく、日本社会にもプラスではないでしょうか?

臭い物には蓋をするスタンスを取ってきた今までの日本のイメージが、
世界に対して、特にアジア各国に対して、プラスの方向へ流れると思います。
なぜ日本だけがそこまで譲歩しなければならないのかと思われる方もいらっしゃると
思いますが、日本だからこそ行って欲しい政策であります。
参政権や国籍の問題は重要ですが、日本と日本に住むマイノリティーの間の大きな
溝、こういった社会的問題から目を向けるべきではないでしょうか?
我らは特別永住者、日本社会に住み日本社会になんらかの形で貢献していく人間なの
だから。(I.C)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ページのはじめに戻りたい

《I.Cさま
 拙稿を読んで、感想までいただきありがとうございました。
 鄭さまは、次の書いておられます。

《、、、、アメリカには日本が見習うべき 重要な方針が一つあります。それは国籍
取得のさいに取得者に対して名前はもちろんの事、彼女(彼)らの持ってきた文化で
すら、OO系アメリカ人の文化として根本的に 認めることであります。簡単に言え
ばニューカマーの歴史が「アメリカの歴史」として認められていく事であります。》

 読んでいて、「ニューカマーの歴史が『アメリカの歴史』として認められていく」
というのは、米国という国性格の鋭い表現だと思いました。
 
 またヨーロッパ諸国も理屈ではわかっていたり、そうしたいと努めてもそう速やか
に米国のような国にならないと思います。だから、前回もまた今回も書いたように恐
らく長い眼で見たら重籍による解決の道を歩み、すでに歩みつつあると思います。
 
 私の子供たちは、ウィークデーは普通のドイツの学校に通学していますが、土曜日
の午前中は日本の補習校に通って日本語の勉強をしています。施設や建物などは、
ミュンヘン市が無償で提供してくれます。ドイツ側から色々援助を受けているのは別
に外国人グループは日本人だけではありません。二、三年前まで韓国人や中国人グ
ループの「補習校」と建物が同じでした。
 これももちろん「打算的なドイツ人」が自分の社会に日本語のできる人が少しでも
増えればよいと「したたかな計算」をしているのかもしれませんが、私の子供達が日
本人の父親を恥ずかしいと思わずに堂々とこの社会で生きていければそれでよいので
す。

 Iさんは「アメリカに日本が見習う」ことを希望されていますが、そう簡単にでき
ないと思います。
 今回なぜそうなのか考え、読者からもたくさんの反対意見も含めて感想を頂き、良
い経験になったと思います。
 
 ではお元気で。》

 


            ・―・―・―・―・―・  ページのはじめに戻りたい

参政権は「国防義務」を根拠づけると思います

 素朴なコメントです

  筆者は「納税義務と同じように、鉄砲を担いで国防義務を果たす能力は参政権を
直接根拠づけるものではない。そんなことになれば、まず国民の半分以上を占める女
性は選挙権を失うことになる。」と書いておられますが、厳密には参政権は「国防義
務」を根拠づけると思います。参政権はたしかに「国防義務を果たす能力」は根拠
づけるとは思いません。でも、「能力」があるかどうかにかかわらず「義務」はある
と思います。

  また女性が選挙権を失うとは、著者のコメントとも思えません。なぜなら、「国
防能力」を狭義の直接戦闘能力(小銃を持った歩兵戦闘のようなもの)に限定してい
るとしか思えないからです。女性でも、生産に従事し、通信を担当し、情報分析を
し、秘守義務を遂行するということはできるでしょう。また防空システムの運用がど
うして女性ができないのでしょう。現代は、野戦軍同士が決戦をおこなうというナポ
レオン戦争の時代ではないのです。国防という戦争遂行には、国民の総力が必要で
す。個人個人には能力の差があり、その能力にしたがった義務があるのだと思いま
す。(私を好戦家とは思わないでください。純粋に理論を述べているだけです)
ページのはじめに戻りたい
 また「外国人は有事のとき信頼できない」という表現の裏に自動的に、「同国人は
有事のときに信頼できる」という考えがあると決め付けてはいけないと思います。外
国人にも同国人にも信用できない人はいるでしょう。しかし、同国人には憲法の下、
各種の法規を制定し、各種義務を制定しその遂行を期待し、違反者には罰則を設ける
ということができると思います。では、参政権を行使している外国人に同じレベルの
ことができますでしょうか?もちろんやろうと思えばできるでしょう。しかし国際的
非難は免れないでしょう。国防義務に関わる法律は、国籍を問わず居住者全体を規定
する民法や刑法とはレベルが違うと思います。

