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・  映画「男たちの大和」を観て

 

 映画「男たちの大和」を観て

 2005年12月、映画「男たちの大和」を観ました。 昨年(2004年)、製作発表があってすぐに、原作である 辺見じゅん の 「男たちの大和」 を読みました。 このとき映画に期待していたことは、どのような脚本になるのか、「戦艦大和」がどのように再現されるかでした。

 「大和」そのものは近年のCG技術によってかなりリアルなものになることは容易に想像できましたが、広島県尾道市に「原寸大の撮影セットを建設する」という報道は、「これはかなり本腰を入れているぞ」とさらに期待を膨らませるものでした。

 さて、本編を観ての感想です。 ストーリーは原作とは違うほとんど「オリジナル」といってもいいものです。 元来感情の起伏に乏しい私ですら、何回か胸にこみ上げてくるものを感じ、2時間半余りの上映時間があっという間に過ぎてしまいました。

 最近の日本映画は、観客を「なんとか泣かせよう」というような方向の作品が多いように思われ、「1回観ればもう十分」というものばかりと感じていましたが、この「男たちの大和」はDVDを買って何回も観たい作品のひとつとなりました。

 さて、モデラーの端くれとしては気になる「大和」の再現性について。

 松山ケンイチ 演じる特別年少兵が「大和」に乗艦する、昭和19年4月の時点では対空改装中か終わった直後で、舷側に増設されたシールド付き25mm三連装機銃座は、それぞれ2基ずつだったはずですが、映画ではすでに沖縄特攻当時の5基になっていました(セットでは4基分が作られていました)。 松山ケンイチ たちが、持ち場である機銃座へ駆け上がったりする艦橋脇のタラップは実際にはありません。 また、戦闘シーンで、中村獅童 が指揮を執る機銃射撃指揮所も実際には存在しないものです。

 記録映画、ドキュメンタリー映画ではありませんので、考証にどれだけ忠実かどうかについては限界もありましょうから、目を瞑りましょう。

 原寸大セットとCGなどのおかげで「大和」のリアリティは目を見張るものでしたが、映画から伝わってくるものに関しては 阿部豊 監督の「戦艦大和」(1953年)には及ばないと感じました(この「古〜い」作品のDVDを、何度も観ています)。

 欲を言えば 長島一茂 が演じた臼淵大尉のエピソードの他の、有名なエピソードをもっと入れて欲しかったのですが、あれもこれも盛り込んでは作品の焦点がぼけてしまいますから、そこは我慢といったところでしょうか?

 

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