小学校の制服
出雲市内の公立小学校では、平成4年頃からPTAなどが、中心となって各学校で話し合われた結果、
制服から自由服への移行がはじまり、平成14年度までに1校を除いて、自由服を着用して登校しています。
制服について再び議論が起こったのは、昨年の6月議会のことでした。以下は、私のホームページ内から
制服について書いていたものをまとめたものです。今年1月に出雲市内の民間団体が主催した「制服問題を考える」
というシンポジウムでも教育長は、制服支持の考えをゆずらなかったようです。ただ、PTAは、週5日制になったばかり
でもあり、これについて取り組むという動きは、今のところないようです。

2001年6月28日  市議会本会議

 先日より、出雲市議会6月議会が始まり、きょうは、一般質問の2日目でした。午前中の質問者の小川議員の質問を聞いてびっくり!でした。その内容は、下記のようなものでした。

(小川議員)

3月議会で卒業式のあり方を質問したときに教育委員会は、厳粛にと指導しているということだったが、卒業式には、
自由服を着て出席している。中学校、高校は、制服なのになぜ、小学校だけ自由服なのか。自由服に移行するときに
とったアンケートは、満場一致でなかったと聞いている。大阪の事件を考えると地域で子どもを見守っていかなければならない。下校のときに自由服にランドセルでないかばんを持っていたりすると下校途中かそうでないか区別できない。地域の人が目をむけやすいのは、制服である。教育委員会の見解は、どうであるか。

(市長) 

アメリカなどでは、制服でも個性豊かな人材が出ている。

(教育次長)
平成4年度から自由服に移行した。現在、制服は、高松小と乙立小の2校だ。自由服は、児童の体調、体格に
あわせたものをきせることができる。一方、家庭生活と学校生活の区別がつかない。問題行動は、服装、履き物、
持ち物などと表裏一体と言われている。校長会でも教職員の服装、言葉遣いに気をつけるとともに児童の服装に
ついても話し合っている。各学校が主体的に取り組んでいる。教育委員会でも制服化を期待している。

*注  乙立小は、この4月から自由服へ移行しました。この議論が始まる前から準備されていたようです。

(倉塚の感想)
私は、制服がなくなったときのホッとした気持ちを今でも覚えています。(長男、長女が小学生のときに自由服へ)
制服は、高価であるし、決まった店でしか購入することができません。
汚せばすぐに洗濯して明日にそなえなければなりませんし、滑り台などして破ったときには、泣きたい気持ちでした。何より活動的ではありませんでした。今、我が家の男の子(次男、三男)たちは、昼休みになるとドッヂボールなどをするのを楽しみにしています。綿のTシャツに綿のズボンで思い切り、身体を動かしているようです。なぜ、義務教育である小、中学校に制服があるのか理解できません。私立なら仕方がありませんが、公立の学校であれば、どんな服装の子どもでも引き受けるのが原則だと思います。
正しい服装とは、いったいどんなものでしょうか。
私は、よく傍聴などで
役所にいきますが、夏などしっかりクーラーがかかっています。寒いのをじっと我慢して
傍聴しなければなりません。役所の方は、全員、スーツにネクタイのせいか
寒くないようです。節電を考えれば、
もう少し、軽装になったほうがいいのではといつも
思っています。その場にふさわしい服装とはどういう服装でしょうか。我が家の子どもたちは、朝、その日の体調や気温にあわせて自分で考えて決めます。もちろん、時には、失敗もあります。私は、それもりっぱな勉強だと思っています。また、この問題で一番気になったのは、すでに校長会で話し合われているということでした。しかし、保護者である私達には、まだ知らされていないのです。
いったい学校は、誰のものでしょうか。私達保護者は、一番あとに教えていただけるのでしょうか。
塩冶小学校では、自由服になるずっと以前からこの問題は、出ては消えということを繰り返しほんとに長い経過を辿って自由服になりました。苦労された当時のPTA会長さんが、このことを聞かれたらきっと驚かれるでしょう。

倉塚のホームページの「最近のできごと」からの抜粋です。

2001年7月6日 

 今日、子どもが小学校から「小学校の自由服について」というお便りを持って帰りました。
PTA会長と校長の連名で出されています。教育長の発言が報道されことを受けてのようです。あいさつ、言葉づかい、服装を見直すとありましたが、具体的に何がどうなのか全くわかりません。あいさつのどこがおかしいのか、言葉づかいがどうおかしいのか、どんな服装がおかしいと思うのか、説明は、ありません。教育長の発言では、昨年の4月ごろから話し合ってきたことということであるのに、保護者に知らせるのは、1年以上もたってから、それも、新聞に報道されたからなのです。PTAは、いったい誰のためにあるのでしょうか。今年のPTA総会でも全くそういう話は、ありませんでした。ほんとうに困っていれば総会の場でこそ、投げかけるべきでした。肝心なことを教えていただけないのならPTA総会に出席しても意味のないことになります。これでは、欠席者が多くて当然です。10年前、自由服に変えるため、PTAがほんとうに自主的に動きました。聞くところによると深夜まで話し合われた学校もあったとか。子どもに着せるものは、保護者で考えたいという強い気持ちの現れでした。私は、このときほど、受け身でないPTAの活動を見たのは、はじめてでしたし、その後も記憶がありません。私は、このとき、役員だった保護者の方々の高い見識に改めて敬意を表します。

 「出雲市の男女共同参画のまちづくり条例」第3条の基本理念の(1)には、男女の個人としての尊厳が重ぜられ、性別による差別的扱いを受けず、個人として能力を発揮する機会が確保されるなど男女の人権が尊重される町であること。第4条の(4)のアには、「男の子だから」「女の子だから」というジェンダーにとらわれないそれぞれの個性や人権を大切にする子どもが育つこと。とあります。出雲市は、女の子は、スカート、男の子は、ズボンというジェンダーにとらわれた個性を無視した制服を子どもたちに着せるのでしょうか。

7月2日

 小学校の制服について教育委員会の次長さんとお話することができました。校長会では、どう話しておられるかわからないが、下記の3つの理由で教育委員会も制服化の方で検討して欲しいと思っている、ということでした。

   理由 1.生活のけじめがつかない。

          お風呂に入ってTシャツに着替えてそのまま来る児童がいる。

      2.中学校の制服になじみにくい。

      3.儀式などでは、そろった制服の方が改まった気持ちになることができる。

 こんなどうでもいいような理由で、紆余曲折を経て決まった自由服を上からの圧力で変えようとしていることに納得がいきません。出雲の教育行政は、いったいどうなっていくのでしょうか。