| 中曽根さんと小泉さんのスケール |
中曽根さんと小泉さん 先日のテレビで中曽根さんが田原さんの番組で対談していたので聴くことにした。中曽根さんは憲法改訂して再軍備し、教育基本法も改訂して愛国心を国民に教育して、昔の強い日本を作る事を政治信条としてきた、と私は受け止めていた。またアメリカの日本占領は日本人にとっては屈辱であるから、日本が独立するまでは喪に服す と言ってサンフランシスコ講和条約が成立するまで黒のネクタイを締め続けた人だ。 このような政治姿勢で戦後半世紀以上政治家として活躍された方だから、私には余りにも保守反動の時代錯誤の政治家と思われて好きでなかった。ずっとそのように思い続けていた。先日のテレビ対談では 流石の田原さんも一目もにもく置いた質問振りも可笑しかったがそれだけの貫禄充分で、なかなか聞かせた思わず引き込まれて立てなかった。流石にスケールの大きさを感じ恐れ入った。私は戦後の政治家では石橋湛山、松村健三、三木武雄などが好きだった。 田原さんが戦後の政治家で評価できる人は誰ですか との質問に鳩山一郎と松村健三を挙げ更に三木武吉を挙げたのには驚いた。それぞれに就いて理由を述べていた。中曽根さんが松村健三の名を挙げたのには本当に驚いた。松村健三は清廉潔白の人として知られていた人だ。総理候補としても度々名が挙げられたが 当時の政界で多数派にはとてもなり得なかったのは むしろ松村の勲章だったかも知れない。そしてこの松村は日中国交回復に当初から地道に努力していた事は広く知れていた。そういう人は中曽根さんのような太平洋戦争をそれほど反省する気の無い政治家は、むしろ尊敬に値しないと斬って捨てる対象かと思っていたら、尊敬していたとはこれは驚きであった。 時節柄、当然憲法改訂に就いて田原さんが質問したので 9条削除 のご意見かと思ったら何と9条はそのままでよいのです。あの条文は世界不戦条約の文言と同じなのであれでよい。ただ国連が決議した時は自衛隊を海外に出せるように第三項を付け加えればよい。 えっ! と思うほどの柔軟な考え方に驚いた。 また靖国神社参拝問題でも関係国が嫌がっているのだから、小泉さんは止めた方がよいと言う。私も一度参拝したが関係国に配慮して参拝を止めた。と なんと言う常識的な人だと驚いた。正直言って中曽根さんを見直した。議員を辞めたからだろうと言うかも知れないが、どうも彼はそういう柔軟性を持っているようだ。 更に駄目押しは これからはアメリカも大切だが、隣国と友好関係を確立して首脳同士の交流が大切だという。これには田原さんも驚き小泉さんに言って下さいよと頼んでいたが 変人が売り物の小泉さんだが、中曽根さんに比較して余りのスケールの違いに情けなかった。蟹は己の甲羅に似せて穴を掘ると言うから仕方がないが。 |