11月

11月27日

 夕べは「らいおん丸」家の近くで「らいおん丸」と飲んだ。給料も入って、実は先月末「らいおん丸」にお金を借りるという情けない状態だったので、返済がてらお返しに鍋をつついて一杯やったのだった。

 ここんとこ「らいおん丸」も寒いセンター内での残業で疲れているのか、酔いの早いこと。

「T副所長嫌い!」

 のっけから爆弾発言が飛び出した。

 もともとぐうさんもあの男は嫌いだが、まさか「らいおん丸」まで彼を嫌いとは。そう言えばTの野郎、「らいおん丸」に度々癇癪を爆発させている。えらい年下には怒りやすいのだろうか?時にぐうさんは「らいおん丸」がTに怒鳴られているのを見て、Tを即死させたい衝動に駆られることがある。怒鳴るほどのことでないのに怒鳴るからだ。

 T、自分の大きなミスで本社から怒鳴られることがあったからと言ってパートさんの小さなミスで鬼の首でも取ったように居丈高に皆の前で怒鳴るのはリーダーが一番やってはいけないことではないのか。

 更にはぐうさんの管理するあるメーカー商品が入荷予定日を過ぎても入荷しない。このままでは切れるので○VDに電話で警告した。電話に出た担当はメーカーに連絡しておくとのことだった。

 そして今日、その商品が欠品した。しまった!それも午後になって出荷作業中に切れたという報告があがってきた。メーカーがちゃんと納品したかどうか確認すべきだった。

 ○VDに連絡すると、どうやらその商品はメーカーが埼玉のセンターへ誤納したらしい。センターではよく確認しないでそのまま格納してしまったようなのだ。ぐうさんも入荷の確認を怠ったし、出荷作業も棚入れの数量確認を怠った。

 Tは本社からこっぴどく怒られ、Tの怒りはぐうさんへ向かってきた。

「怒られちゃったじゃねえか!」
吐き捨てるようにぐうさんに言うと掴んでい金庫の鍵を放り投げた。

 ぐうさんは喉まで声が出掛かったものの、言うのは止めた。言っても無駄だし。ぐうさんもこの後のフォローはどうするのかとも聞かなかった。謝りもしない。この男の下では仕事できない。

 職場においてリーダーが持つべき資質とは明確なビジョン・価値観・使命感・理念・大義を持っていて、仕事の目標・目的の設定能力があり、戦略性のある高所からの視点で人を動かし、或いは動機づけを行うことができることを言う。

 従来、日本のリーダーシップでは、因習的なムラとしての管理が“人への関心”であった。“人への関心”とは、『人の心に火を燃やす事のできる』という意味である。人は、説明や説得を越えて納得して初めてより良い大きな仕事をする。『この人のあとに、ぜひ付いていきたい』という人が存在して、初めてその人はリーダーたり得る。 

 オハイオ大学のリーダシップ研究センターのポール・ハーシーとケネス・H・ブランチャードの考えたリーダーシップ・モデルはSL理論として有名だが、Tはさしずめ色眼鏡で部下を見るタイプのリーダーといえる。このタイプのリーダーは自分の監督下にある部下たちについて「良い奴」「悪い奴」あるいは「味方」「敵方」に分類していることが発見されている。

 このプロファイルのリーダーに、成熟度のやや低いレベルの部下が付けられると、この部下を成熟度のやや高いレベルへか、あるいは極めて低いレベルへのどちらかへ持っていってしまう。

 このスタイルのリーダーの問題点は、自分の嫌いな部下のポテンシャルを伸ばすためには、ほとんど何もしないことだ。このリーダーは、嫌いな部下たちに対して常に高指示、低協労の監督を行うことによって、これらの部下たちを未熟な状態に押し込んでしまうのである。それと共に、この種のリーダーは、委任を完全に行って、部下の成長を図ることができず、このリーダーに対する心理的依存をいつまでも続けさせる傾向を持つ。
 
 つまりTのもとではぐうさんは成長を阻害されるということである。ぐうさんだけではない。自分の好きな部下とだけ仕事をするということは、センターの能率を半減させることでもあるのだ。

 おうおうにしてぐうさん自身も好き嫌いの激しい性格だが、嫌いな奴を仕事で干すというようなことはしない。マツにしてもそうだ。嫌いだろうが、好きだろうがやはり共に仕事をするというスタンスでなくては入荷・格納の業務が終わらなくなる。

 マツだろうが誰だろうが、与えられた部下をきちんと使って、ちゃんと働いてもらって初めてリーダーとしての仕事の一部ができるというものではないのか?


