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第7回健康被害原因調査会へ


第7回健康被害原因調査委員会 資料1から

論点整理(事務局案)
  
 
前回話し合われて削除することになったところは青色
付け加えは赤色


健康被害調査 論点整理(案)2008年09.11                 

花粉アレルギー マツ花粉 イネ科花粉
   【主な意見】    
      ・この時期に飛散が多いマツ、イネ科花粉によるアレルギー症状ではないか。
      ・この時期はイネ科花粉によるアレルギー性結膜炎の患者さんが非常に多い。
   【論点整理の考え方】
     ・島根大学医学部(出雲市)での観測は、5月12日までのデータしかない。松江市(散布区域東35km、スギヒノキ以外も
      対象かどうか不明)における5月    26日8時および9時における観測値は8個?
     ・5月から初夏にはマツ、イネ科草本の花粉がアレルギー反応を起こすことが知られているが、(第1回資料9)この地域でのデータはない。
     ・巡視員(長浜地区)の現場状況報告に「花粉症のため、散布前週から目がかゆい、鼻水が出る等の症状」というコメントあり(第2回資料8)
     ・巡視員(浜山地区)の現場状況報告に「終了広報後市役所に向かう時、北山がかすんでいた。黄砂・その他の気象条件か」との
      コメントあり(第2回資料8)

     ・アレルギー性結膜炎以外の症例が確認されている(後述;医師の所見)

大気汚染物質
   光化学オキシダント
    【主な意見】
      ・注意報が発令されるレベルには達していないが、環境基準値を超えている
      ・1時間値を大幅に超えるような短時間暴露によって「眼のかゆみ」等の症状が起こることはないか
    【論点整理の考え方】
     ・光化学オキシダントによる健康被害の症状は「眼やのど、皮膚などを刺激し、眼の異物感、痛み流涙、
      のどの痛み、咳などが現れる」(第1回資料9)であり、今回の症状と一致。
     ・環境基準値は1時間当たりの測定値で0.06PPM以下である。出雲保健所で5月26日に測定された
      値は、当日午前9時から午後7時まで基準値を超えている(第1回資料9)
     ・基準値を超えたのは、5月26日に限らず、それ以前(5月20日〜23日)、それ以後も超えている日がある(歳1回資料9)
     1時間値以外のデータはない。
  黄砂
   【論点整理の考え方】
     ・気象庁の観測(松江市、米子市)では5/21〜5/27朝は確認されていない(第1回資料9)
     ・巡視員(浜山地区)の現場状況報告に「終了広報後したく所に向かう時。北山がかすんでいた。
      黄砂。その他の気象条件か」のコメントあり(第2回資料8)。
      
当日は海霧が発生していた。
  SO2、NO2、CO、SPM
      いずれも環境基準を超えていない(第1回資料9)。

農薬空中散布
  散布時間帯
    【主な意見】
     ・散布が例年より遅くまでかかっている。
    【論点整理の考え方】
     ・大山区域 5:20〜6:08、高松(浜山)区域 6:08〜6:40 長浜区域 6:42〜7:46
     ・長浜区域では散布終了予定自国22分過ぎて終了。
     ・巡視員(長浜区域)の現場状況報告に「去年より終わるのが遅いように思われた、終了時間が遅く感じた」
      とのコメントあり(第2回資料8)。

     ・通学のため自宅をでたj時刻は、7時20分から8時が68%。学校に着いた時刻は、8時から8時20分が
      53%となっている。(調査個表解析結果)

   散布時刻
     【主な意見】
     ・散布されたものお品質は問題なかったか。
     【論点整理の考え方】
     ・FAMICの検査結果は登録剤と同等(第3回資料4)。
   風速
     【主な意見】
     ・長浜基地と消防署屋上、アメダスのデータが違いすぎる。
     【論点整理の考え方】
     ・巡視員(浜山地区)の現場状況報告に「無風。微風、昨年より風が少ない、1回だけ風が出たのを感じた」とのコメントあり。
      巡視員(長浜地区)の現場状況報告に「無風、風も少し感じる程度、8時頃から急に風が出てきた印象」との
      コメントあり (第2回資料8)

