8月

 8月30日

 中間決算棚卸の今日。毎月の棚卸より念を入れるのは勿論だが、今回はシゲ所長から全ての返品をメーカーに返し終えろと激が飛んだ。

 従って在庫管理担当者は朝から晩まで返品に明け暮れる。折から季節商品の入れ替えの時期も重なって、店から怒涛のような返品だ。

 今日伝票を起こしてメーカーへ返品しても、メーカーに到着したのが9月にはいってからの場合、あくまでも9月度の処理になるので入金も翌月度扱いになる。つまり、今こんなに急いでも来月やっても変わらないので、意味のないことをせっせとしている。

 それでも返せ返せと本社からせっついてくるのは、あくまでデータ上の極悪ベンダー側から見た返品金額をかさあげするだけのこと。

 事務屋の考えそうなコスっからい思考だ。

 当然、極悪ベンダーとメーカーの帳簿上には差異が発生して、帳尻合わせに大汗をかくのは当の事務屋達は当たり前だが、メーカーはいい迷惑である。

 棚卸自体は、センターの在庫が少なかったのでカウントし易く順調に進み、午後9時半には終了した。終礼で人事異動を一件、シゲ所長が発表した。CVS部門本社のキツネ目のH課長代理がCVSを離れて本体のDC(物流センター)管理部へ異動。

 玉突きで誰がH課長代理の後任になるのか。大したのいないから半分はどうでもいい。唯一の選択は○VDに出向中の○川を呼び戻すことかな。


8月28日

 朝礼から社長の一行が参加するという話しだったが、朝礼の時刻になっても社長の乗ったベンツのワゴンは姿を見せない。

 しめしめ、このままさっさと朝礼しちまおう。

 センターにいる社員全員が思ったに違いない。朝礼の司会は何とマツ! 目立ちたがりのこの男はこういう機会は喜ぶんである。不細工な顔が前に出ているのはいやだが。

 何事もなく朝礼は終わるかに見えたが、終了間際、社長が前に進み出た。いつの間に。

 「あっ、社長!」
慌てたマツに目もくれず、

「聞いてくれ、皆。今日は前回のセンター視察で指摘したことの点検に来た。前回はかなりきついことを言ったが、センターが変わってもらうためにそうしたんです。今回は我々が御客様が来たと思って対応してください。」

 前回よりソフトなもの言いだ。

8月27日

 いよいよ明日社長やら副社長らの大名行列がやってくる。しかし月末ともなれば、御得意先の某コンビニ・チェーンはそんなことは知ったことではない。月末は新店オープン、改装、再オープンのラッシュなのだ。

 今日は立て続けに2店舗がオープンということで、3人の社員が陳列作業をはしごする。事務の女子社員はいるものの、男子社員は3人しかいない。

 この3人で入荷、検品、格納、出荷、発注、返品、センター間商品移動をカバーする。いや、し切れない。

 追い討ちをかけるように全ての業務が終了してから店へ陳列作業に行っていた連中も加わって掃除とライン引き。

 皆のモチベーションはかなり低下している。特に在庫管理をしている者はぐうさんも含めて、社長のためにセンターを磨き上げるように掃除するより、店からの返品商品をメーカーへ返す時間が欲しい。

 それでも御一行優先。顧客より社長と取り巻きが大事ということなんだろうねえ。こんな不良会社はチェーンの本部も付き合いやめた方がいいよ。

 ぐうさんも、この会社にいる限りこんなことを延々とさせられるのだと思うとうつ病になりそうだ。

 今は「きち」と「らいおん丸」の存在だけがここにぐうさんがいる理由。

 あとはこの会社に未練はこれっぽっちもない。

8月26日

 今月の棚卸はGMS部門の決算、コンビニ部門の中間決算ということで、商品の整理や返品に、センター社員達は余念がない。

 そんな中、棚卸前日の29日にまたしても社長がセンターへやってくるといので通路のライン引きだの場内整理だのが始まった。

 こちとら1個でも多くメーカーに返品して在庫金額を減らそうと躍起になっているのに、邪魔しに来るんかい?