 著者の書かれた以前のものを読んでいないので、まとはずれなことを言っているか
もしれませんが、そもそも納税義務は各種の行政サービスを受ける対価と理解すべき
でしょう。もちろん同じ税金を払っている我々の件利と比べ「割り引き」されている
のは認めます。しかしそれは国籍を持たない身としては甘受すべきと思います。日本
の国籍取得が大変困難を伴うという議論は別の課題です。割り引きされた分は、自国
の政府からの受けることのできる、「論理的な」メリット分で補填するしかないと思
います。この「論理的な」メリットを実態のあるものにできるかどうかは、その国の
問題で日本が関知できるものではありません。

 この事項を包括的に見ているわけではありませんので、焦点ぼけしたことを書いて
いるかもしれません。勘違いなどありましたらお詫びします。(匿名希望:K.K)

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《K K さま

 拙稿に対する「素朴なコメント」ありがとうございました。
 
 君主制であろうが、民主主義であろうが、国家の主権者の命令や法律によってその
成員、更にその領土内に滞在する外国人に種々の義務と権利が発生することはあたり
まえのことではないでしょうか。またその場合の義務と権利は国籍所持者の成員の間
でも異なることがありますし、また成員と非成員(=外国人)の間でも当然異なって
くるわけです。このようなどこの教科書に出てきても不思議でないことに、私は今回
の原稿でも、また前回書いた原稿でも異議を唱えませんでした。
 そのため、Kさんのお手紙を最初お読みいたしたとき、この私が反対もしていない
ことをご指摘されることに驚きました。
 読み返しているうちに、なぜそのようなことをご指摘されるのかが理解できまし
た。それは次の箇所です。

 〔筆者は「納税義務と同じように、鉄砲を担いで国防義務を果たす能力は参政権を
直接根拠づけるものではない。そんなことになれば、まず国民の半分以上を占める女
性は 選挙権を失うことになる。 」と書いておられますが、厳密には参政権は「国防
義務」を根拠づけると思います。参政権はたしかに「国防義務を果たす能力」は根拠
づ けるとは思いません。〕

 私は「(兵役や納税等の)義務を果たすことが参政権を与える根拠にならない」と
書いたのです。もっと簡潔に言えば、「国防義務が参政権を根拠づけない(国防義務
⇒参政権)」と主張したわけです。
(というのは、、「国防義務が参政権を根拠づける」と主張される人々がいるからで
す。)
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 ところが、(いつのまにか矢印の向きが変わって)あたかも「参政権が国防義務を
根拠づけない」と私が主張しているかのようにを変え
てしまわれたのではないでしょうか。というのは、「、、、厳密には参政権は『国防
義務』を根拠づけると思います。」 
    (参政権⇒国防義務)
とKさんは書かれておられるからです。
 
 ということは、別に私が「書いた以前のもの」は読んでいただかなくても、この
「義務を果たすことが参政権を与える根拠にならない」という私の主張を理解してい
ただければ、と残念に思われます。
 
 参政権を根拠づけるものは、すでに前回の原稿で口が酸っぱくなるほど説明・強調
いたしましたように、「主権在民」国家では、国民であること、すなわち国籍をもつ
ことだけです。
 
 昔だったら、「国民 vs 外国人」の二分方式で済んだのです。 ところが、国
境を超え、移動が自由になるなどして、この「国民 vs 定住外国人 vs 外国
人」という三つに分ける方式の方が現実に近いわけで、この事情から議論がはじまり
ました。(歴史的在日は違いますが、国籍を持たずに居住している点では似ていま
す。)
 
 今後も二分方式で行くしかないというのも、一つの立場です。しかし、あくまでも
問題があることを認めた上でこの立場をとることと、問題を理解しないで同じ結論に
達することには大きな違いがあるのではないでしょうか。
 
Kさんのお手紙を拝見し、「国民 vs 外国人」二分方式の背後に隠れ、現実の
やっかいさから眼をそむけているような気がしました。だから、もう何代も居住して
いる外国人グループに対して、例えば

〔、、、、日本の 国籍取得が大変困難を伴うという議論は別の課題です。割り引き
された分は、自国の 政府からの受けることのできる、「論理的な」メリット分で補
填するしかないと思い ます。この「論理的な」メリットを実態のあるものにできる
かどうかは、その国の問題で日本が関知できるものではありません。〕

と書かれたのではないでしょうか。また二分方式を適用しようとすれは、国籍取得の
問題は「別の課題」ですとあっさりいえないはずです。ページのはじめに戻りたい

 次の

〔また「外国人は有事のとき信頼できない」という表現の裏に自動的に、「同国人は
有 事のときに信頼できる」という考えがあると決め付けてはいけないと思いま
す。〕

ですが、これも、通常「外国人が本当に日本に忠誠心を持ち、有事のとき信頼できる
と我々に思って欲しいなら、国籍を取得すべきである」という主張に対しての私の発
言です。
 これを考慮されないと、また次のように国民の義務の話に戻って来てしまいます。

