新聞全教を笑う
新聞全教とは,全日本教職員組合出版している機関誌です.青字が引用です.
新聞全教(2000年10月5日号より)
いまこそ,教育基本法の目的
「人格の完成」をめざす教育を
森首相直属の「教育改革国民会議」は教育基本法の見直しにふみこみ,9月22日,「奉仕活動義務化」「『道徳』の教科化」「教職員への評価制度の確立」「人材の育成」など17項目を提案する中間報告にもりこんだ.そこで,教職42年,教育の仕事にたずさわって50年,文字どおり教育基本法とともに歩んできた埼玉の斉藤晴雄さんに,インタビューした.
九九九より:全教は,教育基本法の改正に徹底的に反対するつもりです.現在の教育基本法があるにも関わらず,学力低下,道徳心の低下,公共心の低下を招いてしまった.原因を突き詰めれば,教育基本法から考え直さなきゃいけない(もっと遡れば,日本国憲法)って,ならないのが,不思議.
全教は,「現在の教育に関する問題点を,野放しにしておくのがよい」と言っていることと同義です.もっとも,少年法の改正に反対する立場をとっているのですから,話しになりませんが.
「敗戦っ子」を受けもって
22歳のとき,敗戦の年生まれた子ども,小三を担任.防空壕や疎開先で産まれた子など,どの子の心身にも戦争が刻まれていました.卒業までの4年間,生育歴からくる発達の困難と格闘する毎日でした.「生い立ちの記」にとりくみ,親たちに戦争体験を語ってもらい,つくった文集….「教え子を再び戦場に送るな」のスローガンは、まさに我がことだったのです.
1958年2月の内閣調査室月報には「青年層の国家への関心をいかにして高め,その旺盛なる士気を鼓舞するかは,日本人の防衛意識形成の中心テーマであり,新しい民族主義育成の精神的風土の培養こそ,現代日本の政治にとってきわめて緊急の課題といえよう」の一文があります.こうして「教職員の勤務評定実施」「学習指導要領の国家基準化」などの強行がはじまったのです.
九九九より:全教の新聞って,いつも因果関係が曖昧なんですよね.もっとも,根本的な考え方が間違っているため,どこかで曖昧にしてごまかさないと,文章になりませんからね.
さて,「戦争体験を語った文集」の作成は,大変すばらしいことだと思います(中身を見ていないから言うのですが).しかしその事と,「教え子を再び戦場に送るな」は,どこで結びつくのでしょうか.目先を戦争の悲惨さに向けておいて,すっと論点を変える.また,「内閣調査室月報」と,「勤務評定」「学習指導要領」を無理矢理結びつける過程にいたっては,めちゃくちゃです.日本語として意味をなしていません.
全教・日教組はこのように,因果関係を曖昧にし,自分の主張を子どもに押し付け,日本の教育をダメにしていったのです.
勤評闘争で
教育基本法と本格的に向き合う
勤評闘争では,教職員は毎晩,地域に出て親と話し合い親たちに教育要求を突きつけられ,立ち往生.親を“啓蒙”する立場では,親の本当の願いを聞くことにはならなかったのです.
あらためて教育基本法を学び直し,その条文,文言の一つひとつを自らの教育実践の現実とつき合わせて学習し合いました.
どの子にも「人格の完成」をめざす基礎学力の保障など親の願いに根ざした地道な実践を積み重ねること,子供や親の側に立つからこそ「不当な支配」には,断固たたかうことの意味を学びました.
人間の中には無限に発達する可能性が潜んでいるとした人間観に貫かれた教育基本法は私の教育活動の血や肉そのものなのです.
九九九より:「勤評闘争で,地域に理解を求めても,理解が得られなかった.」と言えばいいんです.しかも,ここで言う“啓蒙”とは,共産主義に根ざした自分たちの思想で地域を洗脳していく,ということに他なりません.恐らく,斉藤晴雄さんのいた埼玉県の地域住民の方々は,良識のある方ばかりだったのでしょう.
さて,教育基本法を学び直したにしては,きちんと読めていませんね.きっと,偏った学習の仕方をしたのでしょう.『どの子にも「人格の完成」をめざす基礎学力の保障』なんて,どこにかいてあるのでしょうか.深読みのしすぎです.しかし,そのように解釈したとしても,日教組が行なっていた「道徳教育反対」と,大きく矛盾します.
日教組や全教のように,「学習会」と称して,憲法や教育基本法の自分の都合のよい条文だけを過大解釈し,都合の悪い部分を無視するというやり方は,法治国家のシステムの根幹を揺るがす,犯罪的行為です.
支配層の“アキレス腱”をつかみ,
壮大な運動を
中間報告は,あの42年前を蘇えらせます.「17の提言」(九九九注:リンク先は首相官邸)すべてにおおう徹底した市場競争の原理は,教育基本法とは相い入れません.また,「『道徳』の教科化」と「奉仕活動の義務化」をむすぶと,修身科を他のすべての教科の上に置いていた戦前型の教育になります.子どもをますます「よい子競争」に駆りたて,荒れ広がっていくだけです.管理と競争はいじめと暴力を生むのだということを明らかにしたいと思っています.
教育基本法を柱にとりくまれてきた日本の民主教育…….支配層のアキレス腱は平和と民主主義を求める国民の意識なのです.だから焦って教育や教職員に熾烈な攻撃をかけてくる.私たちは,このアキレス腱を握っています.誇りを持って,広く共同を呼びかけ,憲法と教育基本法を生かす実践と運動を展開していきたいものです.
九九九より:17の提言を抜き出してみると,
となります.「すべてにおおう徹底した市場競争の原理」ってなんでしょうか.「教育の原点は家庭である」「有害情報から子どもを守る」「地域の信頼に応える学校づくり」って,「市場競争」でしょうかね.少なくとも「すべてをおおう」というのは間違いであることが分かります.
つまり,こんな不正確な情報を垂れ流して,全教に加入している教職員を洗脳しようとしているのです.よく見ると,全教が文部省に訴えている内容もしっかりと取り上げられているではないですか.「12.」にいたっては,あなたが,実現しようとしていたことに他なりません.
結局,情報をろくに読みとろうともせず(読みとる能力がないのか),反論すればいいと思っているのでしょうか.
全教加入の教職員はろくに新聞も読まない(でも朝日は読んでいる)から,こんなでたらめな文章で,コロッとだまされると思っているんですよ.つまり,全教に加入している教員は,全教執行部にバカにされているのです.早く脱会した方がいいみたいですね.