 それにしてもよく来る社長だよ。暇なのかね。本来課長クラスが言うような場内整理のことを細細と丸1日かけ指導というより小言を言ってゆく。

 実はこれ、銀行におびえているんである。例えだが、元手が1万円しかないのに400万円も売っているのが極悪ベンダーの正体だ。所持金がたったの1万円でどうやって商品を仕入れるか? 全て銀行から借りている。まさに自転車操業。たまたま担保に土地と自社物件を多数持っているから銀行も金貸すんだろうけど、銀行だって貸した先の状態が見たいもの。

 それがズサンな現場で社員達がだらしなく仕事していたら「そんなとこへは貸さない」とも言いかねない。

 それがいやなら所持金を増やす、つまり増資すればいいんだけど、そればっかりは絶対にしない。創業者一族で仕切っていきたいので外部の資本参加を最も嫌う。

 今話題の日ハムなんか見ててわかると思うけど大事なのは自分達一族ってのが同族j会社。

 実は我々は危ない橋を渡っているのかもしれない。

 それはそうと日本で5頭目のBSE感染牛がセンターのある伊勢原で出てしまった。なんでまた伊勢原で。

 東京都に隣接して横浜、川崎などの政令都市を抱える神奈川も、実は厚木から小田原までの間はド田舎だ。それは牧歌的な風景が当たり前。

 田舎都市伊勢原の最大企業、伊勢原農協は県の手入れやらで揺れに揺れている。

 これには当センターの契約社員兼自営濃のセクハラおやぢカッスィもからんでいるのではと勘ぐりたくなる。感染源はカッスィじゃないかってね。


8月23日

 体調も回復し、繁忙期も終了してセンターは落ち着きを取り戻しつつある。ここは中間決算である今月の棚卸に向けて場内の整理と返品に注力したいところだ。

 ここ数日、ぐうさんは自分の担当商品のメーカーへの返品をメインに仕事をしている。

 例えば電池を例に上げると、お店から返品される電池はメーカーごと、種類ごとに整理されて数量をカウントしてメーカーに返品する。返品理由は包装不良や破損、動作不良(買ったは使えない)など。

 これをメーカーに連絡して返品するのだが、メーカーによって返品しやすい所とそうでない所がある。返品しやすいのはH社とM社。電池はほぼこの2社がメインなので返品も多いけれど対応はいい。

 ところがとんでもないのが新参のF社。電話口に出たF社の営業課長、

「うちの電池がそんなに不良なはずはない!」

しまいには、

「おたくで売れ残ったの返そうとしてるんでしょ?」

失礼千万!F社、最近電池以外でも銀行がらみ、社長の放言などですったもんだしてるが、わかるような気がする。

 こうなるとぐうさん、すぐ○VD担当に処理を振っちゃう。

 後日、その担当課長からFAXが届く。
「誠にお手数ですが、相当商品を着払いで下記の住所までお送り下さるようお願い致します」

 さっさと返すよ。お客がいらないっていったものはいらないんだよ。うちもいらない。メーカーさんはベンダーに売った気でいるが、客が突き返した商品はその時点で「売り物じゃない」

 定時で仕事を終えてふとサウナへ入りたくなった。今日は雨がちで夕方から肌寒いくらいだったが、こんな時が夏バテが出やすいんだとか。

 足は自然にぐうさんちの近くのSPAの浴場に向いた。

広い浴槽で脚を伸ばしてリラックスするのは何ヶ月ぶりだろうか。思わずふぅ〜っと声が出る。これは心ゆくまで湯船につかるのがいい。



広い浴槽で脚を伸ばしてリラックスするのは何ヶ月ぶりだろうか。思わずふぅ〜っと声が出る。これは心ゆくまで湯船につかるのがいい。



サウナにも何回も出たり入ったり。身体中の血がすっかり入れ替わって自分が新品になったような気がする。

 やっぱシャワーよりお風呂だ。ここ数ヶ月の垢を落したようなぐうさんだった。


8月20日

 入荷が400ケース弱とほとんど荷受格納グループとしての仕事がないような嬉しい日だ。この程度であれば「らいおん丸」が指定休でも、ヅカおばさんがガツガツ検品して、男子アルバイトのセキちゃん一人でも格納できる。

 思っていることは荷受G、在庫管理G皆同じで、自分が担当する商品の貯まりに貯まったメーカーへの返品処理に走った。これまで一ヶ月以上も未熟で阿呆なhaゲのせいで出荷作業に駆り出され、自分本来の仕事すら出来ていなかったのだ。ぐうさんは体調崩すし。

 全てはあの阿呆のおかげだ。

 20代で早くも前髪が後退を始めているのでトヨピーからhaゲのあだ名を頂戴したが、同情するに値しない。

 ぐうさんの管理する○イオンの「部屋干しトップ」の値付け(定価と違う小売値で販売する際に商品に付けられる値段が印字された小さいラベルのことね)の値段を間違えて出荷しやがった。

 出荷しちまった店へ電話を入れてわびを入れ、正規の値段に付け変えてくれるように手配する者の身にもなれば、生え際の後退どころか頭を丸めて土下座するくらいがちょうどいいだろう。

