KACツーリスト・李敏夫社長 殿 (FAX: 03-5807-9613)

前 略

まずは無事帰国したことを報告させていただきます。

さて、今回は朝鮮国内における御社と朝鮮側との連絡の行き違いにより、問題の多い旅行となってしまいました。

その点は後段で述べるとして、まず、私は現時点までに今回の問題に関して、御社から電話、ファックス、メール等何らかの形でフォローアップの連絡があるものと思っていましたが、その形跡がないことを甚だ遺憾に思います。

われわれは朝鮮に入国した4日の日は結果的に両替と国際電話の場所を求めてホテルと市内を往復するだけで終わってしまい、全く観光ができませんでした。入国後「親善橋の訪問が予定に入っていない。」とのガイドの言葉に驚く間もなく今度はU$$655の支払いを求められ、加えてホテルで新たにUS$200のデポジットを求められた時のわれわれの驚愕ぶりが想像できますか?5日以降は多少の問題があったにせよ何とか予定通りの日程をこなすことができましたが、それでもホテルに預けたデポジットがきちんと返還されるのか、新たな出費を求められないか、6日は予定通り出国できるのか、それらが気にかかり、精神的には到底観光を楽しむ気分ではなかったことは容易にご想像いただけることと思います。(現に朝鮮側はぎりぎりまでわれわれがホテルに預けたデポジットを充当できないか、銀行が開くまで出国を延ばせないかと打診してきました。)

そもそも今回の直接の責任が御社にあるのか朝鮮側にあるのか定かではありませんが、いずれにせよ、われわれ旅行者に何らの帰責事由がないことは明白であり、また天災等の不可抗力でもなく、朝鮮側の手配に関して、御社側での再確認、最終確認といった手続きが疎かにされていたことを指摘せざるを得ません。

 何よりわれわれが納得いかないのは、4日の日に李社長が朝鮮側の責任者(羅先観光会社課長)との電話を途中で打ち切り、朝鮮時間20:30に再度かけなおすと約束しておきながら、その後何の連絡もなく、翌5日も一切音沙汰がなかったことです。T様のご母堂を除くわれわれ3名と朝鮮側関係者3名は4日の日は22:30までエンペラーホテルのビジネスセンターで電話を待ち、5日も市内観光を早めに切り上げて18:00にホテルから再度御社へ電話をかけましたが、どなたも不在でした。少なくともわれわれの部屋には御社側から何らかの電話をしてくるのが最低限の筋であり、礼儀ではありませんか?顧客に対する最低限のフォローすらないがしろにされるというこの点をどう弁明されるのでしょうか?

 このままですと、私としては前職の関係で知己の多い国土交通省観光部旅行業課、日本旅行業協会等の関係機関に詳細を報告せざるを得なくなります。

 まだ申し上げたい事は多々ありますが、まず、(1)T様が立て替えている国際電話代を責任を持って精算する。(2)今回参加した4名に対して一連の事情説明を行うとともに、御社の「誠意」を見せる。(3)羅先観光会社への送金確認を速やかに行う、の3点を早急に履行して下さい。

なお、参考までにお知らせしておきますと、羅先観光会社にはそもそも日本語のできるスタッフは女性1名しかおらず、その人も実際はガイドではなく、観光管理局に所属する職員だそうです。これは最近のことではなく以前からそうであると聞きました。
 そして、彼女は最終的にご主人の手を借りてわれわれに返済するデポジットのためのUS$を工面すべく奔走してくれたことを申し添えておきます。

また、エンペラーホテルを始め、羅先では日本円は全くといって良いほど流通していません。(偽札に対する極度の警戒があるようです。)US$又は人民元の持参は「better」ではなく、「must」です。

それでは然るべきご回答をお待ちしております。

草 々

平成14年5月9日

ソルロンタン

(c.c.)T様