     ・長浜基地と消防署の風速はH18〜H20の3年間大差ない(第3回資料2)
     ・農業技術センターのアメダス設置場所は、西から西南に山があり付近のアメダスに比べると風速が低めに出る(第2回議事録)
     ・地上1.5mでは15mの風速の6-7割くらいは出る(第3回議事録案)。
   飛散・気中濃度
    【主な意見】
      ・MCの粒子径から考えると相当遠くまで飛散している。
     【論点整理の考え方】
      ・気中濃度調査結果では、8箇所で散布当日(5/26)〜6日後(6/1)までの計7回測定し、いずれも
       定量下限値(0.5μg/m3)未満(第1回資料12)
      ・定量下限値は航空防除農薬環境影響評価値10μg/m3の1/200(第4回資料7)
      ・散布区域近隣(0.1〜2km)で収穫された農作物のフェニトロチオンの残留は、野菜類の9検体(5/27採取)は
       いずれも0.01ppm以下、ブドウの10検体(5/26採取)はいずれも0.005ppm以下(第2回資料12)。
      ・散布液全量が風下T,2,4kmの半円方向に均一に飛散分布したとするとウサギ眼刺激性試験投薬量のそれぞれ
       約8千分の1、約3万分の1、約12万分の1.また、距離と発生率に関連性がない(第4回資料8)。
   分析方法
    【主な意見】
     ・気中濃度測定にあたってカートリッジからジクロロメタンで溶出できるのか。
     ・0.02μg/m3まで定量できるのでは。
     【論点整理の考え方】
     ・MC剤を用いた添加回収試験で良好な回収率が得られている(第3回資料1)。
     ・標準品では十分可能であるが、環境資料のマトリクス、試料採取量のばらつきを考慮すれば
      定量限界を統一的に0.05μg/m3とすることも妥当。
   眼刺激性
    【主な意見】
     ・(毒性データ疑問)製剤原液で目に対する刺激性がないというのは到底信じ難い。
    
    【論点整理の考え方】
     ・現内閣府食品安全委員会で毒性評価に用いられた、農水省ガイドラインに準拠したGLP試験による結果。

医師の所見
 第3回資料、第3回議事録
    【主な意見・論点整理の考え方】
     ・5/26救急外来で45名受診、全般的に軽症例が多く「かゆみ」か「充血」がほとんど。
      アレルギー性結膜炎とは異なる印象。
     ・5/27眼科外来で16名受診、「かゆみ」、「充血」、「眼痛」等。アレルギー結膜炎以外の症状(なんらかの物理的・化学的な
    刺激による症状)を思料する必要のある症例がある。
 第4回資料6
     ・本人が「空散と関連」と言って25名が受診、そのうち5/26に症状が出た受診の22名について、16名が「目のかゆみ」、2名が
      違和感その他流涙、充血、眼痛、1名に頭痛。多く(18名/22名)にアレルギー既往あり。
     ・アレルギーの確定診断はできていない。
     ・視力低下、縮瞳なく、前眼部以外に異常なし。
 第4回資料5
     ・本人等が「空散と関連」として受診した119名についての所見は、99名(26日に受診)のほとんどが「かゆみ」。
      受診時には症状がないのが大多数。
     ・入院が1名(14歳男、有機リン特有の症状なし)入院直後症状は軽快、翌日退院。
     ・他に1名(13歳女)当日19時に眼の充血主訴に受診、 5/29再受診、6/2入院、散布と目の充血との関係不明。

疫学的解析

 第6回資料2
  【論点整理の考え方】
   ●関連の一致性(人、場所、時間の関連に普遍性があるか)
    ・長年、出雲市でもスミパインMC空中散布が行われているが、児童生徒のHRでの健康チェック、救急外来では今年以外には
     このような健康被害の多発は報告されていない。
    ・必ずしも一致していないが、スミパインMC空中散布での同様の報告はある。評価できる科学雑誌で人についてスミパインMC
     または有機リン系農薬の疫学論文はない。
   ●関連の強固性(量ー反応関係が成立するか)
    ・交絡要因であるアレルギー既往がもっとも強いを関連していた。ついで、通学方法(自転車>徒歩>その他)との関連が強かった。
    ・暴露量の指標である距離の二乗については単相関での関連は認められるが、多変量解析では有意に反比例していた
     (アレルギー疾患既往暦のない児童でも同じ結果であった。)。
    ・散布地に近い浜山中学・大社高校で発症率が高いが、多変量解析では距離の二乗との関連はない。
   ●関連の特異性(原因のある所に結果があり、結果のあるところに原因があるか)
    ・児童・生徒の症状は、化学的刺激症状またはアレルギー症状を呈しており、アレルギー疾患既往のある児童・生徒では
    治療の有無に関わらず症状が強く持続していた。
    ・必ずしも農薬に特異的な障害ではないが、化学物質によるアレルギー毒性がほうこくされているので農薬の関与を否定するものではない。
    ・フェニトロチオンの周辺への飛散は検出限界以下であった。
   ●関連の時間性(原因→結果の順になっているか)
    ・発症は当日または翌日までで農薬散布との時間性は認められる。
   ●関連の整合性(既知の知識体系と矛盾しないか)
    ・スミパインMCに用いられている化学物質に粘膜刺激性のある物質(フェニトロチオンおよび助剤)が含まれ、ウサギでの肉眼(検眼鏡?)を
    用いた実験では48時間までの軽度の前眼部の刺激性が認められた(眼科的には十分な検査とは言えない)。また。眼科学的には、アレルギー性
    結膜炎とは異なった病像(好酸球増多を認めない)が含まれていた。