自らの純潔の角に犯される若い処女
1954年
40.5*30.5
プレイボーイ社蔵

(性の対象としての女性)
 この作品は、ダリとガラがポルト・リガトに居を定めた数年後に描かれたものです。この時、ダリは50歳です。この頃から、ガラとの距離が大きくなってきており、ダリは1953年にニューヨークで知り合ったナニータ・カラシニコフと過ごすことが多くなっていました。ナニータは美しく知的なスペイン女性で、ガラとはタイプの異なる女性だったようです。
 ガラを性的な対象とは無縁の存在の聖母として、描き始めていたこの時期に、性の対象として、ガラ以外の女性が登場しているのだと思われます。ただし、この絵のモデルがナニータであると考えられますが、実際がどうだったのか、私は知りません。