ヴァイオリンを解体してみるということは、非常に有益なことと心得る。闇雲に解体できるわけではないので、まず十分な資料を読まなければならない。たとえば、表板を剥がすには膠という接着剤をお湯で溶かしながら剥がさねばならない、という知識を得なければならない。指板に凹をつけるためにはスクレーパーを使う、ということを知る。同時に、凹をつけるのは弦高を低くしても平気にするため、ということも知ることができる。
のみならず、解体し、その構造を知り、部品各々の役割を知るということは、演奏に関わることではあるまいか。心構えが変わるのではあるまいか。だが、中がああ空であると、何故あの妙な音がでるのかと益々謎が深まるやも知れん。
兎に角、一度ヴァイオリンを解体して見ることをお勧めする。よく本だと、就中技術者の書いた本だと、素人の解体を忌み嫌う傾向がある。構うことはない。自分のヴァイオリンである。大いにやり給え。だが、貴重な人類の宝のような楽器はいけない。あと、やはりちゃんと直さなくてはいけない。そのようなめどがついたら楽しく解体しようではないか。
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