第32回日本有機農業研究会全国大会アピール


 霊峰石鎚山を仰ぎ、瀬戸内来島海峡を臨む、ここ愛媛県今治の地に全国の自然と命を大切にする仲間が集い、
千年のすこやかな「いのち」の継承と、遺伝子組み換え作物の栽培阻止、学校給食と食育の大切さについて
学び、語り、これからの行動を決意します。
 農の衰退は集落の崩壊を招き、人間を病み、命を脅かします。農の構造改革とは、担い手農業で海外の大規模農家と
経済性で競うことではなく、経済一辺倒の農業を「いのち」や「生存」、「持続」へと転換することであり、このことは
有機農業を広げていくことにほかなりません。
 私たちは、ここに次のことを大会アピールとして、全国に発信します。

千年のすこやかな「いのち」の継承を!


 一つ、私たちは現在の自然が、森が、環境が、更新を繰り返しながら千年の後も継承されるようそれを守り、
育てていきます。

遺伝子組み換えはいらない!


 一つ、利潤と経済目的で人為的に遺伝子を操作し、種を越えた作物を作り出し、自然界に「交雑」という汚染を
拡大する遺伝子組み換え作物の廃絶のために地球規模で考え地域レベルで栽培阻止条例の制定や監視を
強化し、不買運動を展開します。

広げよう有機農業!


 一つ、私たちは、BSEや口蹄疫、鳥インフルエンザなど食のグローバル化による危険の拡散を阻止するため、
地域固有の品種や作物を守り、育て、継承していく自家採取と有機種苗の育成に努めるとともに、有機で生産された
地域のものを食べる「身土不二(=地産地消)」を推進します。
 一つ、私たちは「千年のいのち」の継承と子どもたちのフード・リテラシーの向上のために、有機農業による
食育の推進、有機農産物の学校給食への導入を進め、財政再建や経済合理性の追求を目的とした安易な
学校給食の民営化や民間委託に反対します。
 一つ、私たちは地域と地域農業を大切にし、地域における有機農業を広め、産消提携を通して、協同や地域間提携の
取り組みを進めることにより食の安全・安心の確保と地域内自給率の向上を図ります。

 以上、大会アピールとして全国の農に携わる人々、食に携わる人々、それを消費する人々、そして自然と命を
大切にする
仲間の皆さんに呼びかけます。

 2004(平成16)年2月14日

第32回日本有機農業研究会全国大会・えひめ大会



「食糧の安全性と安定供給体勢を確立する都市宣言」

先進諸国の中でもわが国の食糧自給率は、非常に低く、さらにその上、近年諸外国からの
農産物の市場開放要求は、ますます高まっている。
また、輸入食糧の中には、出荷直前に穀物や果実に
直接防腐剤、殺虫剤等混入しており、残留農薬は、国産に比し、数十倍も
含まれわが国民の健康を著しく害しているのが現状である。
このような状況にかんがみ、今治市は、市民に安定した安全な食料を供給するため
農畜産物生産技術を再検討し、必要以上の農薬や化学肥料の使用を抑え有機質による
土作りを基本とした生産技術の
普及を図り、より安全な食糧の安定生産を積極的に推進すると同時に広く消費者にも理解を
深め、市民の健康を守る食生活の実践を強力に推進するため、
ここに「食糧の安全性と安定供給体勢を確立する都市」となることを宣言する。

昭和63年3月25日

今治市議会