4月28日
今年の連休は行楽日よりが続いて雨が降らないらしい。日曜日といえば雨に祟られていたぐうさん、連休前に傘を仕入れたもののさっぱりだ。
それともぐうさんが休みの時は雨なのか?
あんまりだ
うららかな小春日よりの休日を出社するため駅へ向かう。途中、新宿へ向かう弟子からも「会社行きたくないメール」が来たので応酬となる。
電車に乗ると大山登山のぢぢばば達が騒がしい。疲れきったぐうさんなんかよりずっと生きがいい。山なんか登ってねえでウチで働かない?
午前中は棚卸の準備とかをちんたらやって、午後からは商品格納場所での棚卸し開始だ。と意気込んでいたら千葉センターから電話。
「あの、電池移動して欲しいんですけど…」
どの種類の電池を移動してもらいたいのか聞いたぐうさん、相手が欲している電池はぐうさんとこも連休中もつかどうかの在庫しかない。
ぐうさん、
「うちからそちらへ移動したらうちが欠品する可能性あるのよ」
相手は
「そうですかぁ」
と黙ってしまった。
しかしほっとくのも可哀想になったんで、うちの所長と相談するから待っててと言って電話を切った。
4月27日
夕べ「ひめ」からあした伊勢原へ行くとの知らせを受けて
頑張って風邪を治そうと一杯汗をかいたのに、朝になってみれば鼻水の洪水とくしゃみの嵐。
何とかならねえのかよ
おまけに目がショボついて涙目になっている。昨日より悪化してるやんけ。
弱気のことを思っていても、センターで仕事が始まればたちまち涙目は血走り、鼻声を張り上げる。
「何だよ、この玩具の大量入荷! 予定にないぞ」
売れ筋を切らしたくせに売れない玩具を大量に送り付けて来やがった。前年末に倒産した玩具問屋に替わって新たな玩具の統括ベンダーになったH社はもっとたちが悪い。
売れそうもない玩具の押しつけに手を焼いて、本日の業務に大きな支障をきたしてしまった。その間にも風邪はどんどん悪化する。
午後以降は半分頭がボーッとした状態で仕事をしていたが、夕方以降は背中に悪寒が走るようになった。しかし我慢我慢。
業務終了は20時過ぎ。手早く帰宅してこの日記を書く。途中弟子からのメールもあって体調が良くなったらまた飲むことにしよう。
とりあえずは寝ます。あやすみなさい。
4月26日
昨日は休みであったが風邪が悪化して寝込んでいた。普段は気を張っているためか休みで気が緩んだのか鼻水とくしゃみの洪水だ。
おかげで支払いや床屋にも行けなかった。
月曜日の棚卸に備えて今日も仕事がたんまりある。連休前の商品最終入荷で荷受も大変だが、来週の新規商品出荷にそなえて出荷棚の移動、それに伴う商品格納場所の移動、高層ラックに上げられた商品の事前カウント、ロケーション・ナンバーのチェックなど、深夜残業確実な気配がする。
自分では熱があるとは思っていなかったのに、うたた寝するとびっしょり汗。こりゃ早めにちゃんと寝床につくしかないな。
4月25日
荷受Gに女性パートさんが入ったのは今週月曜日のことだった。一人は主婦の方で、もう一人は今年高校を卒業したばかりの若いコだ。
女っ気のなかった荷受管理Gではあるが、午前中の荷受は彼女達がドライバーの相手や検品を専らしてもらい、男子社員はもう一人入った男子パートと商品格納に専念するというコンセプトだった。
が、いきなり商品の検品を彼女達が出切るわけでもなく、社員の手ほどきが必要なのは言うまでもない。そこで張り切ったのは、あの野獣マツッ!
主婦をさて置いて、一直線に若いコ直行!文字通り手取り足取り、懇切丁寧にいらないことまで教えまくる。ついでに住んでいる所はどこだの、いくつなのとか聞くのも忘れない。
入ったばかりの女の子に直球を投げ続けるマツ。
俄然やる気が出たのかわざわざ指定休の昨日、正装してセンターに現れた。
その恰好を一目見てトヨピーとぐうさん、
ぷっ!
