| 社会のストレス |
ある動物園の狭いところに白熊が多数飼育されていた。その観察報告を若い頃読んだことがあるが、それによると周期的に一頭の熊をその他の熊が寄ってたかっていじめ初めると言う。 そのやりかたも実に陰惨で池の中に追い込んで上がってくると又追い込み水中に沈めて殺してしまうという。食べる事に困ることもなく、ふんだんに餌があたえられ重労働などもなく生活させて貰ってはいるが、行動には自由はなく池とその周りの狭い敷地以外何処にも行くことは許されない生活は熊にだんだんとストレスが溜まり、果ては先に見たような同僚をゆえなく殺すという集団ヒステリーに及ぶのではないかと言うような話であったと記憶している。 その時はそんなものかなぁくらいの認識だったが、最近の国際情勢や国内の不可解な殺人事件をみていると熊の集団行動に何やら似てきているように思える。鳩山前民主党代表がよく 閉塞感が国民の間にみなぎって という言葉を好んで使っていたが、確かに衣食住には事欠かなくなり食べる為に頑張るなんては昔の話である。 特に生きる目標も無くとなれば古人が言うところの 小人閑居せば悪事を為す で良からぬことを考える。無為徒食は人々に益々ストレスを与え凶悪化させていくのではないかと最近思うようになってきた。だからといってアメリカにブッシュさんや新保守主義者のラムズフィルド国防長官、また日本のメデァ等がイラクに侵入したり、北朝鮮を徹底的に懲罰する事を主張するのが熊のストレスと同類だなんて失礼なことを言うつもりは全然無いことを付け加えておきたい。 ストレス解消の一番良い政策は、本気で世界の環境問題と貧富の格差解消に勤めることだろう。僅か十万人足らずの人が世界の富の六割を所有するなんて、不健康な世の中だと過激派ならずとも思っても不思議ではあるまい。 |