| 大河ドラマに新撰組とは |
NHKの大河ドラマに新撰組が取り上げられると漏れ聞き呆れた人はいませんか。大河ドラマもいよいよ種切れかと同情はするが、新撰組とまで落ちていかなくても何かありそうな物だと思いませんか。 大河ドラマは教育番組ではないから何でもよいと言えば、それまでの話しで目くじら立てるのも大人気ないが、いくら娯楽番組でもあれは頂けない。何故ならば新撰組の読み物は大方の人が少年時代の一時期石川啄木の新体詩と共にはしかにかかったように夢中になり、ある種の英雄礼賛視して昂揚感に浸った思い出を持つと思う。 それはそれで人間の成長過程の通過点としての価値はそれなりにあると思うが、現時点で大上段に振りかぶり論じるような代物では有るまい。まだ放映もされていない時点であれこれ言うのも気が引けるが、これまでの例から推測するとどうせ彼らを美化しながらの演出だろう。 私も講談本からの知識以上のものは持ち合わせないが、一口に言ってしまえば彼らは無知なテロリストに過ぎないのである。しかも時代の流れを汲み取り改革の尖兵として戦ったのではなく、その反対で世界情勢から改革の必要性を痛感して働く先駆者を、次々と殺していく殺人集団だったのではないか。 ことはそれ程単純な綺麗ごとでは無かったとは思うが、残念ながら彼らには世界の動きを知る程の知識の持ち合わせなど有ろう筈も無く、また旧体制を守るなどの大儀すら下級武士や百姓の出身者集団であった彼らには無かったのではないか。 あったのは滅法強い腕っ節と、思いもかけぬ大役を得た昂揚感と功名心だったのではないか。時代に翻弄された哀れな若者だったのではないか。時代の流れは明治維新を迎えるわけだが、これに逆らわされた彼らのその後の運命はどうなったのか、講談本には詳しくは無かったように記憶するが、それは知りたいものである。新政府も国づくりに忙しくて、同士を殺害した連中を懲罰などしている暇は無かったかもしれない。 娯楽物に 史実は などと問い詰めるほどこちらも野暮ではないが、人が知らないことをいい事にして、あまり嘘話をするのも如何な物かと思うがどうだろうか。今放映されている宮本武蔵にしても、あまり見ていないから言えないが彼も剣術は大家だったらしいが、あまり神格化等しないほうがよい。 巌流島の決闘のとき嘘か本当か知らないが、決闘時間に遅れるなど作戦にしても誉められる話しではない。彼は細川家の剣術指南役に登用され島原の乱には殿様に従い出陣するが、城攻めの時崖から小石か落下してきてそれが膝に当たり歩けなくなり困惑している、と知人に寄せた手紙が残っている。 まぁ神格化などしない方が人間らしくて親しみが持てるのである。事ほど左様にご飯を食べないと生きていけない人間をあまり神だ神だと持上げない方がよいのではないかと思うがどうだろうか。神だなんて言わなくても超人的な人もいれば立派な人もたくさんいると思う。 |