11月25日

 日曜も出勤して明くる月曜日は新規アイテムも多い地獄のような日である。しかも「らいおん丸」は休みでつまらないったら。ここはひたすらガムシャラに早く仕事を終わらせることだけを考えて一日を過ごす。

 唯一の救いはマツが休みで、うざったさが無いことだけ。

 入荷作業が始まるとかさばる玩具が入る入る…。新規商品と特発商品それぞれ結構な種類だが、玩具ベンダーったらやたら大量に送り込んで来やがる!こんなに売れるわけねえだろっ。半分以上も残ってセンターを圧迫するのに。いい加減に気付けったら。

 休日はないわ、仕事ばかりはとめどなくあるわ、「らいおん丸」はいないわでぐうさんったら結構気分が荒れていた。

 明日も新規商品の受注が多いのに加えてクリスマスの特発作業が残業で始まる。また深夜残業かあ? せめて今夜はほどほどにして帰してくれよ。

 終礼が済むとさっさと帰り、ビール片手に「らいおん丸」とメールをやり取りするのが楽しいぐうさんだった。え?こんなんじゃ流通業界失格? ぐうさんもそう思う。失格だよね。


11月24日

 休日出勤で年賀はがきの出荷準備とお年玉袋の仕分けを行う。見事に朝から体が嫌がって遅刻寸前。っつーか慢性疲労で朝起きれない。

 日曜出勤をお願いして出てきてくれたパートさん達、ご苦労様だ。急遽「らいおん丸」も出てくれることになってぐうさんも心強い。

 はがきの出荷作業(デジタルピッキング)開始早々はがきが足りなくなって、品出ししていたカッスィにT副所長が一喝する。
「カッスィ、ちゃんと数えてんのかよ? 真面目にやれよ!」

 ま、この辺はカッスィもT副所長も同レベルだからかけあい漫才みたいなものだ。普段はこの二人、非常に仲がいい。

 はがきの出荷作業は順調に進んだ。気がつけば年賀はがきの出荷量は年々減っている。それもドラスチックに。ネットで済ます人が増えたんだろうね。

 昼、普段は社員とパートさんの昼休みは一致しないが、今日は一斉に取るのでぐうさんは「らいおん丸」と近所のデニーズに行った。シゲ所長は会社のワゴンでパートさんを引き連れてラーメン屋へ向かったらしい。ご苦労なことだ。

 ぐうさんは「海の幸ドリア」、「らいおん丸」は「和風ハンバーグのセット」を食べていたが、ふと気付けば「らいおん丸」が「海の幸ドリア」に燃えるような視線を送っているではないか。

「少しちょうだい!」

 どうやらドリアの上にかかった溶けたチーズに惚れた「らいおん丸」、少しどころかゴッソリ食べてしまった。最初からドリアにしとけばよかったのにな。

 ゆっくりくつろぐひまなく職場に戻って作業開始。はがきの出荷作業が終わったら社員は金券の仕分け、パートさんにはお年玉袋の仕分け作業が待っていた。

 夕方5時40分、パートさんが仕事を終えて帰る。「らいおん丸」も疲れた足を引きずって帰って行った。本当にご苦労さま。

 社員はあと30分、金券の仕分けをしてから帰宅となった。金券の仕分けはまだまだ終わっていない。このところの仕事の分量はとてもこなせる限界を超えている。


11月23日

 祭日も極悪ベンダーには関係がない。しかし出荷準備のパートさんたちはしっかり者が多くて休みが多く、今日出勤した検品の「らいおん丸」とゾンビおばさんには出荷準備に回ってもらった。

 入荷の大物は「年賀はがき」。ここで働いていて何が最も嫌かと言えば、この年賀はがきと年賀タオル、クリスマス特発の出荷準備と出荷作業なんである。人様には目出度いかも知れないが、極悪ベンダーのコンビニ部門で働いている者にとって、これらが連続する暮れは真に消耗・意気消沈するつらい時期なのだ。


11月22日

 夕べなかなか寝つけなくて、今朝までうつらうつらしていたのが祟ってダルい。なのに入荷が多い。来週から始まる新規商品や年末に使う什器やら特発商品やらが一気に集中して入荷してきた。悪いことに明日が祭日なもんでメーカーは明日入荷分まで前倒しで納品してくる。

 検品するのが精一杯で、とても格納まで手が回らない。どうして本部関係の手配商品は同じ日に集中入荷するんだろうかねえ(悩)。

 既にセンター内はフェアや特発やらのおかげで収容能力の限界を超えている。入荷した商品はそのまま検品スペースに放置される。計画的な入荷作業など望んでもどだい無理な話だ。

 遅い昼飯は家で炊いた飯を持ってきて、レトルトのタイ・カレーをかけて食べる。今回食べたのはグリーン・カレーというやつで、ココナッツ・ミルクがベースになっているルーに具はチキンと茄子だ。感想はゲロマズ!

