| 理性と感情 |
人間は理性で行動するのではなくて感情で行動する動物である。そうだ。これは若い頃になにかでよんだか聞いたかの耳学問だがそれから四五十年生きてきてなるほどうまいことをいうもんだなぁーと最近の世論の動向や国会の動きを見ているとつくづくそれを実感させてくれる。 私の世代は二二六事件から中国への侵略戦争、はては無謀な太平洋戦争突入そして敗戦までの世の中の動きはよく知っている。今の世相は太平洋戦争前夜に酷似している。あのときもABC包囲陣で日本はアメリカに囲まれている。今こそ立ち上がらなくては日本は亡びる。と言う意見が立派な肩書きを持った人々が説いて回り新聞も学校の先生もみな尻馬にのり右も左も判らぬ子供に まで吹き込んでいたことは昨日のことの様に思い出せる。 いま北朝鮮が今にもせめてくる。と感じている人々が75パーセントもいるという。不審船が北陸の原発施設を攻撃するらしい。と考えてテレビのワイドショウで知識人とか文化人とか言う方々が大真面目で発言しているのを聞いて野蛮人の方が驚いた。 金を貰って為にする議論とは思わないが少しおかしくはないでしょうか。文化人でない野蛮人とまでいかない普通の方々のご意見をおききしたいのですがいかがでしょうか。さて世論調査の北朝鮮脅威論に圧倒的多数が賛成するのは 恐怖からはまず逃れたいという本能的反応だと思う。理性的に実情を検討した結果ではないことは明白であろう。 要するに感情である。アメリカの後について行くのが国益であると判断した小泉さんも感情判断だと皆が思っていると推測される。感情判断で世の中が動いてきて長い目でみると世の中は確実に進歩してよくなっている事もまた認めなければならない。どちらがよいのかは賢者の判断を待たねばならないのだろうが、少なくとも犠牲の少ない方が得策だと言う事には反対する人は少ないだろう。 |