声の悩みとその対策
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12月23日 「イチローになれない歌手たち」 野球のイチロー選手の年俸が11億円を超える勢いである。世界で活躍する歌手はその十倍以上も稼いでいる。何故、野球やサッカーで可能なものが歌手にはできないのか。日本は周りを海に囲まれた狭い島国であり、独特の文化を生み出した。一方、野球やサッカーは外国から輸入されたものだから研鑽すれば世界で通用するのか。しかしポップスやロックは外国から入ったもので同じである。にも関わらず声だけは昔の悪い伝統の中でもがいている。どうやら「世界制覇しよう」と言う意気込みというか、強い意志も日本の歌手には欠けている。例えばその最短距離にあった日本で一二を争う歌手は周りの強い勧めにも関わらず私を嫌った。数回しか参加しなかったのに彼女は今でも私の悪口を言いふらしている。何でそんなに嫌われたのか私にはわからない。雑誌やTVであからさまに私と分かるような言い方で「馬鹿呼ばわり」している。彼女にとって私は一番必要な先生だったのだが嫌いらしい。もし私に従ってトレーニングを最低1年でも我慢していれば、今頃はアメリカやヨーロッパで評価されたかもしれない。それは当然、今の数十倍の収入を彼女にもたらす。男性歌手も似たようなもので、外国では相手にされない。その根本にあるものは歌手の声である。外国では本物しか生き残れない。特に声は大切で、俗に口パクと言うごまかしは通用しない。それでなくても貧弱な呼吸器官、共鳴腔(骨格)の日本人は欧米人の何倍も声を磨く必要がある。 端的に言うとイチローや2人の松井などとの違いは「声」である。本物の声を身に付けさせる先生も殆どいない。いてもその道のりのシンドサで逃げ出す。おまけに少し様子がよい女だと取り巻きの男達がちやほやするので我儘になり日本だけでしか通用しない歌手に納まる。 おかしな事にみんな自分の声をよくしたいと思っている。声を改善する対策は「つらい、しんどい、苦しい、嫌いだ」などを先ず、克服する事である。もちろん偽者の先生からはいち早く逃げ出すことだ。偽者の鑑定法は「喉がいたくなる。大きな声ばかりを要求する。言葉での説明が多すぎる。感覚で攻めてくる(例えばお腹から声をだして、額に声を当てて)」などは百害あって一利なしで一目散ににげるべきだ。 一流劇団で活躍する若手のホープは先に述べた歌手とまったく反対で、ある養成所の面接試験でたった5分間、私と話しただけで私の何かを見抜いた。私はその後すぐにそこを退所したので私の授業はない。彼女はさんざん苦労して私を探し、発声教室に入り6年以上になる。1・5時間かける4回で徹底的に私を嫌った歌手(当時は卵)。5分間で私を信用した女優(当時は卵のもっと前)。後数年の内に結果はでるだろう。本物を目指し、本物の先生に付き、世界を焦点に入れて行動するが教訓である。 2003年1月21日 歌手・俳優の多くは声を壊している。それは呼吸法に問題がある。呼吸法は単に息を出し入れするとみんな考えている。声の先生でも「お腹に息を入れてとかお腹から声をだして」と生徒に要求する。声によい呼吸法は90%以上その人の意志に従わない。端的に言えば仲の悪い他人でむしろ反発する。この反発が声帯にダメイジを与える.つまり90%の人は何も意識しない」、無理強いしない方が声帯を壊す度合いは少ない。世に「無心・無欲・自然体」と言うものがある。もしあなたが私が推奨する厳しいトレーニングを嫌うとすれば、何もしない、何も考えないを心がければその分だけ声帯を痛める量が少なくてすむ。しかしこれはアマチュウアのレベルである。 2002年12月27日 以前、このホームページでご紹介した30代のヘビメタの歌手は声帯結節が完全に取れた。正確には潰れて新しい組織が再生されて声の邪魔をしなくなつた。病院の医師は彼の結節最盛期を写真に撮っていた。そのときは「声を出してはいけない」とストップをかけるぐらいの病状であった。そこで彼は私に泣きついてきた。どうしても歌手を続けたいからである。