 「らいおん丸」には思いっきり笑われてしまったが、まだレッドカレーがある。こいつはイケるんではないかと思っている。次の機会にはこいつを試してみよう。

 午後の悩みはスキーのリフト券。大量に入荷したものの、仕分けする暇なく即出荷せよとの無謀な本部の仕打ち。パートさんを動員して仕分け作業をするが追いつかない。

 「らいおん丸」も加わってリフト券の仕分けは夜遅くまで続行された。気がつけば他のパートさんは帰って「らいおん丸」だけ。もういい加減「らいおん丸」も帰りたいだろう。ところが出荷作業管理のhaゲは、
「駄目、らいおん丸もっとやっていって!」

 おいおい、「らいおん丸」はもう3時間も残業しているんだぞ。シゲ所長が無知なhaゲに説教だ。

「おい、駄目だ。個人的にどうしてらいおん丸だけを拘束する? しかも8時間を超えたら賃金変わるんだぞ」

 やっと開放された「らいおん丸」であった。やれやれ…。


11月20日

 本日は一般(GMS)部門の全国所長会議が神奈川センターで行われる。物流センターとはいえ、応接室や多目的ホールや会議室などを備えていて、しかも首都圏にあるせいか、現場社員にとってはちっとも嬉しくないイベントが開催されることが多いのだ。

 その都度前日に遅くまで掃除をさせられるはめになる。夕べはセンターに居着いたハトの対策に頭を悩ませた。

 ぐうさんが出社するとすでに来賓用の玄関に社長のベンツが停まっているではないか。会議に参加する各センターの所長も大勢来ているはずだが、センターの朝礼には本社サイドからは社長一人が参加した。

 例によって朝礼の司会はでしゃばりマツ。とにかく目立ちたがり屋だ。といっても目立つのは醜悪な顔なんだけどな。挙句、社長と呼ぶところ○○所長と呼んでしまった。社長に向かって「所長」かい…。まあいいけどさ、ぐうさん的には。

 社長就任当時に比べだいぶ丸くなった感じの社長、いろいろ述べたが一番印象に残った話は、
「無駄な仕事はしない」
ということだった。

 とかく仕事は放っておくと増える。肥大化する。上司も「やれ」とは言うが「やめろ」とは言わないので必要もない仕事を大真面目にやっていたりもする。折にふれ自分のしている仕事が本当に必要なものかどうか考えるクセをつける必要はある。

 さて仕事が始まる。入荷業務の方はさほど忙しくない。パートさんは4人全員出勤となっているが、出荷準備の方のパートさんが少ないので9時出勤のパートさん1名にそちらの応援に回ってもらう。もう1名は仕入れの「ねこ」が指定休なので、仕入れに。10時から出勤の「らいおん丸」と「ゾンビおばさん」のうち「ゾンビおばさん」も出荷準備の応援に回って貰う。

 また、返品業務専任のパートさんが休みのため、仕入れに入っていたパートさんを、これまた仕入れ専属のパートさんが10時から出勤なので交代してもらって返品受け付けへ回ってもらうよう手配していた。

 するとアルカイダ野郎マツ、いきなり「らいおん丸」に詰め寄るや、
「おい、返品に人いないから返品に回って!」

「らいおん丸」は困ってぐうさんを見た。返品には手配してあるのに勝手な指示だすなよ、このカッパ頭マツ!

 ぐうさんは「らいおん丸」に無視していいよと身振りで示すとマツにはちゃんと手を打ってあるから心配無用と伝えた。

 マツはトヨピーの隣へ行って2人でこちらを見ながらヒソヒソ。群れないと何も出来ない男なので、彼らが何をうわさしているのかはもう気にならない。実害がなければ放って置いていいのである。

 


11月19日

 朝、目が覚めたらやけに外が騒がしい。
(何だ、早朝からうるさいな)
手元の携帯を手に取ると時刻は午前8時を回っているじゃないか。

(遅刻だな)

 あわてず会社には風邪で病院に行くと電話を入れ、受話器を置くとやおらコーヒーを入れて飲んでゆったりしていた。

ホラ吹きぐうさんである。

 普段目覚ましなしでもちゃんと起きるぐうさんが、起床できないのは疲れが取れていない証拠なのだ。無理は禁物、これから過酷な日々が続く。ホラだろうが嘘だろうが使えるものは使って疲れを貯めず、要領よく乗り切るのが社会人というもの。

 昼から出社しても入荷もあまりないみたいで出荷準備を手伝い、発注とセンター間移動、そして前日に用意しといたメーカー返品を手早く処理してあとは明日の一般部門所長会議が神奈川センターで開催されるのに伴い、社長が臨席するかもというので、

ずうっと掃除していた。

 ぐうさんは馬鹿か?と思われるかもしれないが、統括所長のタジイや、コンビニ部門のシゲ所長やT副所長も半日以上ずうっと掃除。

 でももういいと思ってもいる。すでに社会的な価値が無いも同然の会社だし、経営者の同族のためだけに延命しているような状態だから。

 夕方になって店舗改善プロジェクトチームにいた女のコが、
「お世話になりました」
と退社していった。

 珍しくタジイが、
「あたら若い奴の使い方間違えやがって!」
と、毒づいていた。

 無理もない。この会社はジジイの論理で動いているから。今の日本を駄目にしている論理そのもので動いている会社だから、こんな会社にしがみついていてもゆくゆく若い社員のためにはならない。

