目的展開とフローチャートについて         ヤルデア研究所 伊東義高

『企画計画』第5巻第1号「ブレイクスルー思考の誤解に関する一考察」における主張 @デカルト思考で見ると目的展開も「因果の関係になることもある」が……… A因果律で考えると目的展開がフローチャート<因果律図>になってしまう……… B目的は手段になり得ない。目的と価値観を明確に区分する<別物>……… C目的はシステム観という認識論に基づき……「本質」を意味する……… D手段はシステムであり、解決策(インプット・アウトプット・処理)である……… E大きな目的は小さな目的群を包含する中国の重ね箱という重層構造の関係で見る…… F目的展開図は関係を示すものではないから、関連図とは違う……… ヤルデアの疑問および提言 @AB…目的系列と手段系列について ・ 「何をしたら何になった」という因果関係の学習記憶(過去の出来事の抽象)が基盤。 ・「何をするために何をする」という目的意識は前項の学習記憶(因果関係)の裏返し。 ・目的系列では必ずしも「全部記述」にならずに「記述漏れにの目的」がままあり得る。 ・手段系列では基本的には「必要かつ十分条件」「ORまたはAND」 と網羅的である。 ・目的系列と手段系列を混交せずに、区別するのはそれなりに有意義であるとはいえる。 ・一方、両者を裏表の関係としてシステム(双方向系列)に取り込むのも一法であろう。 CD…システムは目的か手段か、目的と本質について ・システムの定義;BTT「入力−処理−出力のための関連しあった複合物;羊や火山」 々 ;ヤルデア「目的合理主義の構造。有形無形の人工物。自然物は除く」 ・企画対象の殆どは人工物だからシステムである。その「目的」も「手段」もシステム。 ・すべての「目的」「手段」を「入力−処理−出力機関」と定義しきれるかに疑問が残る。 ・目的は価値観に基づくものとするから、本質(観察者の期待感)と結び付くと考える。 EF中国重ね箱と連関図について ・「大きな目的」とは幾つかの「小さな目的」群に付けられたグループ名称のことらしい。 ・「本質」とは別論のように「通性本質」と「特性本質」とがあるが、引例は前者らしい。 ・「本質」「通性」なら抽象度の高い「大目的」、 実践的企画なら具体度の高い「小目的」。 ・BTTでは全般的推定から前者と思われるが、ヤルデアはむしろ後者を提唱してみたい。 (「中国式重ね箱」の「大箱」に意味を持たせるより、「小箱」に意味を持たせた方がよい) ・目的展開図も関係図の一つであり、「連関図」は目的無限定型の「自由関係図」である。

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