御白石持行事


今、伊勢の町は熱気に包まれています。
伊勢神宮では20年に一度、内外両宮の正宮の正殿を始めとする別宮以下の諸神社の正殿を造替して神座の遷し、
宝殿、外幣殿、鳥居、御垣、御饌殿など計65棟の殿舎といった全社殿を造替、
また、装束・神宝、宇治橋等も造り替える式年遷宮が、平成17年に始まり、いよいよ秋には終わろとしているからです。

行事の中に「御白石持行事」(おしらいしもちぎょうじ)が7月末から8月中旬まで行われます。
全国的にも知られる清流「宮川」で「お白石」と呼ばれる白い石を拾い集め、
奉曳車・木そりに乗せ、沿道や川を練り進み神宮前まで運んでいきます。
神域に入ってからは、一人ひとりが白布に「お白石」を包み、

遷宮後は立ち入ることの出来ない新宮の御垣内、真新しい御正殿の近くまで進み、持参した「お白石」を奉献する行事です。
旧神領に住む人々が奉献する行事ですが、現在は伊勢市民に許された特権です。

全国の神宮崇敬者にも参加できるよう要望があり一日神領民制度が始まりましたが、
特別神領民と改称され、全国からの参加者を迎えるようになっています。
私も縁あって参加させてもらいました。
当日は暑い日で熱中症の疑いで搬送された人が24人もでたそうです。
長い前置きとなりました。





駐車場から参加させてもらうため猿田彦神社に向かう途中の宇治浦田交差点。
一台の奉曳車がおはらい町へ入ろうとしていました。
当日は特別神領民の団体を含め12団体あったようです。





各町から出発した奉曳車は古市に向かい、ここから内宮宇治橋前まで練り歩きます。
この行事は内宮だけでなく外宮でも行われます。

参加させてもらった「倭町」の一団が猿田彦神社前を通過。





一団は猿田彦神社あたりから宇治浦田の交差点を通り過ぎています。
この辺りは通過する際、通行止めとなり、内宮方面は一般車両は進入できなくなっています。





倭町の奉曳車。
前輪のみで、舵は後ろでとっていました。
「お白石」は樽に詰められ乗せられています。





おはらい町に入って行きました。
一般の人は両脇に押しやられてしまいます。





どこかで見かけた顔が並んでいます。





「木遣り」で鼓舞。
重い木や石などを大勢で運ぶときに全員の力を集結するために用いられ、作業で号令の役目を果たしたものと言われているようです。
現在は、寺社などの建築に関わるものだけに慶事(祝い唄)の意味を込めて唄われるようになったといわれます。

休憩や時間待ちの時には、引き綱を巻き取ります。
綱は地面に置いてはいけないようです。





赤福前でひと練。
両側が一緒になり引っ張り合います。





宇治橋へと向かいます。





木遣り歌い景気づけ。
木遣り団は子供、ご婦人、男性の団があり、男性には赤鉢巻・赤帯の別の団がありました。





宇治橋前へと勢いをつけて走りこみ。





宇治橋鳥居前で各木遣り団が木遣りを奉納。





お白石を入れた樽は荷車に積み替えられ神域内に運び込まれます。
運び込まれたお白石は、それぞれが一つづつ白布に受け取ります。





新宮正面。
真新しく木の香りが漂います。
まだここは一般の人の立ち入りは許されていません。





持参した「お白石」を奉献した帰り道。

一歳八か月の孫はぐったり。
いろいろあって語り草になりそうです。





宇治橋横の五十鈴川。
幟が見えます。
「お白石持」には陸曳と川曳があります。
ここは川曳の上陸地点で、川曳を行った町の幟が立てられています。

それと「お白石」を包んだ白布です。





川曳を紹介しましたが20年前、1993年に参加しました。
この時の様子です。





木そりの上にお白石を入れた樽を載せ運びます。





こちらの方は水の中。
休憩時には水に戯れあせもひいてしまいます。




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