〔しかし、同国人には憲法の下、各種の法規を制定し、各種義務を制定しその遂行を
期待し、違反者には罰則を設けると いうことができると思います。では、参政権を
行使している外国人に同じレベルのこ とができますでしょうか?もちろんやろうと
思えばできるでしょう。、、〕

 ということは、私が反対し、同時に私が反対していることをKさんが無視される、
「義務が参政権を根拠づける」に戻ってくるのではないでしょうか。
 このすれ違いは、すでに述べたように、本当に残念なことです。
 
 総力戦、全体戦争になれば、おっしゃる通り、国防義務も無限に拡大され、国のた
めにすることはすべて国防になってしまうことはいうまでもありません。

ではお元気で。》

            ・―・―・―・―・―・      ページのはじめに戻りたい

国家という国民の防波堤の重要性を軽視する風潮こそ嘆かわ
しい


 論文興味深く読ませていただきました。僭越ながら意見を申しあげます。日本人が
外国人参政権に他国よりも敏感になるのは国民性だけの問題ではないと思う。問題は
いまだに反日教育や竹島を不法占拠をしている韓国や実際敵国である北朝鮮の国籍を
もち、日本での生活を望みながら国籍をとろうとせず、それぞれの国家に忠誠心をも
つ70万人の外国人の扱いにあると思います。普通の日本人なら躊躇して当然でしょ
う。
 いな、他国でも例えば米国に数十万人のイラク国籍をもつ永住者がいて彼らが参政
権を要求したとすれば米国人は許可するでしょうか。するとは思えません。あるいは
米国の黒人が参政権を保持したまま先祖の国の国籍を取得することを許すでしょう
か。これも不可でしょう。貴殿は国家の重要性が低下するような議論をされています
が、中西輝政京都大学教授は欧米と異なり、東アジアの21世紀はナショナリズムの時
代だと指摘されています。小生もこの見方に賛成です。アジアは不幸にして欧州のよ
うに何度も戦争をとおして不十分ながらナショナリズムを克服してきたという歴史を
もたない。戦後50年のあいだに冷戦があったこもあり、ナショナリズムの衝突を十分
に経験しないまま今日に至っている。在日韓国、朝鮮人が他の外国人が取りたくても
取れない日本国籍をあえてとらず、そのままで日本人と同等の権利を主張しようとす
る姿勢、それに反発する日本人の関係こそナショナリズムの衝突である。中国と日本
もこれから衝突を繰り返すでしょう。そうなれば在日中国人の存在も問題になるで
しょう。したがって在日韓国、朝鮮人の存在を抜きに他国の事例と比較して日本の対
応をあれこれ論じることは当を得ないと思います。日本の特殊事情から他国ではな
かった意見が出るのは当然でです。それにドイツにしてもイギリスにしても外国人の
増加に対して表面的には慇懃な態度をとっていますが、すでに反発の態度が表面化し
ているし、今後はいま以上に排他的な方針に転換することは必至だと思います。日本
人の平和ボケは確かですが、外国人ボケ、グローバル化ぼけの方がひどいというのが
小生の見方です。最後に結論をいいますと、外国人に参政権を認めることには当面
(あと50年は必要)反対です。在日韓国、朝鮮人はまず自国に参政権を要求すべきで
あり、二重国籍のように「おいしいところどり」は何国人であれ認めません。経済の
グローバル化にうかれて国家という国民の防波堤の重要性を軽視する風潮こそ嘆かわ
しいと思います。EUはグローバル化の荒波をキリスト教・白人文化を共有できる国々
が結束して自国を守るために築いている防波堤です。米国も必死で中南米を取り込も
うとしています。東アジアはそのような条件にありません。いまいったナショナリズ
ムと中国の中華思想が最大の阻害要因でしょう。中国が数カ国に分裂したときが、東
アジアの真の国際化が可能だとの司馬遼太郎氏の指摘どおりだと思います。それまで
は国家の存在は重いし、中国がさらに大国化すれば一層重くなりそうに思います。東
アジアの特殊事情、日本の特殊事情を考慮しない議論ほど無邪気な議論はないし、在
日というだけで正義のように主張する人たちの思考停止の議論にはついていけませ
ん。参政権が欲しければ日本国籍をとる、これが原則です。
 他の論文に市民プールの決定に参加できるのにより重大な戦争決定に参加できなの
はおかしい、との記述がありましたが、そのときは自国に帰ればよいだけす。兵士と
して戦場に送られることもないでしょう。逃げたら不動産はどうなるか。それは国籍
をもたずにその国に住むリスクです。それだけの話しではないでしょうか。要は国籍
の問題はどのような組織でもそこに帰属し、最後まで責任を負うという構成員がいな
ければ存立し得ないということと同じことではないでしょうか。国家の場合、この帰
属と責任の証の公式な形が国籍だと思います。それに代わるものがあるとは思えませ
ん。
 以上手前味噌な議論になりましたことご容赦願います。(K・ U) 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ページのはじめに戻りたい  