 ともあれ今の神奈川センターの商品出荷はかなりいい加減な男が仕切っているのでオーナーさんは要注意だ。

 ついでに言うとこの男が属する「悪の枢軸」のメンバー、番長が担当する用度品もかなり危ない。特にこの番長、自分のミスの欠品を勝手にメーカーのせいにしているみたいなので、信用してはいけない。メーカー責の欠品の場合は必ず「欠品連絡票」というものが回るはずなので、それ以外の変な連絡文書が添付されていたり、事前にこの男から電話があった場合はまずベンダーミスの欠品である。


8月19日

 台風13号が関東に接近しつつある朝、荷受と在庫管理のメンバーのうちジョニーとトヨピーが新店のセットアップへ出かけて不在、いるのはぐうさんとマツと番長の3人。

 検品・返品受付のパートさんは返品専属の○藤さんが休み、非力な男子バイトのセキちゃんが休みで予定は「らいおん丸」とヅカおばさんの二人が出勤。

 ところがヅカおばさんがドタキャン。この人自分の都合休みとドタキャン多いなー。ほとんど相手にしてないからいいけどね。

 入荷も少ないことだし淡々と荷受格納を行い、今週の新規商品出荷準備のため普段より負担が大きい月曜日であることだから早めに荷受済ませて応援に入ろうかと思って周囲を見渡してはたと気付いた。

 番長がいないやんけ。あいつ何やってんだ?

 事務所へ行くといたいた。「ねこ」とまったり。この野郎、リーダーのぐうさんをさておいて自分は事務所かい。

 所長自ら出荷作業現場へ出ていたシゲ所長に耳打ちする。

 「うちの番長、出荷準備でコキ使ってやってくださいよ。事務所にいますから」

 番長、出荷準備作業に引き出される。

 朝っぱらから職場で愛をささやき合う程の余裕はねえんだよ、番長。目途ついてからやれ。

 それにしても気になっていたのは飛びまわるハエの多いこと。異常に多い。

 10匹や20匹じゃない、ん百匹の単位で異常繁殖している。午後からぐうさん管理の殺虫剤の在庫から1本崩して噴霧して回るがいっこうに減らない。

 たまたまセンターの浄化槽を点検に来ていた業者が浄化槽内で異常発生しているハエを見つけて防虫用のプレートを取りつけたと報告してきた。

 時すでに遅し! 午後から終業までぐうさんは蝿叩きを片手にハエと格闘するはめに。あの世へ送ったハエは数百匹。GMSの営業が感心していたが、一叩きで4〜5匹昇天するんだぜ。めくら撃ちでもそのくらいはいく。

 フライバスター。不名誉な称号だ。


8月17日 光明差す


 16日夜半から17日早朝にかけて顔の腫れは悪化した。腫れが顔の表面を圧迫して痛い。湿布も効果なし。寝ても痛みと発熱ですぐに目が覚める。

 腫れはとてつもなく大きくなっていくように思え、終いにはぐうさんの顔は化け物と化すのではないかと恐怖が頭をよぎる。それにも増してこの痛みは耐え難い。

 そして朝を迎えた。腫れが最高潮に達したと思いきや、

ブチッ

 脳天に衝撃が走り、口の中に生暖かい液体が溢れる。

その瞬間、


ここ数日身をさいなんできた痛みから解放された。洗面所へ行って口に溢れたものを吐き出すとそれはドス黒く変色した血だった。

 まるで今までの痛みが嘘だったように爽快な気分だった。歯茎のとある部分をブチ破って膿が出たためか、その当たりがうずく程度だ。

 腫れは休息に引いて行き、出社するころには鏡を見ても違和感はない。

 ただ寝不足と発熱による体力消耗は激しいようで、脱力感が強い。それでも痛みのない生活の何と幸せなことよ。

 どれ、今日は無理せず仕事をサラリと流そうか。

 相変わらず、お盆休みでパートさんが少ない。朝礼で出荷作業管理のhaゲは
「今日もパートさんがいないので社員は手が空いたら出荷準備作業に入ってください」
とのたもうた。

 人にそう頼んでいるくせに、自分はさっさと涼しい事務所に入り浸って、売上事務の「ど○えもん」と話し込んでいる。そういうところをトヨピーやぐうさんに見られ、適当にやっとけとなるんだよな。

 午後7時頃、弟子からメールが入る。ぐうさんが早く帰れたか気遣ってのことだが、短い間「きち」の下についた人事の後輩あかねちゃんにはいろいろ悩まされたのに、これで人事を離れるあかねちゃんに感慨が沸いたとか。優しい弟子であるね。

