変額保険事件被害者の声
田 崎 ア イ 子
変額保険事件は多くの方々のご理解ご支援をいただいて今日まで頑張ってきました。今日の集会敗訴者負担制度の導入については変額保険被害者の会も司法総行動等で訴えてきました。敗訴者負担制度導入に反対をする訳について私事ですが(裁判の事)少し話しをさせてください。
私は変額保険事件に巻き込まれて裁判所の理不尽さ銀行の横暴さに驚きました。4月に高裁で勝訴したにもかかわらず、現在競売され、家賃までも差押へしてきています。銀行のやる事はこんなに酷いです。人権も生活権もないに等しいです。どうして生活しろと言うのでしょうか?これが大手銀行のすることなのです。
私は、何とか解決を求めて、裁判所に訴えを提起しました。しかし残念ながら東京地裁では、私に対する敗訴判決が出されました。私は直ちに控訴し、その結果今年4月に東京高裁で勝訴判決を得ることができました。
この高裁の判決には、私自身が勝訴できたと言うことに止まらない大きな意義がこの判決に込められています。
これまで変額保険事件では銀行の言い分が通らないということは珍しいことでした。銀行の方が頭がよく社会的信用もあり、そして理路整然の映るからでしょうか。被害者にとって自分を守る術(すべ)は自分が経験した事実をありのままに言うしかないのに、私たち被害者が精一杯話したことには、これまで重きを置かれて来られませんでした。したがって、いくら銀行が関与してきたとしても、銀行が否定すれば、どうにもならない状態でした。稟議書も提出させないで、どうして一方的に銀行の言うことを信ずるのか歯軋りする思いでした。
しかし、今回の判決は、その私たちの悔しい思いを吹き払ってくれました。今回の判決の事実認定は当時の銀行の融資を拡大したいという営業姿勢によく合致し、私たちの精一杯の事実の主張にも耳を傾けてくれたものでした。このことが私にはうれしいのです。
ただ、反面こんなことで喜んでいるということは、逆に言えば、多くのケースで真実と異なり、銀行の真実の姿を暴くことなく、銀行の責任をあまりに簡単に免責する判決が如何に多いかということを示していると思います。
敗訴者負担制度が導入されたら、我々国民は裁判が出来なくなります。
敗訴になれば相手の弁護士費用までも払わなくてはならなくなります。なんとしても敗訴者負担制度の導入を阻止しなければ将来安心して生活が出来ません。変額保険事件では、国の責任を追及する裁判を検討中ですが、敗訴者負担制度はこうした裁判を起こすに際して、重大な障害となります。終わっていません。
そのためにも敗訴者負担制度が導入されないよう、国民が安心して裁判が出来るように私達一人一人がしっかりと世論に訴えて行かなければなりません。