香港の銀行に口座を開くには?−2![]()
(注:記載内容はいずれも2001年7月執筆段階のものです。)
2.香港上海銀行(HSBC)への口座開設について
このようにメリットの大きい香港での銀行口座開設ですが、日本から口座管理ができなければあまり意味がありません。
従って、最低でもテレフォンバンキングかネットバンキングがある銀行を選ぶ必要があります。
具体的には香港上海銀行(HSBC)またはシティバンク香港のどちらかということになりますが、ここでは私が口座を保有しているHSBCについて説明したいと思います。
HSBCは香港最大であると同時に、ヨーロッパ最大級の英国資本の銀行です。自己資本比率は13%を超えており、日本の銀行よりも体力は上だと言って良いでしょう。通貨発行権を有し、まさしく金融センター香港を代表する銀行です。
ところで、HSBCでは去る2000年秋からネットバンキングを開始したことで、口座管理が一層便利になりました。
これまでもテレフォンバンキングが利用できたものの、国際電話をかけなければならず、専門用語が早口でポンポン出てくる上に、定期預金の設定は有人対応(これまた香港人独特の早口の英語)のため、英語の不得手な方には不安があったと思われます。また、最近はメニューの増加に伴い、なかなか目的のサービスまでたどり着けないという問題もあります。
その点、ネットバンキングの導入により、こうした煩わしさや言語上の不安は軽減されました。もっともハッキングという新たな心配の種もありますが、口座管理の手段が拡充したことは間違いありません。
HSBCのクレジットカードは、PLUSシステムの機械であれば、世界中どこでも現地通貨での引き出しが可能です。(通常はHK$20前後の手数料がかかります。)
また、同行の東京支店(最寄り駅はJR東京駅又は都営浅草線宝町駅)入り口にも専用のATMが2台あり(大阪、名古屋の両支店については不明。)、こちらは手数料がかかりません。取り扱いは1万円札のみで、1日の引出上限額は22万円です。照合表の請求等はできますが、現金の預け入れはできません。
なお、日本国内で預金(日本円のみ)を引き出す場合は、香港ドル普通口座または当座口座からの引き出しになり、円口座からは引き出せないので注意が必要です。因みにこの場合の交換レートは通常の為替取引の場合と殆ど変わりません。(7月6日に\30,000を引き出した際のレートは1HK$=\15.92で、この時の電信買いレートは1HK$=16.08)
他方、日本から現地の口座に預金を預け入れる場合は、現金を直接持参する方法もありますが、基本的には海外送金ということになるでしょう。この場合、円建、香港ドル建どちらでも構いませんが、窓口から送金する場合で、円送金で現地の円口座に入金させたい場合にはその旨を送金フォームに記載した方が良いでしょう。
なお、HSBCの場合、15万円以上の日本円の現金をそのまま円口座に入金すると、0.25%相当額が手数料として天引きされます。(直接香港ドル口座に入金する場合は引かれません。)
更に注意しなければならないのは、現在の外国為替管理法の規定では、1回に100万円以上の円貨の海外持ち出しまたは海外送金を行う場合には、財務大臣の許可が必要になります。金融機関の窓口で送金する場合には、先方が書式を備えているはずですので、そこに送金先や送金額、住所氏名等の必要事項を記載すれば金融機関側で処理してくれます。現金を持ち出す場合には、出国時に税関で申告する必要があります。
因みに100万円以上の送金をした場合は税務当局にも資料がまわりますから、相当金額を直接香港の銀行口座に送金した場合は、先に述べた預金利息の申告があるかどうかチェックされる可能性があります。
香港に出張・旅行する際の香港ドル調達も、日本での両替レートは異常に悪いですから、通常は香港到着後に空港で両替するのが普通ですが、口座を持っていれば、空港到着後に現地のATMで引き出せばよいのです。(HK$500、100の紙幣のみ。)
ただし、香港の空港到着ロビーにはなぜかATMがなく、引き出しの際には3階の出発ロビー(中国銀行の支店脇にATM2台あり。)まで行かなければならないのが玉にキズです。
無論、市中のATMは手数料なしの24時間365日営業ですから、夜遊びしていても現金調達に困る事はありません。
因みにあの恒生銀行はHSBCグループの傘下に入っており、地下鉄駅構内の同行のATMでもHSBCのカードは使用可能です。(無論手数料なし。)
(3.「HSBCに口座を開設する方法に続く)