【ビジネス街の「心の保健室」】
大阪城公園の隣に広がる副都心「大阪ビジネスパーク」(OBP)は、
10棟近い超高層ビルが立ち並び、
西日本を代表するビジネス街。
1日3万人のビジネスパーソンら
が働くエリアでありながら、
若い人たちが集う場の少ない一面がありました。
一方で、クリエイティブな才能を持つ芸術系・美術系大学の学生たちは、
郊外にある
キャンパスで学んでいるケースが多く、
都心での表現活動に制約されがちです。
こう
した現状から、
「社会とアーツ(諸芸術)との関係」を見つめ直すプロジェクトを計
画しました
。
芸術とビジネス社会は「対立」の構図でとらえられる傾向があるものの、
今回は、O
BPを「共生・協働できる実験場」と位置付けました。
若手アーティストたちの芸術
活動に「場」を提供することなどで支援していく
企業メセナ活動であります。
スーツに身を固めたビジネスパーソンらが
若者の新しい表現に触れる瞬間、両者の間
で、
何らかのパルスが躍動するはず。
芸術表現が、ビジネス街の「心の保健室」にな
り、
アーツという「術(すべ)」を通じて、
世代を超えたコミュニケーションが生ま
れることを願っています。
幸い、OBPには広大なスペースがあり、
土日曜には大阪城公園の散策を楽しむ市民
の姿も数多く見かけられ、
関西の文化振興の一翼を担いたいと決意しています。
OBPが、若手アーティストをはぐくむ「インキュベーター」(孵卵器)となることを
期待しつつ、このエリアが元気になることも夢見ています。
厳しい経済状況の中ですが、複数年にわたり続ける覚悟です。初年度の2001年度
は、
美術を中心に、ダンスや音楽などとも取り組んでいきたいと考えています。