計画は条件連鎖 ヤルデア研究所 伊東義高
・ 企画とは現在における問題が将来において解決する目標を具体化する事である。
・ 計画とは目標を実現するために、現在から未来に架けられた手段の階段である。
・ 目的と手段については「上から見る」か「下から見る」かの二つの見方がある。
・ 上(目標)から下(手段)を見た場合には「何と何と」が必要なのかが分かる。
・ 下(手段)から上(目標)を見た場合には「何と何と」で十分なのかが分かる。
・ 一般に一つの目標を実現させる手段の体系はETAのような樹上図で表される。
・ 江崎通彦氏のPMDでは「要するに何がありさえすればよいか」で階段を上る。
・ このキーワードは設計者に「必要かつ十分条件」を問うものであると思われる。
・ 論理的にはまさにその通りで、それ以上でもそれ以下でもないものと思われる。
・ しかし、長年いろいろな研修に携わってきた私にとっては難しい問いに思える。
・ 私もそうであるが、日本人は余り論理的思考に馴れていない、不得手のようだ。
・ そこで論理的思考が不慣れな人のために次のような支援システムを考えてみた。
・ 下から上に手段(必要条件)を積み重ねていく時は難しいことを一切言わない。
・ 「どんなことが必要か」だけとする。もちろん「不十分な条件」でも可とする。
・ 何階層かの階段を積み上げて現状と目標とが手段の階段で繋がれたら休憩する。
・ 一服の後にその階段を下から順に自分(自分達)で点検をしていくこととする。
・ チェック・ワードは「その手段(上位目的実現の条件)は他に代えられないか」
・ 代替手段が得られる場合は「どんな理由でそれが代替になり得るのか」と問う。
・ 代替手段が得られない場合は「どうしてそれが代替になり得ないのか」と問う。
・ つぎに「一つ上の階段(上位目的)から下を見て、それで十分なのか」と問う。
・ 複数手段が列記された場合には「それらが同時に全て必要か」と点検をさせる。
・ 必要かつ十分な手段群がまとめられたなら、それらの目的寄与度を記入させる。
・ 最後に、それらを通観させて「要するにこれらの意味するものは何か」と問う。
・ 以上のステップを踏むことは時間を取るし、わずらわしいし、めんどうくさい。
・ しかし思考を整理する良い訓練機会になる。特に集団作業の場合は有効である。
・ 各手段ステップ毎に多面検討をすることで、柔軟な手段体系を作ることになる。
・ とかく疎かになりがちな「十分条件」検討が十分できることで欠陥防止となる。
・ 手を掛けただけに、出来上がった計画には自信と愛着が湧き、実現意欲も増す。
・ また、このような積み上げ点検をすることで、最終目標の適切性も確認される。
・ 計画作業に没頭しているととかく手段が目的となりがちだが、その弊害もない。