弦楽器フェア2002

 最近ヴァイオリンしかやってない。他に何もしたくない。ヴァイオリン以外のことを考えるのも億劫になってきた。ちょっと作曲はする。時々ビオラのことも考える。いいビオラがほしい。先日、弦楽器フェアで弦楽器の仕組みとメンテナンスで有名なマイスター佐々木のビオラを弾いたが最高だ。あそこにあった他のどのビオラよりいい。ムラリュー風にいえば、あのビオラは何かを象徴している。弓を動かしたとき、最初音が出ているのか出ていないのか分からない錯覚に陥る。勿論音は出ている。要するにこちらが音を出そうと努力する手間が省けるわけだ。勝手に鳴ってしまう。耳に自然にとけ込むあの低音こそビオラの醍醐味であろう。ヴァイオリンは人生に於ける試練だが、ビオラは人生に於ける幸福であろう。ヴァイオリンを弾くと血が滾るが、ビオラを弾くときには幸福と安堵が訪れる。尤もそのような楽器は滅多にないが。昔、新大久保のとある古楽器やにカスみたいな楽器に紛れ素晴らしいビオラがあった。殆どの楽器が十万以下なのにそのビオラだけ百数十万した。幸福になる楽器だった。はっきりいって百万どころか一千万だしても買っていいと思った。金があればの話だが。

 ビオラはたいしてなかったので多分全部弾いたがヴァイオリンはそうはいかない。とうてい全部は弾けない。だが、目に付くのは片っ端から見て、そして弾いていった。大して感銘に残るのはなかった。バロックヴァイオリンは面白かった。ガット弦のG線の太いこと。本当に音が小さい。だが、モダンヴァイオリンより鳴らしやすい。ネックが短いからさぞかし音程が狂うだろうと思ったがそうでもなかった。会場にあったバロックヴァイオリンは全部弾いた。バロック弓もこれといって使いにくいとは思わなかった。ちょっと短いのだろうか。

 弓と言えば河辺恵一の弓は素晴らしかった。バランス・形状・飛ばし、全てにおいて理想的である。まさに完璧である。百万出してもいい。金があればの話だが。

 全体的に面白かった。魂柱を買ってきた。長い。三十センチぐらいある。家に帰って早速切って取り替えたら音が悪くなった。シャーシャー言うようになった。レベックとか言うのだろうか?。原始的な弦楽器も弾いた。変な外人が展示してたやつだ。余がヴァイオリンのように顎に挟んで弾こうとすると、余から楽器を取り上げチェロのようにして弾いて見せてくれた。イタリア製もピンキリだった。下○楽器は何のためにブースを出しているのかいまいち理解できなかった。ギターもなかなか面白かった。見る価値がある。ミニコンサートが見られなかったのが残念だ。なんか入り口のところで記帳すると来年から八百円で入れるらしいがめんどくさいのでしなかった。また来年も千円払って入る。

 余談だがチェロで銀色を弾くとかなり格好いい。チェロを持っているかたはお試しあれ。Gdurで弾くと響く。


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