 年々少なくなる若者が生きがいを感じる会社でなくては会社もお先真っ暗よね。若者がやる気が出せない社会や国はお先真っ暗よね。じいさんばあさんばかりがお金貯め込んだって、墓場まで持ってけないのにねえ。

 金は使う人に回るような仕組み作らなくちゃだめ。



11月18日

 ここ暫くの緊張から開放された気の緩みと一昨夜の暴飲がたたって日曜日は思いっきり風邪をひいた。日中は頭痛と咳に悩んで一日横になっていたが、夜になって症状が和らいだ。

 一難去ってまた一難。不良ベンダーに入ってからというもの、ずうっとこんな調子だから………。ま、話のネタには事欠かないんだけれども。

 出社するや否やいきなりマツの醜悪な顔と鉢合わせした。週明け早々縁起が悪い。過酷な月末を暗示するような出来事だった。この男ときたらまるでぐうさんと張り合おうとするかのように敵対心剥き出しの最近である。が、いったい何を張り合おうとしているのかは検討もつかない。無視しとこう。

 仕事が始まるやマツはぐうさんへの闘志満万のようだった。弱い奴に限って群れたがる。一人では何もできないからだ。ややぐうさんから距離を置いて仲間とひそひそ話をしながら様子をうかがって、こちらを嘲笑している。思い出した。あの習性はハイエナだ!

 ハイエナが相手なら話は早い。ハイエナの餌はライオンが食い残した後と決まっている。「らいおん丸」が出社してくるとハイエナは動いた。

 「おいっ、こっちへ来てこのハイエナ様の横で検品しろっ」
勝ち誇ったように、タラコ唇を歪ませ、ぐうさんを見た。
「どうだ!」

 勝ち誇ったマツの横を「らいおん丸」がすり抜けていく。

「きゃああああ、ぐうさん可愛い〜」

 目を白黒させるハイエナ野郎マツ。

 ぐうさんが可愛いのではなく、ぐうさんの手には子鳩が乗っていたのである。センターのここかしこに巣を作ったハトではあるが、子鳩には警戒心がない。両手で抱いても逃げようともしない。小首をかしげて「らいおん丸」を見ている。その可愛らしさは薄汚いマツと比べるのが無理というもの。

 子鳩に負けたハイエナマツ、逃げっぷりは早かった。文字通り尻尾を巻いて遁走して、午前中は二度とぐうさんの前に醜い姿を現すことはなかったのだった。

 仕事自体は順調に進捗したものの、業務終了後にシゲ所長から
「軽くミーティングを行うから」
との一言でがっくり。軽く1時間は超えるのが常だからだ。

 主な議題はこれから12月初めまで連続する特発作業と新店セットアップと一般部門の所長会議対策と棚卸をどう乗り切るかだった。特に今年は特発出荷が多い。これまでは新規採用したパートさん8人をやりくりして対処できたが、11月30日と12月2日はクリスマスとお年玉袋、年賀状の出荷が同時だ。こんな無茶なスケジュールを組んだ本部も本部だがとにかく日曜日も出勤してこなさなくてはならない。

 追い討ちをかけるように新店のセットアップが連続するので少ない社員がそれに取られる。そして棚卸だ。特発作業終了後に棚卸なんて考えただけでゾっとする。

 もっと悪いことにこんな忙しい時期にわざわざ所長会議が神奈川センターで行われ、社長が来るのでセンターをピカピカにしておかねばならない。いったいいつピカピカにする時間があるのか?寝る時間を削るしかない。


11月16日

 実は「らいおん丸」に対するスーパーの執拗な勧誘はここ一ヶ月の長きに渡っていた。最初は「らいおん丸」も適当にあしらっていたらしいのだが、スーパーの態度はどんどんエスカレートしてきて「らいおん丸」も大いに悩むことになったのだった。

 「一ヶ月だけでいいから来い」
とスーパーに言われたと聞いたぐうさんは呆気に取られると共に憤りが吹き出た。不良ベンダーを辞めてスーパーで一ヶ月働いて、その後の「らいおん丸」のことなど配慮していないじゃないか。

 「らいおん丸」は今の不良ベンダーには一緒にいて楽しい仲間がいるから辞めたくないと説明しても、スーパー側は、
「甘ったれるな!」
と取り付くしまもない。悩む「らいおん丸」とぐうさんとの間で一時喧嘩になりかけたこともあった。周囲をはばからず大泣きする「らいおん丸」を何度見たことか。

