小泉さんのただ一つの功績?

 以前にも少し触れたことがあるが日本の官僚組織は明治憲法時代の 天皇の役人 意識の残滓をひきづり続け新憲法の公僕という立場をすっかり忘れているような言動がそこここに現れて不快感を持つのだが、国民の方もすっかり飼いならされたのか別段これに異議を唱える人も少なく、マスコミさえも当然視さえしているかのように問題提起さえしていない。

 そのいい例が官僚人事に政治が指一本触れない事が、不文律として確立され現在まできていることは皆さんご存知の通りであります。だから大臣が部下を適材適所に配置して仕事を効率的かつ政治の指導力を発揮しようなどは夢のまた夢でひたすら部下達のコントロールに従い国会答弁では これは大切な事ですので次官に代わって答弁してもらいます などと言って失笑をかうことが少なくなかった。

 それに敢然として逆らい 政治は国民から信託された政治家が国民が雇用している役人を指揮してやるのだ とこれまた当たり前のことをした田中外務大臣はバックアップをしなければならない立場の国会議員、マスコミからさえ叩かれて、あえない最後を遂げた事はご存知の通りである。もっともらしい理由はついていたがせいぜい スピード違反 程度のものであったことは皆が知っていた。

 先日新聞に私には 驚くべきニース が載っていて内心驚いた。 財務省と経産省の高官 次官とか審議官とか局長とかの 順送り人事承認 を求められたが政治はこれを承認しなかったという。官僚達が自分達で取り仕切る時代の終わりを 桐一葉落ちて天下の空きを知る 思いだと感想を述べていた。

 これは大変な事だと思うがどうだろうか。あの強大な官僚組織 大臣を手玉に取り 政治家と官僚は上下の関係ではなくて役割分担なんだ とうそぶいていたあの強大な組織力はどこへいったんだろうか・。

 その秘密は小泉総理が内閣改造をせずに二年も大臣を続けさせたことによる。と私はおもっているがどうだろうか。何処の職場でも二年も同じ人が指揮を取れば、かなりの指導力を発揮できるのは自然の成り行きだ。 私心を捨てて志を高く持てば更に指導力が高まる事請け合いだ。ここまで書いて今日の新聞を見たら 政府の人事権掌握に人事院が猛反発をはじめ公務員労組も反対している と報じている。

 とは言え内幕はそれ程きれい事ではなく権力争いの結果だとは思うが、そうであっても結果は正しい方向であることに変わりはあるまい。それををもたらした小泉さんにはフェアーに拍手を贈りたい。