それから半年、再診療した医師は「どこかで結節除去の手術をうけたのか」と今撮った写真と以前の2枚を並べて見比べながら聞いた。前にあった結節は手のひらの血豆の皮が治癒して取れたと同じでピンク色のきれいな組織になっていた。以前は開いていた2枚の声帯もピタッと閉じていた。治療に当たった医師はこんな状態になるのはレーザーメスか何か手術で結節を取り除く以外には考えられないとしきりに言っていたと言う。 私は彼にからだの中からの改善と関節機能の柔軟と荒谷式呼吸法を試みた。声帯は粘膜で覆われている。声が嗄たり、潰れる人の多くはこの粘膜が栄養失調気味である。俗に緑黄野菜・果物と言うベーターカロチンやある種のビタミンAが不足すると声帯の粘膜は渇き気味になる。勿論体質もある。極端に言えばエンジンオイルが少なくなってエンジンのピストンとシリンダーが焼けるに似ている。高速で車が走り続けてもエンジンが焼け切れないのは綺麗なエンジンオイルが適正に確保されているからである。彼は独身で声を沢山使う本職があり、その忙しい仕事の合間にヘビメタの歌手をやっている。当然、食事も不規則で栄養の偏りもある。しかも普通の人の何倍も声帯を酷使していた。そこで先ず、粘膜を健全にするために特殊な上質の副作用が全く無い天然のビタミンAを進めた。これは一般には手に入らない栄養補助食品でスケソウタラの肝臓から長い時間をかけて抽出されたものである。不思議とアトピー性皮膚炎にもよく効く。 次に私の本職であるボイストレーニングを行なった。声帯結節は伝染的症状でもなく、生まれつき持っている病気でもない。声帯を正しく使えない状態を長い生活の中でもち続けてきた結果である。だからそれを正せば結節の元は断てる。声は呼吸に依存するのでそこに欠陥があればサイドブルーキをかけたまま車を走り続けていると同じである。だから声帯にかかるブレーキを外せばよい。ところがこれが先進国でも未完成で、研究は個人の恣意に任されている。アメリカのワシントンのオペラでは国をあげての研究開発に取り組んでいるが、最終的な解決が得られていない。私は40年以上もかけてこの仕事に独自に取り組んできた。それが今年猛烈な勢いで解決に向かっている。26年間使い続けてきた体育室を追いるに似た状態で使えなくなり廃業の危機に追い込まれて私の67才の老体が燃え、頭がものすごく冴えたのだ。 私のこの恩恵をヘビメタの彼はもろに受けたわけである。つまり声を悪くする原因を体の中からと外から取り除いたのである。何故、彼の声帯がメスで切り取ったように綺麗になったのか? 多分、特殊な天然のビタミンAで粘膜が健全になり新しい組織が下から結節を押し上げ浮き上がり、強く閉じる声帯で潰されて、まるでメスで切ったと同じ現象が起こったと思われる。今年の締めくくりで私は彼に「年齢オーバーでお断りしていたのに教室への入室を特別に許しトレーニングしたので君は蘇ったなあ、あのままだと今ごろは歌はあきらめて普通の人になっていただろうなあ」と告げた。彼は「全くそのとおりです。先生は偉大です」と言うようなリアクションで満面笑みを浮かべて意気揚揚と名古屋へ帰っていった。ある人はこの分野でノーヘル賞があれば荒谷先生はその賞に該当するだろう」と言った。 6月30日。 世界的に有名なプラシイド・ドミンゴさんがアメリカのワシントンで次世代のオペラ歌手を養成されているテレビを見た。世界貿易センタービルの倒壊で死亡された人の追悼式で歌った消防士さんの声が気に入られたのか、レッスン生の一人に入っておられた。なるほどパワーがありオペラ向きと思われるその男性は残念ながら基礎的呼吸法は未熟であった。彼が出る声に任せておお声を張り上げていると近い日に声が出なくなると思われる。考えても見てください。世界3大テノール歌手は一人を除いてすでに70才になろうとされておられる。40代30代で活躍するオペラ歌手がいてもいいはずなのに少ない大きな原因は生まれながらに恵まれた声の持ち主しか育たないと言う現状にあると思われる。私は歩留まり(消えていく)の少ない歌手を助ける、つまりたくさん優秀な人を世に出すために呼吸法を47年も掛けて研究・開発しているのだ。