 2人とも胃が痛くなりかけていたが、昨夜店から「らいおん丸」に連絡があった。
「本部から照会があった」

 「らいおん丸」はぐうさんのことはトボけて知らないと言ったようだがかなり動揺している風だったという。

 そして今日、「らいおん丸」がぐうさんに、
「飲みに行こう?」
と言った。ここんとこぎくしゃくしていたからな。仕事を終えて平塚駅前の居酒屋へ入った。

 席に付くや「らいおん丸」は、
「今日、ちゃんと断ったよ」

 久しぶりに2人の表情に笑いが戻った瞬間だった。
「ぐうさんには迷惑かけっ放しだね。これからもよろしくお願いします」

 あらたまって頭を下げる「らいおん丸」を慌てて制止しながら、こんな不良ベンダーに残ることを決意してくれた「らいおん丸」に、むしろぐうさんが頭を下げたいくらいだ。

 それからというもの、飲むわ食べるわで終バスを逃してしまった。それでもめげずに今度は「らいおん丸」の友達がやっているラーメン屋で飲むわ食べるわ。

 帰りはタクシーで「らいおん丸」を送り、厚木まで帰ったぐうさんである。財布の中はすっからかん、

こりゃあ弟子に頭下げてお金借りるかっ、

だらしないぐうさんではある。


11月15日

 先週末から公私共にバタバタして日記を書きそびれていた。まずは静岡にレンタルされていた番長が月曜から神奈川へ復帰した。ま、静岡での一ヶ月は平均午後8時過ぎの帰宅が続いていたようで、一皮剥けたようだ。

 神奈川へ戻って本来の消耗品担当の他にT副所長の担当していた資○堂の在庫管理も増やされることになったものの、卒なく仕事をこなしている。

 一大関心事だった「らいおん丸」の労災はもともと元気な娘なだけに、ぐうさんの心配をよそに明るくふるまっているのが救いだ。だからと言って通院サボるなよな、「らいおん丸」。

 相変わらず野獣マツはぐうさんと「らいおん丸」にまとわり付いてくる。ぐうさんと「らいおん丸」が話している間に割って入り、

「おい、こっち検品しろ」

「らいおん丸」
「………。」

 顔も性格も狂暴なアルカイダ野郎なので、マツには下手に逆らわない「らいおん丸」、黙ってマツの横に行って検品を始める。マツは引きつった顔でちらちら「らいおん丸」を何度も見るが、「らいおん丸」がマツを見ることはなかった。

 やはりマツは「らいおん丸」に気があるんだろうか。「らいおん丸」ははっきりマツ嫌いと言っているのに。

 目下の問題はそんな所にあるのではなかった。「らいおん丸」が高校時代にアルバイトしていた近所のスーパーから引き抜きをかけられているのである。

 時給800円で7時間労働、週6日出勤として月24日勤務する。パートというよりフルタイムのアルバイトに近い。ボーナス、社保付で金銭的、福祉的には不良ベンダーよりも段違いに待遇がいい。

 スーパーの店長だか主任だかが「らいおん丸」にぜひうちにきてくれと強引な勧誘をしているのである。メリットは金銭的な面のみ。

 不良ベンダーはからっきし分が悪い。何しろ「らいおん丸」には、ただでさえケチ臭い不良ベンダーのパート時給でも最低な時給しか支給していない。ボーナスやら社保などとんでもない。まるで不良ベンダーに最初から勝ち目などないようなものなのだ。

 ところが「らいおん丸」は行きたくないという。多少の金銭的なメリットはあってもパート・アルバイトにとっては過酷なのだそうだ。ゴールデン・ウイークや盆・暮前にパートがごっそり抜けることは当たり前で、残ったパートには大変な負担がかかるのだという。

 休みのはずの朝6時に電話をかけてきて、
「今日出ろっ」
 予定があるので定時で帰ろうとすると、
「駄目だ、やっていけっ!」
と残業を強要する。

 お金のことだけ考えればスーパーの方が良いに決まっている。しかしお金だけでパートが仕事を選別するだけではない。仕事のしやすさだとか、総合的な環境のことも考えるはずだ。

 しかし相手のスーパーは強気である。「らいおん丸」が気兼ねして言い出せないうちに事を進めてしまう。
「明日、履歴書書いて持って来い!」

 まったくマツ並みの強引さだ。ここへ至ってぐうさんは相手スーパーの本部の掲示板に書き込んだ。

 問い合わせしているという返事で、該当店舗から連絡するというが、2日経っても連絡ないやんけ。無視してるのと違うか?

 もしかして不良ベンダーをなめているのかな?
  


11月8日

 朝から「らいおん丸」のことが気がかりなぐうさんは、「きち君」と携帯のメールのやり取りを頻繁に交わしていた。

「きち君」、
「うちの労災の典型例ですわ。先般人事より注意を喚起していたので、こちらとしては「長」としての責任を問いますよ」

 「きち君」、不良ベンダーにおける典型的な労災のパターンを列挙した。

 「きち君」、
「ここからは人事の仕事なので、必要な書類手続きが進められます。副長なんかがしゃしゃり出る幕なんてありません」

 「きち君」は嫌な予感がしたという。「きち君」が親神奈川だということを知っていたので怪我した「らいおん丸」の名前を言わなかったからだ。

 ぐうさんは思わず「きち君」に、センターの社員は皆嫌いになったよと愚痴った。「きち君」はそれとなく宥めてくれたが。

 センターに着いたら頼みのシゲさんが出社していない。T副所長、ぐうさんを見ると逃げる逃げる。なぜ逃げる?

