ヴァーチャファイター4エボリューション

将棋のターン

ポーカーなどの対人性ギャンブルにおいて相手に「ハッタリをかます」のは、 相手が本来の端的な判断を下すことをいったん踏みとどまらせ、逡巡させる効果が ある。だがそれによって「相手を迷わせ」勝率が上がる、かどうかははなはだ疑問だ。 なぜならどんなに迷ったところでやはり「さてどうする?」と迫る方に対し 受ける方が答える、という先後的な様態に変わりはなく、結果は受ける方の端的な判断 のみによって決定されるからだ。 しかしこのゲームにおいてはどうだろう。 このゲームは将棋のように自分のターンと相手のターンが交互に与えられ 先後的に進行するのではない。 いつ自分のターンが回ってくるか分からない。 もたもたしていると自分のターンを取り逃がすこともありうるのだ。 ということは、判断の結果だけでなく判断に対する「迷い」「逡巡」自体が不利に作用する 場合があるのではないか。 つまりヴァーチャファイターにおける「ハッタリ」すなわち幻惑効果は、 文字通りの単なるこけおどしではなく勝敗にプラスアルファを加える機能を持っているのだ。

キャラクターの不平等性

以上のことから自助能力が低いサラは相対的にハンデを背負っていることが分かる。 このゲームを始めたころ、私はどうも納得がいかなかった。勝率は上がらず 対戦に全く勝てない。 どう考えても根本的にサラは欠陥キャラであり、私のゲーム操作が下手なのではない と確信していた。 人間の人生における根本的不平等性同様、その理不尽さにあえいでいた。 「何を大袈裟な!」と思われるかもしれないが、このゲームに少しでも 没頭したことのある御仁なら対戦で相手に負けたときの屈辱、悔しさはお分かりだろう。 「いや、サラは弱くない。たしかに弱い面もあるがそれを補う強さも兼ね備えている。 おまえがキャラクターの短所にばかりこだわって勝とうとしないんだろ。」 というのが大方の意見のようだが、当ホームページを熟読されている(ほとんどいない と思われる)賢明な読者は私の神経症的な、異様にマイナス面にこだわる性格を汲み取って いただきたい。私はどうしても物事のマイナス面を切り捨てて良いところだけを 見よう、という態度を取れないのだ。取りたくないのだ。これはなぜなのか。 今はとりあえずこの世界の根本に対する反逆とでも言っておこう。

サラの遠距離戦略(1)

個人的恨みは置いていく。あくまでここは攻略に関することを 普通に書いていくつもりが筆がすべって脱線してしまった。 話を戻そう。 私がもともと悩んでいたのはサラは遠距離戦をするといっこうに勝てない、 ということだった。これは相手との 間合いを広く取った場合、目くらまし的に相手を牽制しようとしてもすぐ 見抜かれ逆にカウンターを食らってしまう弱さだ。 そしてそもそも付加動作がないことに関連して サラの技にはリーチがないことも、遠距離戦において不利に働く 原因と思われる。 内的比較で言えば リーチのある技、例えば44P+K(ダブルライズキック)などもあるのだが、 いかんせん発生が遅い。これを遠距離からそのままただ出しても途中で 相手に潰されるか、墜落(?)するだけだ。リーチがあるといっても 他のキャラクターに見られる、宙を飛ぶような、ジェット・リーの映画に 出てくるようなワイヤーアクション的動作は持ち合わせていない。 サラの技はあくまで常人的で超人的ではない。


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