8月16日

 毎年この時期はセンターのパートさんがお盆休みでごっそりと休む。

 採用するときはお盆と暮れ正月にも働ける方という条件で採用しているのだが、蓋を開ければこのザマだ。

 この穴埋めは当然、社員が総出でしなければならない。荷受と在庫管理の男子社員はぐうさん一人を残してあとは全員出荷準備作業へ回す。

 ぐうさんはここんとこ身体の調子悪いので、出荷準備作業は敬遠した。

 午後もいつになく現場へ出ず、事務所でボ〜〜っと過す。顔全体が熱っぽくてダルい。

 夕方、ぐうさんの弟子「きち君」の同期で、かつて出荷作業管理担当だったヅラ君と話す。今はスーパー部門の営業をしているが、もう会社を辞めるつもりでいる。

 ほぼ毎日帰宅が10時11時で、下手をすると日曜日も呼び出され、長期休暇もなかなか取れない極悪ベンダー。この仕事が好きというだけじゃやっていけない。

8月14日 極悪ベンダー社長来襲

 今日は朝から社長がセンターへやってくるので夕べは夜遅くまで残業して掃除した。何しろこの二代目社長、経営そっちのけでセンターのあら捜しが好き。

 昨日は西東京や東東京のセンターを回って「汚い!」と口汚く罵ったそうで、神奈川もそう言われないようにと夜遅くまでひたすら掃除。

 そんなの社長のすることじゃないのにねえ。肝心の会社経営はどうなってんのかね。業績ガタ落ちじゃないか。

 どうやら朝礼から参加してセンター社員どもに活を入れると鼻息洗いらしい。それでなくとも過労で視神経が腫れてるぐうさん、そんなのに付き合って行状が悪化しちゃバカらしいので病院寄ってから出社することにした。

 朝礼は襟付きのシャツ以上でジーンズは駄目という時代錯誤な決まりがあるので朝礼にも出たくないし。

 Tシャツにジーンズが駄目なんて言ってたら冷房もなくて扇風機の恩恵も受けない我々は毎日12時間以上も暑い中で働かされてんだぜ、死んじゃうよ。

 遅刻してセンターへ着くと何と「らいおん丸」まで遅刻。ぐうさん合わせることはないぞ。社長の一行からひたすら姿を隠して仕事したぐうさんだった。

 ご一行は午後3時にはセンターを離れたが、さすがに今日は皆疲れ切って午後7時には終礼をした。


8月11日

 朝からHPのコンテンツの一部を新しく借りたスペースへ移行する作業をしていた。

 昼になると部屋のエアコンがダウンしてしまった。1日の最も暑い時間帯にこれだよ。室温はみるみる上昇し、34度になったところで耐えられなくて水風呂へ直行。30分程漬かっていた。

 水風呂から上がると30分は暑い室内にいられる。そしてまた水風呂へ30分。夕方にエアコンが回復するまでこれの繰り返しだった。

 夜、きち君から今伊勢原にいるとのメールが入る。行き付けの床屋に来たらしいので、焼肉食いに行くことになった。

 ところがお盆の最中とあって目指す焼肉屋は休み。結構店が閉まっていてどうしようかと思ったが「お祭り茶屋」なる店へ行った。

 普通の居酒屋より若干高いが味はいい。けど双方口から出るのは仕事の愚痴ばかり…。


8月8日

 先日パソのCRTがいきなり逝った。ぐうさんも疲れているがCRTも疲れていたんだろう。買い替えようにも店の開いている時間に帰れない。ふてくされて毎深夜すっかり行き付けと化した唯一深夜開いているラーメン屋でラーメン食ってビールを飲んで帰ったらシャワーを浴びて寝るという不毛な生活を味わった。

 でもこれってネットをしていなければ、普通の不良ベンダーの社員像なのだと思うと鳥肌が立った。朝から深夜まで正月も盆暮れもなく、長期休暇など思いもよらず、ひたすら仕事仕事。

 指定休の今日、新しいCRTを買う。ここ暫く部屋の掃除もままならない状態だったので掃除もする。これだけで半日は消費。

 午後からは支払いなどに出掛け、その足でセンターへ。てっきりぐうさんが休みだと思っていた「らいおん丸」の驚いた顔を見るのは楽しかった。

 

8月5日

 毎度のことながら統轄所長のタジイが騒々しい。午後の一時、忙しい現場作業の合間を縫って商品発注のため頭を絞っているぐうさんの横でタジイが大声で騒いでいた。

「俺の席んとこ冷房が効かねえよ〜〜」

 隣席の配車ベンチャー企業のパートが大声で笑う。



「笑い事じゃねえんだって。コンビニ部門のシゲ所長が冷房音頭26度以上って言ったからなんだぜ。どうしてくれるんだよ」



 ベンチャーのパート、

「コンビニ部門と部屋取っかえちゃえば?」

 タジイ、

「ああ、それいいかも! コンビニ部門なんか俺達本体の添え物みたいな存在だしね!