 ぐうさんはTの顔を見据えて話し掛けた。

「昨日のらいおん丸の怪我のことなんだが」

T、
「え? あ、ああ…」

ぐうさん、
「あれ労災だよね?」

T、
「え? そうなの?労災でいいの?」

ぐうさん、

(馬鹿か? おまえは…)

 長と肩書きが付くなら人事ファイルよく読んどけよ。

 これではまったく心もとないので人事の「きち君」に電話を入れて何かあったらすぐに連絡する旨を伝える。Tじゃ頼りにならん。

 幸いややあって「きち君」から、
「Jさん(きち君の先輩)の方で5号様式の手続き開始です。Tに軽い注意です。健保で払ってないかの確認も」

との答えがあったのでやっと安心する。人事が動いている。

 ともあれ「きち君」、頼もしかった。持つべきものはこういう人なのだ。ますますセンター社員が阿呆に見えるぞ。

 当の「らいおん丸」、昨日は病院で麻酔の注射を拒否して、麻酔なしで涙をボロボロ流して手を縫われたが、今日はケロっと出社した。逆に、

「ぐうさん、元気ないぞ?」
と言われる始末。強い。強い女だ「らいおん丸」。

 とんだ災難だったが、これを機に3人の絆がまたしてもますますいっそう深まったことは言うまでもない。

 災い転じて福と為す。


11月7日 重大事件発生

 今日は休みで家にいたぐうさんの携帯に午前11時半頃ポチっとメールが飛び込んできた。見れば「らいおん丸」からである。この時間にメールとはいやな予感がした。

 果たしてその予感は的中した。

「らいおん丸」、
「おはようございます。仕事場で手をちっと切ってしまって家に帰されちって、トークタイムできなくなっちったぁ…」

 ちっと手を切ったくらいで帰されることはあるまい。気丈な「らいおん丸」のことだ、強がっているのか?

ぐうさん、
「かなり切ったの?」

「らいおん丸」、
「病院にいって、ちょっと縫ってきたよお」

ぐうさん、
「そりゃあ大変だ!」

「らいおん丸」、
「今日トークタイムできなくてごめんね」

 これから行くからと「らいおん丸」に伝える。まずはセンターに行く。シゲ所長もぐうさんと同じく休みで、副所長のTが代行だ。「らいおん丸」を病院へ連れて行ったのもTだが、なぜかT,ぐうさんとの接触を避けた。

 センター社員たちも知っているはずなのに「らいおん丸」の怪我について何も言わない。それどころか、「ねこ」やS嬢などはいつもより上機嫌なのが見え見えだ。

 これはこいつらに聞いても駄目だ。何か隠そうという態度は、業務上の労災をうやむやにしようという醜い魂胆を感じさせる。極悪ベンダーなら平気でしそうなことだ。センターにいても情報は得られないので取り合えず人事の「きち君」に電話して、「らいおん丸」が治療費を払う必要はないことを確認する。勿論、「きち君」の返事は、
「払ってはいけません」
だった。

 あとはセンターに用はない。「らいおん丸」にそちらへ向かう旨伝える。

 ところが、おとなしくしていればいいものを「らいおん丸」、わざわざ出迎えに出てきてぐうさんの姿を見るなり駆けて来るではないか。縫ったばかりだというのに無茶だよ(汗)!

 左手を包帯でぐるぐる巻きにした「らいおん丸」に聞いたら7針も縫ったという。これにはびっくりした。しかも「らいおん丸」明日は保険証持って来いと言ったT副所長にぐうさんはマジギレ!

 労働者が労働契約に基づき事業主の事業主の支配下にあるなかで,業務又は業務遂行行為を含めて労働者が労働契約に基づき事業主の事業主の支配下にあることに伴う危険が現実化したものガ労災であり、「らいおん丸」の怪我はまぎれもない労働災害だ。だから療養補償給付、つまり治療費は労災保険法に基づいて政府から支払われる。これには労災の認定が必要だが、文句なく「らいおん丸」の場合はあてはまる。

 健康保険証などは必要ないのだ,出してはいけない,治療費は保険組合からではなく,労災保険から出るから。手持ちがない場合は治療後にその旨言えばいい。

 それを保険証を持って来いといったTは知識がないのか、あるいはわざとなのか。5号様式の書類の扱いにぐうさんは今後注目する。 更に明日以降の「らいおん丸」に対する適切な業務の保証、
精神的慰労の有無、全てに関して少しでも不完全な場合はぐうさんはセンター、いや会社を相手にあらゆる手を使って戦う。

 極悪ベンダー許すまじ。



11月6日

 朝、伊勢原の駅前で見覚えのある顔を発見した。心もとなげに行ったり来たりとバス停を確かめている様子である。「ちかちゃん」ではないのか?

