| 年金論争とご粗末な泥仕合 |
年金論争とご粗末な泥仕合、年金制度無くして国民の生活設計は成り立たない事は冷静に考えれば明々白々である。 昭和三十年代に先進国の年金制度を羨ましく思い日本では無理なのかと考えていた。ところが高度経済成長が曲がりながらも国民皆年金制度が実現させた。そして受給者も相当の数となって日本の社会を支えている。 この大切な制度が危機に曝されているので制度改革をということになり、と言うよりもこの制度は五年ごとに見直す事になっていて今年がそれにあたるので国会で重要法案だと言っている。 年金制度は複雑で素人には勿論の事経済の専門家でさえ自分の年金について誤認してしまうといった代物だ。 所得税法は脱税防止の観点から誰も理解不能なように作られてるそうだから、なかなか読んでも訳が判らない。 江戸時代の 民は知らしむべからずよらしむべし の鉄則がこの現代社会でも形を変えてどっこい生きているのである。 年金制度もこれに近く各種年金制度の比較など誰にもできないようになっているから、国会議員の年金や公務員の年金は聞いただけでも腹が立つようになっているそうだ。 自分は制度を作る立場だからと言って余りにも酷い役得は如何なものかと皆が言い出したのは遅きに失する。 一方この大切な制度をこき下ろして年金不信を煽り立てるメデァも、視聴率アップしか眼中にないのか無責任に過ぎると思う。 もう少し皆が建設的な態度でこの制度を育てるという度量がほしいものである。 天に向かってつばを吐くような言動は慎むべきだと思うがどうだろう。 判っているけれども既得権は失いたくないと言う本音だろうがそればかり言っていては話は前に進むまい。 今こそ虚心坦懐国家百年の計のため日本の英知を総動員するべきだと私は思う。 戦後のあの時期にはそういう政治家がかなりいた。 使命感に燃える人々がいろいろな組織のなかにもいた。 今どうなんだろうか。 国乱れて忠臣現る で飽食の時代では自分を犠牲にして社会の為になど笑い話だろう。それにしても今回の国会議員の年金の加入もれの時期があった事に対する社会の反応はさきの イラクの人質被害者バッシング反応と同じ ヒステリックと言うよりも劣情刺激的な頽廃的反応としか言いようのない情けない状況だった。 これは大新聞も高名な知識人も同じで迎合的発言は社会を毒すると思うが如何でしょうか。 未加入問題を鬼の首でもとったように得意げにいうのも、政治戦略としては大切なことかも知れないが本質を見失った論争との謗りは免れまい。 泥仕合と言われても仕方がない。 年金制度は国民の生活基盤作りだから与野党にそれ程の差は出てこない筈である。 出てくるのは自分達の仲間だけには美味しいものにしたいということだろうから、今こそ大所高所に立つ政治家を必用としている時はない。この政治家に頑張って欲しいと願うや切なるものがある。 |