《U さま
 拙稿をお読みいただき、ご感想までお寄せいただき誠にありがとうございました。
 今、調べて見たところ、前回の原稿に関してもご批判の手紙を頂いております。こ
のお手紙に対する私の感想を当時書き記したのですが、どうやら手違いがあってお送
りいたすことなく終ってしまったようです。今回別便でお送りいたしますのでお読み
いただけると幸いであります。

 さて今回いただいたお手紙ですが、読んでいるうちにあらためて「国境線に囲まれ
た『ナワバリ』の意識」のなかで書いたことが的はずれでない気がしてきました。
 
 私が書いたように、Uさまの頭のなかで「国境線に囲まれた『ナワバリ』の意識」
があまりに強いために、もう何十年もまた何代も日本に暮らしている「在日」と、昨
日来たばかりの外国人との相異がなくなってしまうのではないでしょうか。

A:朝鮮半島で二つの国家で暮らしている人々
B:日本で暮らしている朝鮮半島の出身者と彼等の子孫(=「在日」)
C:日本人

 このように並べて見た場合、AとBの相異の方がBとCの相異より遥かに大きいか
もしれない、などとUさまは恐らく一瞬たりとも思わないのではないのでしょうか。
もしかしたら、「在日」と聞いた途端、「朝鮮総連」とか「民団」とかいった組織で
働いている人々やそれに近い人々を連想されるのではないでしょうね。Uさまが、頭
のなかの「国境線に囲まれた『ナワバリ』の意識」を少しわずかの間でもオフ・モー
ドにできるなら、その「七十万人」のBの人々にも色々な人達が
いるこことが見えてくることになるのではないでしょうか。その時、Uさまが最初に
連想された「朝鮮総連」とか「民団」の「在日」などパーセンテージからいえば本当
は低いかもしれないという疑問が湧いてくるのではないかと思われます。
 
 次に、「本当にそうだろうか?」かといった疑問を感じなければ、複雑な現実が見
えて来ないのではないでしょうか。また現実が見えてこなければ、どうして国益だと
かナショナルインタレストとなど言っても意味がないと思います。
 
 Uさまは

「貴殿は国家の重要性が低下するような議論をされていますが、中西輝政京都大学教
授は欧米と異なり、東アジアの21世紀はナショナリズムの時代だと指摘されて いま
す。」

と書いておられますが、私は「国家の重要性が低下する」などと書いた覚えはありま
せん。私が言ったのは「国家の機能や性格が変わってきてる」といった意味のことで
す。もちろん東アジアの状況とヨーロッパの状況が異なることは認めます。  
 
 とはいっても、明治の開国時に欧州列強から「すり込み」にあったソーシャルダー
ウィニズム的国際社会のイメージ、「列強の対立」といったイメージでUさまは東ア
ジアでの「21世紀のナショナリズムの時代」を見ておられるのではないでしょうか。
またそれに応じた「国民」や「国家」概念を抱いておられる、そういうことはないで
しょうか。ページのはじめに戻りたい
 
 だから日本の大きな自治体の長に立つ人と同じように、中国が分裂することが、日
本安全保障に役立つとUさまも考えておられるのです。「列強の対立」、すなわちプ
ロレスのタッグマッチのようなイメージで見ておられ、その結果一人勝ちする奴がい
なくなって、皆がドングリの背比べで横並びになればうまくいくという考えです。
 上記の日本の政治家が、去年ドイツの週刊誌とのインタビューでこの奇妙な願望を
表明したとき、こちらの多くの安全保障専門家が呆れて首を振ったのですが、それ
は、中国大陸が分裂に至るような内乱状態になることが、直ぐ近くの日本にとって危
険でないと勝手に信じこんでいるナイーブさに、彼等が驚いたからです。もしかした
らこの「極楽トンボ」ぶりは、日本が島国であることを誇大に考えたり、また冷戦下
半世紀も米国の核の傘にあるの気がつかず暮らしたことと無関係でないかもしれませ
ん。というのは、平和呆けされた方々の「戦争にまきこまれたくない」という願望
は、「戦争にまき込まれないですむことができる」という確信を前提にしているので
す。この「極楽トンボ」君も、同じ確信を前提としていないでしょうか。

 Uさまもご存知のように、大陸に覇権国家が生まれないようにすること、ドングリ
の背比べの横並びにさせることが「列強の対立」時代の島国英国の外交政策であった
わけです。
 中国が大国でなく、5つぐらいの国に分かれて欲しいという願望も同じような考え
であるような気がします。
 軍事技術も、国際情勢も、多くの条件が二十一世紀の現在では「列強の対立」をイ
ンプットされた一九世紀と異なっているのです。一度、その点を考えてください。