こんな不思議人は世界中どこを探してもいない。 5月6日 文部科学省の週休2日制が始まった。押しなべて反対や対策の無さの不満や怒りが出ている。テレビに映った担当審議官の声が潰れている。現場の先生の声は90%以上が潰れていて響かない。もし教団に立つ先生に最低必要な声の能力を科学的に調べると90%の先生がいなくなる。勿論この審議官も存在できない。それは上にたつ者が手本を示すと言う根本能力の欠如だからだ。私の4種類の本はかなり小さな図書館にも置いてある。その気になればこの審議官だってすぐに目につく。教師の基本を知らない人たちが右往左往しているのが今の教育改革の低迷である。何でこん低級な国になってしまったのか。先ず現場の先生の声の悩みを調べ、その対策を講じるのが教育改革の第一歩と思える。どうかこのホームページの最後の「声・今日の話題」を時々クリックして見てください。 私は日本を諦めた、この秋、中国へ旅します。世界のどこかには根本原理を大切にし、物の本質に向かいたい人がいるのではと言う放浪の旅になるでしょう。 1月23日。 声の悩みで最大と思える問題を今日はお知らせします。これを解決しない限り、どんなよいボイストレーニング法に従っても、声はよくなりません。俗に「お腹から声を出せ」とか「お腹に息を入れて腹式呼吸をしなさい」とよく言います。これは間違いではないのですが、その前にある条件が満たされていないと絶対に腹式呼吸にはならないのです。胸郭の下端の肋骨の開きが問題です。この開きが狭い人はどんな方法に従っても声はあまりよくなりません。横隔膜が肋骨で締め付けられていて大きく開けないのです。特に日本の女性は胃下垂が多くこれは胃が下に下がりますので横隔膜の働きを狭めます。つまりお腹に息が入らない、お腹から声が出せないのです。日本の女子アナに声の欠陥が多いのはスタイル、外見を重んじるので栄養失調寸前の人が多く、胃下垂かそれに近い女性がおおいのでお腹から声が出せないのです。そこで誤魔化す方法として鼻に響かせる声の出し方が主流を占めるようになつたのです。採用基準に「肋骨の下端の開きを調べる」を採用すればかなり変わると思われます。では胃下垂や下端の開きの狭い人はどうすればよいのか。ジョギングを根気よくするのです。高タンパク食に切り替えるのです。高タンパクについては荒谷の4冊の本の中に書かれています。 12月23日。 未来を担う子供たちの声が破壊され、汚い。私が生きている間になんとかしようと思う。たくさん声のトレーナーは日本はいるが「声の破壊者」になっている。最近、現れた若者は他所で先生に声の出し方を習っていたらだんだん声がおかしくなり、レッスンのあとは喉がいたくて困ったと私に報告した。こんな話は掃いて捨てるほどあり、ポイストレーナーにつけば声はダメになると言いたいほど犠牲者が多い。とくに成長期の子供は注意しなければならない。下の9月7日のお話は起用行く熱心で有名な学校の子供たちである。とすれば他の学校はもつと酷いと推測できる。 何とか町田市あたりから「子供の声のトレーニング教室」をはじめてみたい。 今日、9月7日。電車の中で有名幼稚園の児童4人とその母親らしき人たちと出会った。子供たちの声はひどく壊れていて絞りだし、きしんでいた。5才位から声を壊すと声変わりがあっても直らないと思われる。つまり声の出し方が間違っているわけだから大人になって、よほどよいボイストレーナーに出会わない限り、壊れは激しくなっているだろう。 まさか学校で声の出し方をおしえているわけではないと思うので「大声でわめく子供が元気がよい」と奨励されているのではないか。この学校は幼稚園から大学院まであり、創立者は子供の教育には特に力を入れていた。だから有名人や芸能人の子弟が多いのであるが、何で声に関してはこんなに粗野で破壊させているのか。声の出し方には年齢と個人に応じた上限と言うか限度がある。それをみんな越えて大声を張り上げているから壊れているのである。例えばウエイトリフテイングでは自分の持ち上げる限界の重さがある。それを日々の努力で少しづつ重くしていくのですが、この判断を誤ると筋肉や体を壊します。