 自分達が悪く言われているのに統括所長に愛想笑いまでしている「ねこ」がいた。

 ぐうさん、

「うるさいなあ、発注できないだろうが。仕事の邪魔なんだよ」

 吐き捨てるとシゲさんがいる事務所に行って発注業務を別の端末で続行する。タジイ、一瞬ぐうさんを睨みつけるが無視する。GMSの出来そこない所長が怖くてコンビニの相手が勤まるかっての。

 夕方よりコンビニ部門のミーティング。議題は出荷作業管理。ツユが嫌気がさして辞め、haゲ一人になった出荷作業管理をどうするか。シゲさん、以前にぐうさんやトヨピーに出荷作業に回ってくれないかを話を持ちかけてきたがいずれも拒否されてボツになっていた。



 「悪の枢軸」と一緒にチームを組むなどまっぴら御免なのだ。反対にぐうさんらは、



「悪の枢軸」でチーム組んだらどうです?と言っては見たが、仕事しない連中がチームを組んでも仕事するはずはないという当たり前なことに気付いたシゲ所長、出荷作業管理グループの再建は断念したようだ。



 よってここに出荷作業管理グループは消滅した。今後は出荷作業担当社員のhaゲに対して荷受格納グループと在庫管理グループがフォローし、また監視下に置く。



 ついでに荷受生産性の向上のため、俗に言う「C表」を厳密に作成することによって番長とカッスィの行動をしく監視監督叱咤恫喝していくことになった。

 「悪の枢軸」にはイバラの道が待っていることだろう。

 しかしそれは自らが今まで楽してきたツケなのだ。
今後は甘くないぞ「悪の枢軸」。

8月2日

 日経流通新聞の卸特集の件をシゲ所長に伝えたが、さすがに反応が早いシゲさん、自分も購読しているので今日の朝礼で読むように皆に言った。

 誰も読まん。

 ベンダーの人間が自分達の問題に関心がない。あるのは不平不満のオンパレード。

 昨日から副所長の奥さんが仕入の事務所に隣接した配車ベンチャー企業の事務パートとして働き始めた。案の定小躍りして喜んだのが統轄所長のタジイ。つまらないジョークを連発するわ、コンビニ部門の「ねこ」に話しかけるわ、いったいこの男はいつ仕事をしているんだろう。

 そのくせ「らいおん丸」と話しているぐうさんに舌打ちなんかして通り過ぎる。

 自分を棚に上げてそんな行為は見苦しいだけだ。

 午後以降、センター社員の離脱が続出する。「ど○えもん」が体調不良で早退。次いでトヨピーが親の看病で定時上がり。ついでにマツが
「ボクも用事があるんで定時で上がります」
と言ったらシゲ所長、

「待て、お前最近そういう逃げの行動が多いぞ」

説教を食らったマツ。本質的に信頼されていない
悲しさか、相次ぐ社員の離脱に所長のいらいらがマツに向けられたようだ。

 結果として場内の整理はぐうさん一人でやるはめになった。またまた遅い帰宅か…。社員のモラルが落ちているといえばそれまでなんだけど。

8月1日

 日経流通新聞8月1日号は一面から卸売業2001年度調査の結果を踏まえて「選ばれる卸」へ苦闘との見出しで特集を組んだ。

 「世界一効率的な卸売り機能を備えた小売業」ウォルマートの進出が小売業はおろか卸売業の再編を劇的に促している。

 商社系子会社が多い加食卸は最大手の菱食が独立系大手の国分」と共同物流会社をこの8月にも立ち上げる。狙いはメーカー物流経費の1割削減だ。

 日用雑貨卸では今年4月東日本をカバーするダイカ、中部を基盤とする伊藤伊、中国・九州のサンビックが経営統合して年商約3300億円の業界最大手「あらた」が出現した。

 狙いは販管費の引き下げで、小売が競争力を発揮できる値段で商品やサービスを提供することだ。経営統合により、神奈川県内に4,50億円を投入して15000平方メートル規模の巨大物流センターを新設する。

 年商1000億では踏み切れない投資も3000億ではちゅうちょなく実行できるとダイカ社長は公言する。

 日用雑貨卸はこの「あらた」、パルタック、西日本共和の3者の競合時代になったといっても過言ではなく、そこに不良ベンダーの付け入る隙はない。


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