ラメ入りのラインが入っただぶだぶの黒いトレーナーを履いて上は派手な竜の模様が胸に、背中はROCKIN’GUYと金の刺繍が施されたトレーナー…。
カッペである。それも重症の。
かつて弟子と昼飯を食べに外へ出た時、伊勢原の市街にそんなウェアばかりを売る店を発見して大笑いしたことが懐かしくなった。その恰好じゃ東京行けんよマツ…
まあ、そんなことは仕事にはどうでもいいことなんだけど、いつもは現場に出て来る在庫管理Gのリーダー、トヨピーが新店セットアップで不在、格納は残り荷受Gと在庫管理Gの男子社員が行う。
ところが在庫管理Gの番長、現場へは出てきたものの、検品しかしない。待て待て、検品するためにパートさんを採用したんだろうが。あんたパートさんの仕事を取り上げてどうするんだ。
挙句、パートさんが検品機の操作を誤って番長に救いを求めたのであるが、番長は検品機をいじくって暫くしたら、
「故障です」
と検品機を放り投げた。ここまでのいきさつを全て見届けてからぐうさんは動いた。
まず、検品機は故障したのではない。トラブったら一度メニュー画面まで戻って再度立ち上げると検品機は正常に作動する。今ここで番長がいても検品機を復旧できないばかりか、入荷予定から割り出した男子社員の格納人員に何ら貢献しない。
検品機を復旧させてからぐうさんは物陰に番長を呼んで話した。
「格納作業に回ってくれんか」
番長、
「………………」
ぐうさん、
「検品はパートさんが入ったのでなるべくまかせることにしている。社員が検品をやってしまってはパートさんが仕事を覚えないではないか」
ここでぐうさん、言い方を変えた。
「番長、あんた在庫管理Gだよな、あんたのチーフは毎日現場で汗を流しているのに、部下のあんたはどう思う?」
番長、
「僕だって現場へ出なくちゃとは思いますけど、色々メーカーとかお店とかから電話があって入れないときが多いんですよ」
それはそうだ。
番長、
「だったら僕に指示してくれませんか?」
ぐうさん、うがった考えだが指示したら断るつもりか?
そんな意見が飲めるわけがない。
ぐうさん、
「逆だ。お前が別の仕事が入った旨報告しに来い」
番長以外は皆報告を上げてくれる。べつにぐうさんが偉い訳ではない。そういう流れでセンターは動いているのだから、流れに乗って欲しい。そんな言い方は指示待ち族の典型ではないか。それでうまく事が運ばれなければ、それはぐうさんが悪いのだ。
今回弟子に悩みを打ち明けたが、弟子は動いてくれた。だからこそ番長に言う気にもなったのだが、果たしてその効果はこれからだろうか。
相手がどう受け止めて、その結果どうなるのかはまだ先のことだからね。マイナス指向で受け止めて欲しくないものだな。
4月24日
23日午前2時頃に厚木市内で暴力団の抗争が発生して一人が拳銃で頭を打ち抜かれて即死し、数名が負傷した。発端となったのは本厚木駅北口のすぐ近く、高速バスの発着するバス停の向かいのパチンコ屋前の路上。
ここで山口組系と稲川会系の暴力団員数名が喧嘩。負傷者が何人か出た。
その5時間後、いつものように疲れた脚を引き摺って会社に向かうぐうさんが現場を通りかかって、
「ん?」
路上に転々と血痕。しかもかなりの出血跡。また喧嘩かよ…。付近は暴力団がらみの暴力バーやパブが多くて、勤労者が出勤する朝になってもおミズの女達が今度はホストクラブで騒いでいる仏葬な一帯ではあった。
ところがほとんど喧嘩のあった同時刻、ここから2キロ程北の妻田という住宅街にある山口組の事務所に稲川会系の男達が金属バットを持って押しかけ、出てきた山口組系の連中と殴り合いになった。
その際に稲川会系の組員が至近距離から山口組系の男に頭を拳銃で撃たれて即死した。撃った男はそのまま厚木暑に拳銃を持って出頭して逮捕された。