 テーマが国際関係となると、日本人が右であろうが、左であろうが、時々とてつも
なく一人よがりになるのが残念です。その結果、自分の考えていることを他人が考え
ていることと「擦り合わせ」をしなくなることです。製品開発に関してあれほどマー
ケティングを充分にする日本人がこと外交問題となるとそうでなくなる、このこと残
念以外のなにものでもありません。

 Uさまは、 ページのはじめに戻りたい

「在日韓国、朝鮮人が他の外国人が取りたくても取れない日本国籍をあえてとらず、
そのままで日本人と同等の権利を主張しようとする姿勢、それに反発する日本人の関
係こそナショナリズムの衝突である。」

と書いておられますが、「他の外国人が取りたくても取れない日本国籍」だなんて本
当でしょうか。
 
 「どこの国籍が一番好まれているか」というランキングリストはまだ見たことがな
いのですが、本当に日本国籍は多くの人々が切望しているとどうして思われるのか、
理解に苦しみます。
 
 聞くところによると、日本の累積財政赤字を人口数で割ると550万円だそうで
す。
 どんな外国人が550万円の借金の保証人のなったりするのかと不思議に思いま
す。あるいは4人家族で日本国民になるとすると、2200万円の借金を背負い込む
ことに近くならないでしょうか。家族単位でしか「帰化」申請ができないとするとそ
ういうことになります。
 
 もしかしたら、多くの日本人が国家不感症を患う「地球市民」であるか、あるいは
どっちの方向に鉄砲を向けるかを気にしないと国家を実体として感じることができな
い人々である。財政赤字が雪だるま式に膨れ上がっていくことにも平気なのかもしれ
ません。これも外から見ていると本当に不思議な点です。

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           ・―・―・―・―・―・ページのはじめに戻りたい

国籍をとったから信用してくれるのですか

 MSNの記事を興味深く読ませていただきました。
 この問題は自分とも深くかかわっているので、改めて日本の状況を考えさせていた
だきました。 「外国人だからお客様気分で」というくだりがとても気に入りまし
た。私のようにもうかれこれ3代にわたって日本にいて、すでにお客様気分どころは
ない永住外国人が、日本の「外国人」の半数以上を占めている現実を読者の方が理解
してくれればなーと思いながら読んでしまいました。
 このような問題に対する読者の方々の反応を見ていつも思うのですが、例えば「有
事の時に外国人は信用できない」との意見などを読むと、 一体どの外国人を指して
いるのだろうか?と疑問に思います。多少知識のあるかたならば例えば民団や総連と
言った団体を思い出すのかも知れませんが、今となっては大多数の在日韓国・朝鮮人
は韓国の国籍を保有しながらも(朝鮮籍と呼ばれているものにいたってはただの記号
でしかあらず国籍でもありません) どの団体にも属さず、一度もルーツとなる土地
を踏んだこともない人ばかりです。 ページのはじめに戻りたい
 皆ひっそりと日本人の方に混じって暮らしている方々です。
 どうしても団体のイメージが強くなってしまうのは、アクションを起こすのがそう
いう方々だからでしょう。
 もし戦争になったら?と聞かれたら、私はそれ以前にどうしたら戦争を起こさない
ようにするのかに骨を折ると答えるます。それこそは双方の歴史と言葉、文化をある
程度理解する自分にこそできる一番の道だと思うからです。
  現在、年間1万人以上のペースで「帰化」が進行しているのは有名な話ですよね。
もうすでに日本人と呼ばれる人の中に在日の2世や3世が入りこんでいるのです。信用
を国籍に置くのならば私が今日この場で帰化したところで「はいそうですか」と信用
していただけるということでしょうか?
  帰化に関しては差別を避けるためという目的のみならず、若い世代では日本で生
まれて育っているから当然という意識が多いという研究を目に したことがありま
す。
 私自身はまだ親の国籍を保持しているので、当分帰化は考えていませんが、 日本
の方と同じように納税や法を守るという義務は果たしています。
 だから参政権をくれというのではありません。
 この問題は対象である永住者ではなく、日本の方が考えるべき問題と思うからで
す。
 国の成熟度、将来に対する展望などはこのような政策がどのように行われるかで見
えてくるものと思います。
 労働力不足を補うために日系人のみに頼っていける時代はそろそろ終わるのではな
いでしょうか?
 日本の企業に勤めた有能な外国人もそのあまりの住み心地の悪さと外国人に対する
法の整備の悪さに永住先として日本を選ばないという現象があるということを耳にし
ています。
 永住外国人に対する昔から今の対処の悪さはそのまま新たな外国人労働者へ再生産
されているような気がしてなりません。
 とりとめのない文章になってしまいましたが、とにかく私は生まれ育った弟、 友
人達が大好きですし、それがすべて存在する日本の将来が心配で仕方がないのは、日
本人の方と同じだと思 います。(キム)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ページのはじめに戻りたい


