| 群盲象を撫でる |
群盲象を撫でる という言葉がある。その意味はご承知の如く撫でた後の感想で、お腹を触った者は象は板のようであると言い、尾をつかんだ者は細長いものだと言ったそうだ。 この小話はよく引き合いにだされるが、真実をつかむ事の難しさを言い得て妙である。 吉川英治が 新太平記 の連載中に 筆者茶間 を時々書いて息抜きをしていた。その中で真実を掴むことの難しさについて次のように語っていた。 太平記の中の主役の一人である源義経については 確かに義経は実在はしていた。位しか記録がない。 また応仁の乱では公家の日記が数多く残っており、戦いの様子は判るが同じ夜の出来事でも、同じ京都の町中にいた公家の日記がそれぞれ違うと言う。 千年も前のことで 記録がある と言われれば誰でもそれを信じるが、どちらが真実は判らないと吉川英治はいう。 事ほど左様に真実を掴むことは至難な業なのであろう。 最近のイラクの情勢もこれに近く、何がどうなっているのかさっぱり庶民には分らない。大量破壊兵器が有るから先制攻撃が必要だ、と言っていたのに、それが無さそうだとなったら イラクの民衆を解放できてよかった なんて言うし、果てはそれを作ろうとしていたのは事実だ、なんて人の腹の中を見たような戯言を白昼世界で最も権威あるアメリカの大統領が言い出すんだから、もう庶民は何を信じていいのか分らない。 小泉さんに至っては支離滅裂で要は アメリカに従わないと酷い目に会うから兎に角ついていこうや。 なんだから困ったものだ。 近所の人が嫌がる靖国神社も平気 でお参りして手柄顔するし、子供みたいで困った人だ。遠い親戚より近くの他人 という言葉を知らないのかなぁ。 イラクを見てきたフリーのジャーナリストが今朝のテレビでリポートして、ビデオを見せてくれていたが戦災の様は他のテレビでも放映する、があの商品の山や路上での野菜の販売など何一つ生活に困っていない様子には驚いた。 街も活気が見えていて何を援助しなければいけないの、と聞きたいくらいだ。 自衛隊が行って水をと言うが今まででも それでやってきているのに、戦争があったからと言って 生活の質をアップ しなければいけない理由を聞きたいものだ。と皮肉の一つも言いたくなった。がこれも 群盲象を撫でる なのかも知れない。真実は掴みようがないが、ただいえる事は 環境も、エネルギーも、伝染病もどれひとつとっても皆が喧嘩している時代ではなく、小泉さんの好きな言葉で言えば 国際協調 でやっていかなければならない時代なのだ。これからは対立ではなくて協調の時代なのだから。国会議員もしっかりして欲しい。 |