テレビでは組員が射殺された現場を放映していたが、頭を撃たれて絶命した瞬間、倒れるでなく、ビルの壁にもたれかかって立ったままだったことを物語る壁についた人型の血まみれのシルエットが凄惨さを際立たせていた。
抗争激化の場合、稲川会の事務所は駅近く、隣は保育園だ。県警は両方の事務所に機動隊を配置して園児はグランドで遊ばないよう、措置を取ったという。
残業続きで夜遅く帰るぐうさんの横を、家まで駅から15分だというのにパトカー3台が通り過ぎた。事件現場であるパチンコ屋前はいつもと変わらず酔っ払いの大学生達が気勢を上げていた。
大きな交差点では検問もやっているらしく、回転灯を回した警察車両がここかしこで見られた。何だかむなしい。
4月22日
昨日はたんまりと寝てさぞ元気一杯かというと、今日1日でしなければならない仕事のことを考えると憂鬱な朝を迎えた。
弟子よりやはり「月曜日の朝礼は憂鬱だ」とのメールが入る。ああ、あのエラく長い本社の朝礼ね。長老どもが入れ替わり立ち代り長々と焦点のボケた話しをするあれね。あいつらのためにならない話を1時間本社の人間が何百人聞いてたとして、
社員数百名の1時間の時給分、会社は損してるんだよね。
でも、悲観することはない。今の日本の会社の大部分のトップはこんなもの。これじゃあ経済もよくなる訳がない。
さてとセンターでのぐうさんは、荷受格納Gに今日から配属になったパートさん二人を所長から紹介された。一人は主婦の方。もう一人は20前後の若いコ。
2人には入荷した商品の個口検品とスキャナーでの検品入力をやってもらう。検品が終了した商品を男子社員が格納するという段取りだ。
すかさず頼んでもいないのにマツが突出する。
「これさぁ、使いづらい検品機なんだよね」
マツにパートさんの教育を担当させるつもりはないのでトヨピーを名指しして、この人に教えてもらいなさいとパートさん達に伝える。
マツは恨めしそうにぐうさんを見たが、引いた。
さて当初のぐうさんの目論見通り仕事が進むかに見えたが、検品しているパートさんに歩み寄った人影が…。怪訝に思ったぐうさんが様子を伺っているとやがてその人影はパートさんから検品機を取り上げた。
(番長っ)
パートさんは検品で、社員は格納の手筈だったが、どうやら格納作業という肉体労働を嫌う番長、俺が検品するということなのだろうか。
「番長、パートさんは検品作業のために採用されたんだから検品はパートさんに任せ」
番長、
「じゃあ、僕は何をすればいいんですか?」
ぐうさん、
「格納だよ。男子社員は皆やってるんだ。番長もやらなきゃ」
午前中、男子社員は現場で共同作業だ。個々の仕事は午後にやれというのが所長以下、今の我々の業務形態のはず。特別扱いはしない。
午後、隣の鈴岡センターから傘を欠品させてはるばる取りに来る。静岡よく切らすなあ。
新規の初回発注が多いので出荷作業はてこずった。残業につぐ残業でパートさんもへとへとだ。もう1日あるので何とか明日も頑張って欲しい。
ぐううさんもバタンである。
日曜日はまたも雨。 どうして今年はこうも日曜日に雨が降るのか。朝風呂へ入ろうと思い立ち、夕べからのぬるま湯に追い焚きした。
合間にでもと戦国朝倉氏の本を読み返していたらつい夢中になってしまい、あわてて浴室に駆込むもすでに浴槽は地獄谷状態。ボコボコと不気味な音を立てて煮えくり返っている。
水を入れている間に浴室の掃除に取りかかったがまるで蒸気サウナで、見る見るうちに全身から汗が噴出してくる。
風呂へ入る前にすっかり茹であがってしまった。
あとはひたすら寝るのみ。ここ数ヶ月というもの、休日は寝るためにあるようなものだ。 |