《キムさま

 拙稿を読んで感想までお寄せいただきありがとうございました。
 私が今回のテーマを扱ったのは最初の原稿で記したように、自分がドイツで定住外
国人として暮らしていて、中学時代、高校時代のこと思い出すことが何度かあったか
らです。
 書いたのは議論の手続き論見たいなものです。 
 読者からいただいたお手紙を読みながら、議論の手続き論をしながら議論をしてい
こうとする私の立場があまり理解されないと思いました。
 
 実際、古代アテネの民主主義でたくさんの奴隷は選挙権を持たないし、そのことを
当時誰も不思議に思いませんでした。同じように、多くの日本人が在日朝鮮人を自分
の社会のメンバーと考えなければ、これは議論の始りようがないわけです。本当のと
ころは、、、、
 でも、それならなぜメンバーと考えないかとか感じないかとまた別の議論をしなけ
ればいけないと思います。そのうちに、お手紙が指摘されたように、日本社会の「多
数派」の知識の欠如に話が来ると思われます。
 
 恥ずかしい話が、ご指摘の記号に過ぎない「朝鮮籍」の存在を私が知ったのも、
数ヶ月前のことです。また今「多数派」と、このコトバを括弧に入れたのは、多数派
に自分達が多数派である意識が欠けているからです。この意識がなければ少数派を少
数派として認識さへできないと思われます。
 人の価値観はなかなか変わらないのですが、知識はある程度まで得ることができる
わけです。それなのに、今述べたように、知識の蓄積もうまく行かなかったことは本
当に残念です。
 
 議論を続けると、いつかこの「多数派」意識の欠如した多数派である日本国民のナ
シャなリズムの在り方に行きつくと思います。
 今回、私が提議したように、「国境線に囲まれ『ナワバリ』の意識」といった問題
です。
 日本社会に強烈に存在する同質願望とそれと結びついてセットになっている差別で
すが、これはナショナリズムと無関係でありません。例えば、差別に反対して同質で
あることを要求する人も結局この厄介なジレンマを抜け出せず、差別を強めることに
なってしまうのです。
 
 パスポートなど、もともと所持する習慣がなく、国籍など空気のように自明なの
に、話が「外国人参政権」となった途端、ほとんどの日本人が突然入国管理所に勤務
しはじめるのは奇妙なことです。恐らく、本当は国籍そのものが問題になっているの
ではないと思われます。
 国籍はこの同質願望と差別のメカニズムにスイッチをいれるためにあるだけだと思
われます。だから、キムさんも

〔信用を国籍に置くのならば私が今日この場で帰化したところで「はいそうですか」
と> 信用していただけるということでしょうか?]

と書いておられるのだと思いました。ページのはじめに戻りたい

 何人かの読者から、「もし日本とドイツが戦争したら、私がどちらにつくか」とい
う質問を受けました。
 私の答えはこうです。自分が日本国籍を所持しているからといって、何が何でも日
本の味方をすることができないこと。もともと戦争とは別の手段による政治の延長と
いう性格があるわけです。戦争のこの政治的性格を検討しないと、どちらにつくかな
どという決断などできないはずです。
 戦争になったら日本の味方になるとは、日本国籍をもっていれば、政府のどんな政
治的決定にも賛成しなければならないとことになるのではないでしょうか。例えば、
日本に奇妙な独裁体制ができて、国際社会が日本列島居住民を解放するために戦争を
はじめ、ドイツもそれに参加するなら、私は賛成するどころか感謝するしかないと思
います。
 これが私の答えです。
 半世紀も「平和」というコトバ繰返すだけで、戦争と政治を分け、戦争を半ば天災
のようにしてしまったから、こんな奇妙な質問が飛び出したのだと思いました。
 
ではお元気で。

 


            ・―・―・―・―・―・ページのはじめに戻りたい

韓国人は日本から逃げ出しませんでした

 

こんにちは。

 この参政権の法案は、いったいどんな韓国人が要求し、もし成立したらどこの韓国
人が喜ぶのかわからない、面白い法律ですね。

 多くの日本人の誤りは、外国人も日本人と同様に考えると思っていることだと、わ
たしは考えています。


   <帰化>
 自己主張の強い相手に、最初から譲歩しても逆に要求が大きくなるだけです。たと
えば、帰化がカギカッコ付の差別用語ですと言えば、韓国人はやはり自分が正しかっ
たと思うだけでしょう。

   <地球市民と前向き言語>
 玄海灘バカヤロー事件を覚えておいででしょうか。
 進歩的文化人(地球市民)が、韓国人との洋上討論の前に、日本を代表しての謝罪
を要求され、前向き言語を忘れて逆上した喜劇でした。

