スウェーデンの社会保障制度

 先日のニュースで、スウェーデンがユーロへの参加国民投票で反対が多数で参加を見送ると報じていた。その理由をいろいろ識者が解説してくれていたが、スウェーデンがユーロ不参加のままでいくことは将来的には難しいであろうとのことであった。それでは何故不利を承知で皆が反対したのかの解説がまた大変に面白かった。

 その理由は同国の社会保障制度にあるという。同国では収入の確か60%以上が各種税金で徴収されると言う。それでも誰も不満を言う人はいないらしい。驚くべき税額だが、いや皆返ってくるんですと人々は言うらしい。教育費、病気治療、老後保障、その他の生活保障が行き渡り貯蓄する人は余りいないという。

 それを支える経済はEU加盟国中トップクラスの経済成長率を誇っているという。将来不安が無く、生活が安定している事もあって皆がよく働くそうだ。独自の先端技術も発達しているという。余り知らなかった話であったので大変興味を持った。世界の片隅の寒そうな国で可愛そうだなぁくらいに思っていたのに、なんとまあ素晴らしい国をつくったものだと単純に感心した。

 これでは ぼろぼろの国の集まりであるEUのユーロ等に参加すれば、この素晴らしい社会保障制度などは維持できなくなる、と皆が考えても不思議ではないと思った。先々どうなるかは知るところではないが、それ程皆が愛着を持つ制度を作り上げた事に敬意を表したい。

 そこで考えるのがわが国の年金論争である。世界第二の経済力をもち頭脳もそこそこあるらしい日本が、スウェーデンにできる事が何故できないのだろうか、と素朴な疑問を持つ必要があるのではないでしょうか。

 人口の数が違うよ君、という返事か聞えそうだが果たしてそうだろうか。誰かが大儲けをする為にはそれは困るのではないか。流行り言葉の 構造改革 でここをやって欲しいと私は思っているし、それが本当の構造改革の目的だと小泉さんも菅さんもしっかり肝に銘じて間も無く始まる総選挙を戦って欲しい。