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台湾武力侵攻2週間前に通告を シンガポール上級相
中台等距離外交に異変か 中国に要求、憶測広がる
二十四日付の台湾紙「中国時報」によると、シンガポールのリー・クアンユー上級相は中国政
府に対し、中国人民解放軍が台湾へ武力侵攻する場合、決行する二週間前にシンガポール 当局に事前通告し、長距離砲の陸軍演習場を借りて訓練を受けている台湾からの駐留兵撤 退を完了できるよう要求した。
二十一日と二十二日の両日、ワシントンで行われた日米台戦略対話シンポジウムで主催者
側の研究員がシンガポールの駐米筋の情報として伝えたもので、リー上級相が蓄積した長年 の外交成果に基づき、中国当局に要求した内容だとしている。
シンガポールは、人口の約八割を中国系が占める「華人国家」であることを駆使し、中国と台
湾を等距離に置く特異な交流を進める立場にある。一九七五年に始まった「星光計画」と呼ば れるシンガポールと台湾の軍事協力では、シンガポール軍が台湾内の複数の訓練基地を保 有。陸軍歩兵部隊、砲兵部隊、装甲兵部隊、空軍など総勢六千人が台湾内の基地で訓練を 受けており、台湾で唯一、駐留する外国兵力となっている。
シンガポールは一九九〇年に中国との関係正常化を果たした後も、台湾との軍事協力を継
続。一部では台湾駐留部隊を中国南部の海南島に移す構想が浮上しているとの情報もある が、一貫して中台双方とのバランスを配慮している。
台湾では毎年、米軍も協力する「漢光」というコードネームの軍事演習を行っており、今年は
九月、ハイテク兵器を駆使した「漢光十九号」と呼ばれる大規模な軍事演習が行われる。リー 上級相の要求が事実かどうかは別として、このような情報が流れる背景として、同演習への中 国当局のけん制や来年三月の台湾総統選挙で再選を狙う陳水扁総統が再び「一辺一国」論 を繰り返して中国を刺激する事態になることを警戒するシンガポール側の意図もある、との見 方もある。
また、台湾当局は十二日、重武器を配備した中国の海洋観測調査船「向陽紅六号」が台湾
本島北部の領海域で活動していることを探知、海洋巡視艦艇が同船を監視体制に入って二時 間後、向陽紅六号は台湾北部領海から姿を消したことを明らかにしており、台湾軍当局は向 陽紅六号が「漢光十九号」演習の情報収集活動を行った可能性も排除できないとして警戒を 強めている。(2003年8月28日記)
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