    <ダーウィン主義>
 ダーウィンが生まれるずっと前からの原始的感情もあります。
 テレビを見ていたら、ドイツのトルコ系青年のインタビューをやっていました。ド
イツ人のガールフレンドがいるが、結婚は貞淑なトルコ女性とするとのこと。思い出
したのが、米国の韓国人男性は日本人女性を追いまわしているという日本人からの投
書でした。
 日本人女性は、韓国人女性より貞操観念が低いからだそうです。

    <ナワバリ意識と踏絵>
 米国の韓国人は自らをamerican koreanと呼んでいます。(korean-americanではあ
りません。)
 韓国人の強烈なナワバリ意識から、移民として星条旗に宣誓したことは、踏絵を踏
まされた記憶として封じ込められているようです。

    <戦時の外国人>
 歌手のアグネス・チャンが日本人と結婚する時、香港の記者に詰問されて泣き出し
てしまったことを思い出します。質問は、「子供は日本兵にするのか、中国兵にする
のか。」でした。
 PKOの一員として、カンボジア系の自衛官がカンボジアへ派遣されましたが、誰も
心配しませんでした。
 ところが、「日本の天皇を天皇と呼ぶのはいまいましいから、日王と呼ぶ。」とい
うように、韓国人は自分から、まつろわぬ人々であると宣言しています。

    <読者の意見>ページのはじめに戻りたい
 「むごい」「思いやりがない」「差別と偏見」という表現があります。 しかし、
結果論ですが、韓国人は日本から逃げ出しませんでした。 (韓国内の中国人はほと
んど追い出されましたが。)
 
 以前、足利銀行が北朝鮮への送金で有名になりましたが、あの地方はパチンコ台の
一大生産地です。パチンコ産業は、自動車産業と住宅産業を合わせたのと同程度の規
模があります。米国で言えば、さしずめラスベガスとアトランチックシティを、カス
トロ支持のキューバ人移民に運営させているようなものですね。

  「帰化したいが面倒くさくてできない。」という意見は面白い。つまり在日のま
まで何の支障もないということにほかなりません。
 「忌まわしい過去」「戦後処理の誤り」という意見の根拠には、日本が悪い事をし
たという認識があります。では、日本は悪いことをしたのか、悪いことをすると憎ま
れて当然なのか、いいことをすると好かれるのかという疑問が湧いてきます。
 列強の植民地政策は、在来の支配層の上に特権階級として君臨し、同化するという
ものでした。
 たとえばポルトガル人はブラジル人になって、母国に帰ることはありませんでし
た。
 日本の場合は官僚機構による支配であったため、敗戦によって日本人はあっさり引
き揚げ、アルジェリアのフランス人のように抵抗することはありませんでした。

 さて、現在のブラジルの貧農は、30歳までに歯が全部抜けてしまうような生活水準
です。しかしもちろん、ポルトガルとブラジルは友好関係にあります。(そう言え
ば、最貧国、東チモールの公用語も、ポルトガル語になりましたね。)
 わたしに言わせれば、世界中で旧植民地にいいことをしてきたのは日本です。金持
ち国になった旧植民地は、韓国と台湾を除けば、米国・カナダ・オーストラリア・
ニュージーランド・シンガポール・香港くらいでしょう。そのうち旧宗主国を攻撃し
続けているのは韓国だけです。
 
 もっとも、こうした植民地主義国の比較論を、韓国人は拒否するでしょう。あくま
で二国間の問題として日本を追及します。
 
 最近、米国のクリントン大統領は、国際刑事裁判所の設置を了承しましたが、議会
には批准しなくて良いと伝えました。米国軍人が被告席に座らされることを恐れてで
す。

 この法廷で、従軍慰安婦の問題が取り上げられる可能性もありますね。スイスの銀
行が、ユダヤ人の資産を返しそびれた件は、とっくの昔に新聞の紙面から 消えまし
たが、sex slavesは毎日記事になっています。ページのはじめに戻りたい
 
 調査捕鯨問題で、米国のミネタ商務長官は、日本人が、米国は文化的排外主義や宗
教的感情主義から捕鯨に反対している、と考えるのは誤りだ、と発言しました。日本
側は食文化は相対的なものだと主張していますが、劣勢ですね。
 世界中のほとんどの紛争は欧米の旧植民地で起きているのに、旧植民地での圧政を
咎められているのは日本だけ。しかも国連にたくさん会費を払っているのも日本で、
捕鯨問題での孤立と似た構図です。
 
 わたしは最近のインドの地政学外交を興味深く見ています。数学が得意な国民だけ
あって単純明快です。中国から圧迫されら核武装し、中国の衛星国であるパキスタン
を脅す。
 中国の長年の敵であるベトナムと仲良くする。アセアンにはパソコンソフトを売り
込む。ロシアから武器は買うが、中国とのつながりに注意する。こうした努力の結
果、インドの地位は向上し、皆自信がついたようです。