 「きち君」の後輩に当たり、新卒入社して研修生として神奈川に配属されたものの、わずか一ヶ月で本社総務部へ異動し、今年の始めだったか不良ベンダー・グループのシステム関連子会社へまた異動となり、つい最近「あかねちゃん」と共に神奈川センターの店舗改善プロジェクトチームへ異動が決まった異動まみれのかわいそうなコであったが、「きち君」の話では確かもう辞めるので神奈川には来ないということだった…。

 他人のそら似か、とぐうさんはそれ以上見るのを止めた。

 午前中、マツの機嫌が悪いというか、ぐうさんも無視しているのが気に入らないのか隙あらばぐうさんに突っかかろうとする。こんな爆弾テロ男に構っているひまはない、がとにかくしつこい。河童のような容貌でタラコ唇を膨らませてうざったいったらありゃしない。

 昼、食堂から出てくる朝会ったくだんの女性を見つける。ぐうさん、思い切って「ちかちゃん?」と呼びかけた。

 振り向いたそのコはやっぱり「ちかちゃん」であった。辞めると聞いていたが、と話すと、
「システム関連子会社にいた時はもうノイローゼになりかけてました…。だから異動の話を機に辞めようかと。でも人事部長に説得されちゃって…。環境が変わるとまた違うのかななんて…」

 よかったよかった、どうせシステム関連子会社なんざ今どき時代遅れで他社から相手にもされない干からびたシステム維持に汲々としているに過ぎないくせに、変なプライドだけはあるからな。眼鏡デブ男集団から開放されてよかったじゃないか。

 ぐうさん、
「本社のある都心と違ってここはのどかだから骨休めしなよ。今度の部署は店舗回りしなけりゃ定時で帰れるし」

 「ちかちゃん」はその時初めて笑みを浮かべた。
「はい」

 よかったよかったと胸を撫で下ろすぐうさんに、良からぬ情報が入ってきた。今日の受注でCDRが切れたという。はて、今日入荷しているはずだが…。

 と、トヨピーが紙きれを1枚持ってくる。
「その商品、納期変更になってたらしいっす」

 覗き込むと、今日納期が明日に変更になっている。
「これ何時届いた納期変更なの?」

トヨピー、
「今です」

ぐうさん、
「今あ? 」

切れたの分かってからこんな紙受け取っても仕方ない。メーカーからの納期変更の通知を○VDがセンターへ転送したのが夕べの午後5時半、この時点ですでにセンターは対応できない。各センターはとうに集荷を終えているので通常のセンター間移動は無理なのだ。

 流す時点で在庫状況をちらっとでも見て間に合わないのが分かったら○VDの方で手配すべきだろうに。ただ単に情報をタレ流ししているだけじゃないか。しかもあと30分でシステムは在庫も見られない。

 ○VDへ連絡すると、担当の○藤がぐうさんに嫌味を言った。
「あのねえ、切れてから連絡されても困るんだよ」

 ぐうさん、
「あんなに遅く納期変更を送りつけられてもこっちで対応なんかできないじゃないか。何なら欠品警告書とでも変えた方がいいんじゃない? どっちにしても最終的に動かなくちゃならないのはそっちの方なんだぞ」

 ○藤、
「なんで切れてから報告するんだよ!」

 ぐうさん、
「だからもっと早くファックスよこせよ。在庫状況そっちで見てから対応決めればこんな電話でやりとりする手間もないんだから」

 ○藤、
「俺が言いたいのはねえ、もっと早く報告できるだろってこと…」

 ぐうさん、(堂々巡りでらちが明かないな、自分の責任認めたくないっていつもの奴の態度だわ)
「ちょっと待ってろ」

 電話をシゲ所長に振る。

 しばらくしてシゲ所長から
「経費は○VD持ちで赤帽を千葉から走らせることになったので、フォローの用意をしといて下さい」

と話があった。当然だ。

 センター社員は皆走り回っている。走り回りながら複数の仕事をこなしている。椅子に座ったまま終業直前にFAXをひょいと流されても気づかない方が当たり前だ。

 


11月5日

 「らいおん丸」が休みで、ぐうさんは至って大人しい。ってか仕事するのもおっくうだ。

 そんなことを実際に職場で口にしようものなら、それこそ何しに来てるんだということになるので黙っている。が、本音はっさと帰りてえ〜〜。

 ともあれぐうさんが管理する商品の中で連休中にあれよあれよと受注が伸びて明日の分がないものがある。それは電池だ。単1の電池。受注が伸びてもメーカーは休みなもので、手の打ちようがない。

 連休明けの今日になってメーカーに発注しても、通常は入荷するまで3日かかる。これでは間に合わないので緊急発注で明日入れを打診するが色良い返事が貰えない。

 このままでは明日は欠品する。ぐうさんは全国のセンターの電池の在庫状況を端末で見てびっくり。

「げっ、他のセンターはすでに大量に切らしているやんけ」

 これは自分のとこの欠品フォローに追われて神奈川センターへ移動してもらうことはかなわん。しかも他センターは明日入る予定を前に切らしているが、神奈川は発注すらしていない。

 しかし強引な緊急発注が功を奏して今日発注の明日入荷にOKが出た。これで神奈川は安泰である。真面目に入荷まで3日待って欠品したセンターには気の毒だが、これは日頃○VDの担当、 泉○嬢と持ちつ持たれつの結果なのである。

 


11月4日

 入荷は極少。と、出勤してきた「らいおん丸」とゾンビおばさんをhaゲがぐうさんに断りもなしに出荷作業現場へ連れていく。

野郎、haゲ!一言断ったっていいじゃないか?

