日高教新聞もすごいぞ
日高教新聞(1998年3月26日)より
すべての高校生に
基礎的な学力と学ぶ喜びを
埼玉県高等学校教職員組合 S.Y.男性 の記事より
出てました!偏向教育の実践例が!以下青字引用です.
2月にひらかれた埼教高の会議で,最近の学校の状況,生徒の様子について,ある組合員からこんな発言がありました.
私の学校は定時制・通信制高校で在籍生徒数は約4800人,県下最大です.しかし,常時出校しているのは2500人程度で,大変落差があります.私は現在,最終学年にあたる約60人を担当していますが,この3月に卒業できるのは25〜6人です.他校を中退してくる生徒も多く,小中学校時代,ほとんど勉強らしい勉強をしてこなかった生徒が大半を占めており,先生方は悪戦苦闘しています.
定時制・通信制高等学校は,どの県でも大体同じような状況ですね.
なんとか生徒たちに学力をつけ,学習することの楽しさを知らせて社会に送り出してやりたいと,創意工夫をこらした実践をしている先生もたくさんいます.
同感!同感!でも,創意工夫が問題なんだよな!
(中略)
また,私が受け持っている19歳の男子B君が,2月のある日,休み時間にやってきて,この3月に卒業できるかどうかしつこく聞きました.
当然でしょう!私の学校でも,時数不足で卒業がかかっている生徒は,真剣です.普通だったら,教員側も真剣に対応しなければなりません.
私はB君の時間数がどの程度不足しているか,正確に把握していなかったので,あいまいな返事をしたのです.
ちょっと,ちょっと,困りますよ.2月の時点で,卒業がかかっている生徒の時数の不足を正確に把握しておくなんて,特に指導困難校においては,基本中の基本で,あいまいな返事をして,生徒をぬか喜びさせたり失望させたりして,後日いやーごめんごめんというわけには行きませんからね.
B君は突然敵意をムキ出しにして「お前なんかぶっ殺してやる」といって職員室を出ていきました.
現場からひとこと言わせてもらうと,いくら不良生徒でもこのような状況(時数不足かどうか聞きに来ているような状況)で突然敵意をムキ出しにするはずが無いな!書いてあることは事実だろうけど,教員側のあいまいな返事に加えて,生徒が頭に来るようなこと言ったんでしょう.日教組教員が生徒に対してよく使う手です.自分の不手際(ここでは,教員側が生徒の時数不足を把握していなかったこと)に対して,それをうやむやにして,生徒に何か責任転嫁するようなことを言ったんでしょう.このような状況の場合,もし生徒の時数不足を正確に把握していなかったら,後日呼んで正確に知らせるべきです.それから,学校の内規に照らし合わせて,どのように時数を補充すべきか知らせなければなりません.この教諭の場合,それが欠けていました.しかも,生徒の言動から察するに,何か生徒が絶望的になることを言ったんでしょう.この後の文章の流れから考えると,生徒はこの時点で時数不足で卒業できない状況にあったと断言できます.理由は以下にあります.
私はこのままではよくないと思い,彼を私の授業(社会科のスクーリング)に参加させました.
ほらね!つまり,時数不足解消のためにスクーリングに参加させたのでしょう.これは,生徒にとって強制です.(卒業するためには仕方の無いことで,このようなことは,スタイルの違いはあれ,どこでもやっている.)この社会科教諭も,後になって対応策を考えたのだと思います.ただし,ここまでだったら(失敗も含めて)日教組教員に限らず,よくある話です.実は,問題の文章はこの次にあります.
授業は「戦後の歴史」で沖縄問題が中心でした.
ちょっと!ちょっと!
授業の最初のころはふてくされていたB君でしたが,授業がすすむにつれ態度が変化していきました.19歳の彼にとって日米安保や沖縄問題は新鮮で衝撃的だったようです.授業が終わって彼がやってきて,「安保・沖縄についてははじめて学んだ,こんなに多くの問題をかかえているとはまったく知らなかった」などと感想を述べた後,「この前はごめんなさい」とペコリと頭を下げました.
いかにも,金八先生ののりで,ハッピーエンドに持っていきたいかが見え見えです.この話の持っていきかた,例の毎日新聞の捏造コラム憂楽帳(2月4日)にそっくりなんですけど!まさか嘘書いてないでしょうね!でも疑ったらまずいので,そのまま信用します.
経験上,人間は1ヶ月程度でそんな簡単に変わるものではない.B君は,本当は,最初から「この前はごめんなさい」とペコリと頭を下げるような素直な生徒だったと思うのです.という事は,前に書いてあった,B君が突然敵意をムキ出しにした最大の原因は,この教師にあったという事になります.
私は,この生徒はダメだろうといって“間引き”の教育をすることは許されないと思います.
そのとおりですが,私の学校では,この生徒はダメだろうというのは,あなたがたの組合員が一番多いんですけど.そもそも,あなたが,はじめに,B君に対してこの生徒はダメだろうという接し方をしたので,突然敵意をムキ出しにしたんじゃないの?違っていたらごめんなさい.
もっと教育に金を使い余裕を持って生徒にあたるようにすれば,どんなに低学力といわれる子供たちにも学ぶ喜びを味わわせることは可能です.むずかしい内容でも,受ける側の生徒は決して拒否はしていないと思います.
この一連の文章の結論にあたる部分です.引用と,私のコメントが交互に入り乱れていて,読みにくいのですが,B君の事例と,この結論はまったく噛み合っていません.B君に対して金を使ってもいなければ,事の成り行きを見ると,余裕を持って指導にあたったとは,到底考えられません.しかも,B君には,卒業という脅しをかけて,強制的に偏向教育を受けさせているのです.それを持ってきて,生徒は決して拒否はしないなどと言うのは,とんでもないすり替えです.数学の教師に,文章の矛盾を指摘されるようでは,おしまいだと思うのですが.さらに,編集部空のコメントが続きます.
この発言には,学力とは何か,教育とは何か,を考える上で,大変重要なヒントが隠されているように思います.
私からも一言.この発言には,偏向教育を無理強いするにはどのようにしたら良いか,強引に結論へ持っていくにはどのようにしたら良いか,を知る,大変重要なヒントが隠されているように思います.