 日本は戦後の外交政策が手詰まりになったことを認識すべきです。インドを見習っ
た方がいいでしょう。今度の参政権法案が通過しても、金大中の任期が終われば、韓
国の対日政策は元に戻るでしょう。(外交とも人権とも関係ない、選挙と利権だけの
問題かもしれませんね。)

   <税金>
 なぜかよく言われるのが、税金を払っているから参政権も、という主張です。どこ
の国でも取りやすいところから取るのが税務当局で、何か権利に結びつくことはあり
ません。例えば、日本人が米国の証券会社から米国株や投信を買うと、利益の30%を
米国で源泉徴収されます。日本人が米国で一年のうち6ヶ月住むと、米国で税務申告
しなければなりません。だからといって、大統領選挙に投票することはできません。

 それでは、ごきげんよう

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ページのはじめに戻りたい

zag さま
 
 拙稿をお読みいただきありがとうございました。
 まずお手紙を読んで面白いでした。これはお世辞でも皮肉でもありません。そう思
いながら読んだからです。
 但し、ご指摘された個々の点と、今回の参政権に関して自分の書いたこととどのよ
うな関係にあるかよくわかりません。恐らくは、zagさまの頭のなかで「奇妙な回
路」がすでに出来あがっていて、その結果関係があると思われておられるのではない
でしょうか。 そして、この「奇妙な回路」こそ、今回の原稿で私が指摘した「国境
線に囲まれた『ナワバリ』の意識」ではないでしょうか。
 zagさまは次のように書いておられます。

〔    <ダーウィン主義>
 ダーウィンが生まれるずっと前からの原始的感情もあります。テレビを見ていた
ら、ドイツのトルコ系青年のインタビューをやっていました。ドイツ人のガールフレ
ンドがいるが、結婚は貞淑なトルコ女性とするとのこと。
 思い出したのが、米国の韓国人男性は日本人女性を追いまわしているという日本人
からの投書でした。 日本人女性は、韓国人女性より貞操観念が低いからだそうで
す。]

 ドイツ人の女性がトルコ人であろうが、日本人であろうが、またアフリカ人であろ
うが、ドイツ人であろうが、相手が男性であろうが女性であろうが、彼女が付き合う
相手は彼女の決断ではないでしょうか。また日本人の女性が同じように性的自決権を
行使され、米国で韓国人の男性と性的関係をもつことが、私が二回に渡って懇切丁寧
に書いた「外国人参政権」問題と何の関係があるのでしょうか。私には不思議です。

 ところが、zagさんの頭のなかでは、「奇妙な回路」のおかげで関係ができてしま
うのです。それば、あなたの頭のなかに「国境線に囲まれた『ナワバリ』の意識」が
強固にあり、そのために日本人の女性の下半身は、この「ナワバリ」電信柱か石ぐら
いの存在に過ぎない。だからこそ、韓国人の男性がこの「ナワバリ」に闖入して、我
が物顔に「我々の電信柱や石」に片足上げてオシッコするのはけしからんと思ってお
られるのではないでしょうか。
 日本人女性に外国旅行を禁じたり、性的自決権行使に関連して国籍条項を設けるこ
とができない。だからこそ、「イエロー・キャブ」とか騒いだりされたのではないで
しょうか。
 
 確かにおっしゃる通り、「ダーウィンが生まれるずっと前からの原始的感情」のよ
うに思われるかもしれません。
 本当にそうでしょうか。誰にでも「ナワバリ」意識があるのです。「そうそう、こ
れは俺のいきつけの飲み屋。でも誰か知らない奴があそこに座っている」というのな
ら、本来の「ナワバリ」、「原始的感情」に近いかもしれませんが、この「国境線に
囲まれた『ナワバリ』意識」はそんな具体的なものでもなく、その点現実からほど遠
いものである。
 なぜ自分の女房でも恋人でもない女性がアメリカくんだりで何をしようと、本当は
関係ないのではないでしょうか。そのように私なら思います。
 韓国人の男性は大和撫子の貞操観念が弱くなったのを利用して、良い目をしてい
る。よし今度は在日朝鮮人・韓国人には良い目をさせない。地方選挙権などもっての
他。
 多分こんなことを考えておられうのではないでしょうか。でもこんな風に考えるこ
とで、かなり複雑な国際関係や経済関係ができると思われますか???

 「国境線に囲まれた『ナワバリ』意識」など、特に日本だけでなく、ドイツにも韓
国にも米国に至るところにある考えです。だからこそ、自国の「歴史」や「文化」を
強調される方がこの「ナワバリ」意識に囚われているのを見るたびに残念に思いま
す。、

 ではお元気で。