ところが声に関してはこの限界を指導者も生徒も、あるいは自己流でやっている人もしらないのです。だから声を使う道を志す人は殆どこわすのです。音声においては日本国は世界で一番下のレベルである証明を再、再、再、再・・・・確認させられた。実は巷の日本人の声については毎日落胆と悲嘆の洪水です。 声が壊れていても全然悩まない人や汚い声を「渋いとか、ドスがきいている」とか自慢する人もいる。こんな人は価値観の違いではなくて本物感覚の欠如なので論の対象からはずさざるを得ない。歴代の総理大臣・代議士の声を聞いてみてください。汚いつぶれた声の人は奇妙に早死にしているのです。「声は健康のバロメーター」と言われています。そうです何故か声の能力が低いか、悪い人は寿命が短いようです。 どこで荒谷は声の判断をしているのか。それは呼吸である。平凡な毎日と過酷な職業として声を出し続けるは大きく異なる。それは呼吸がソフトなところから超ハードに変わるからだ。つまり楽なところでは苦労しないで出せていた声も激しく、過酷になれば狂いが生じる、そしてつぶれるのである。このあたりが読めるか読めないかがブロダクションの人・歌手と荒谷の違いでもある。46年も声に関心を持ち研究しているとみなさんの目からうろこが落ちる話がたくさんあります。 国際化と叫ばれてずいぶんになりますが、文化的なもの、特に声の美については世界で最低の水準にあると思われます。それは私がアメリカに留学しているときに、世界各国の学生の声を聞くチャンスがあり、日本人の学生が一番貧弱で、問題がありました。何故、欧米やアメリカの音声に対する感覚、好みをわれわれ日本人は輸入しなかつたのでしようか。たとえばカセットプレーヤーが現れ、DAT,MD,CDなどのデジタルサウンドが開発されて、すばらしい音質が得られるようになった。ところがその同じCDに壊れた声の歌が堂々と録音されているのです。ハードウエアーにうるさい音響メーカーが作るCDも同じく壊れた声の歌手を平気で使っています。もしプレーヤーのヘッドが傷ついていて雑音を伴うとすれば、この製品は不良品として戻されます。ところが同じ会社の音楽CDはボロボロの声でも歌として収録して、だいだい的に販売しているのです。 自分の声で悩む人はまだましなほうで、声帯に結節、タコ、やポリープができていても汚い声を張り上げている歌手はたくさんいます。以前、2,3曲歌うと声帯から血が出るという歌手がいました。その女性のCDを最近ききました。歌のはじめに力を入れて投げ出すように歌い、すぐに息がなくなるのか、息継ぎがはやいのです。結局、この歌手は自らの苦しみと痛みにたえられなかったのか、歌手生活は短かったようです。今も同じ様な、声帯がボロボロの歌手が活躍しておられます。彼女の声帯は歌うときに「痛い、苦しい、やめて」と悲鳴をあげているように見えます。押しなべて売れた歌手の大半は死亡時に解剖で声帯を見た医師から「ホロボロの声帯であつた」と報告されています。 声帯を正しく維持するには正しい呼吸法でしか維持できません。この正しい呼吸法が曲者なのです。わからないのです。私は40年目に発見したという方法もあります。この5,10年の間に発見した声のトレーニング法はあまり多くはありません。ただ、30代の半ばにアメリカの大学院で研究と実際にアメリカ人の学生50名ほどにトレーニングして、卒業論文に完成させた「考え方、科学的にものを見る習慣」は66才の今でも健在のようで、まだまだ新しい発見を生んでいます。 心得(1)喉が痛くなったら声を出すのをやめる。そのだし方はまず悪いと思う事。 (2)朝起きて声の調子がわるいのは、回復力が弱いかもしれない。食事、特にビタミン類・ベーターカロチン系の不足がないか調べてみる事。 (3)声を出す前は必ず体をほぐす事。体をいつも硬くしている人は力を抜くように常にチェツクして、ほぐす事。ほぐせる人はイチロー選手。固い人はいい成績を残せません。今日はこのへんで、さよなら。 |
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