 頭髪をムシってスキンヘッドにしてやろうかと思ったが、つまらん相手に揉め事を起こしても馬鹿馬鹿しいのでやめた。

 月曜日、新規推奨の商品が大量に出るのは分かっていてパートさんをばんばん休ませて、結果出荷作業が午後1時半を過ぎてもまだ始まらないhaゲの能無し(脳無し?)ぶりにはただ呆れ返るばかり。

 午後7時、社員総出で出荷作業に加わってやっと終わる。ところがその後がいけない。だらだらと社員どもが事務所で1時間以上もとぐろを巻いて終礼がかからない。

 いったい何が楽しくていつまでも会社にいたがるのか?こんな光景はかつておやぢどもの唾棄すべき光景であったはずなのだが、極悪ベンダーではあたら若い歳でこんな調子だ。

 ま、センター社員以外に付き合う者がいなくなるって悲しい現実がそうさせているのだろうけど、今のセンター社員とは誰一人ともアフタービジネスを過ごしたくない不良社員のぐうさんにとって、これは拷問に近い。

 

11月2日

 今日は検品のパートさんは午前9時から1人、10時から「らいおん丸」ともう一人が出勤だ。9時から出勤するパートさんは実は韓国はソウル出身の方。旦那さんが日本人なので苗字は旦那さんの苗字である。

 もの覚えの早い方で、この点でトヨピーとマツの超お気に入りとなった。マツは休みなので当然のようにトヨピーが密着指導する。冗談を交えてそれはもう和気藹々というか、旦那さんが見たら発狂しそうな光景が展開された。

 10時になって「らいおん丸」ともう一人のパートさんが出勤する。「らいおん丸」はともかく、このもう一人のパートさん、ちょっとと言うかかなり覚えが悪い。無口な人で教えても返事も返って来ない。

 トヨピーとマツはFさんに付きっきりで、この人の教育は「らいおん丸」に、

「おう、お前教えとけっ!」

それだけである。「らいおん丸」はその人に検品の仕方を教えていたが、やはり反応がないので弱ったようだ。これでは「らいおん丸」、トヨピーとマツに、
「お前、教えるのが下手なんだよ」
と言われかねないのでぐうさんも教えに入ったものの、とにかく反応がない。無表情な眼をこちらに向けるだけ。

ぐうさん、

(誰だあ!こんな人を採用した人事の人間は?)

 「きち君」の同期Yか…、節穴だな………………。

 ぐうさんと「らいおん丸」にゾンビおばさんの異名を付けられた。この人何とか一人前にしないとなあ。

 さて、仕事が終わって今夜はど○えもんの送別会。彼女と同期でぐうさんと仲がよかったものの、すでに退職した「なおちゃん」と連絡を取り合う。なおちゃん、
「ぐうさん、行くの?」

ぐうさん、
「いや、なおちゃんの時は送別会なくて、ど○えもんの送別会はあるなんて、行ける訳がないっしょっ!」

なおちゃん、
「そう言えばあたしらのなかったよねえ。別にいいんだけどさ。そういえば不良ベンダーって今月忙しいんだよね。日曜出勤もあるのか?懐かしいな」

今はごく普通のOLになっているなおちゃんの返事はどこかさばさばしたものだった。

 今頃伊勢原のとある居酒屋でど○えもんを囲んで送別会の真っ最中であろう。「きち君」や遠く広島からかつての神奈川センター副所長で、今は広島の所長のメッシーまでが駆けつけて彼女の退職を惜しんでいる。それは彼女の人徳のなせるわざと言うものだろう。お疲れ様でした。


11月1日
 
 指定休の昨日は「らいおん丸」家の近くの居酒屋でしこたま飲んで朝ちょっと酒が残っていた。お茶を一気飲みして家を出る。

 センターに着いてタイムレコーダーの前で「きち君」の大学・人事部での後輩「あかね」ちゃんとばったり。初めて話しをした。う〜む、「きち君」の言う通りホワ〜ンとしたコだな。第一印象は柔らかい感じだ。

 仕事が始まる。月末に在庫を減らしたので月初の今日は一気に商品の入荷がはね上がった。4500ケースという入荷予定は通常の2倍以上、それもまんべんなくあらゆる商品が入荷するので検品に手間がかかる。

 こんな時に限って検品の新人パートさん3人とも休み。「らいおん丸」だけが出勤だ。haゲのパートシフト計画のズサンさがここにも露呈している。

 それでも格納要員として採用された男子アルバイト2名がいるおかげでかなり社員の肉体的負担は軽減された。ありがたいことである。

 割と早く午後7時過ぎには終業となったものの、足がツって痛いのなんの。体は疲労困狽の一日だった



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