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vol.2 上海(1)〜中国2日目〜




2002/7/29


上海の朝

朝目が覚めると、そこは上海でした。当たり前といえば当たり前のことですが、 何せ日本以外の国で目覚めること自体、はじめての経験なので、それだけで奇妙な感じがしました。

今日から、本格的な中国が始まると思うと、どきどきわくわくする反面、 これまで感じたこともない強い不安も感じました。

腹ごしらえ

不安を感じていようといまいと、どきどきしようとしまいと、体は本当に正直です。 起床後、早速お腹が減ってきたので、Kとともに通りへ出ました。

前日、おいしそうなパン屋を見つけておいたので、 「朝は、そのパンとコンビニの飲み物でいいや」と考えていたのですが、 通りに出てその考えはすぐに変わりました。 周囲にいいにおいを漂わせる肉まん屋を見つけたのです。

その肉まん屋は店頭で10種類ほどの肉まんを販売しており、 その店舗こそ汚いものの、衛生的には他の店よりはマシに感じられました。 そこで、肉まん一つ(1元)を買い、さらにコンビニで飲み物(2.6元)を買い、 ホテルに戻って食べました。ありきたりの表現かもしれませんが、 中の具はジューシー、外はもちもちで、かなりおいしかったです。
上海の地図


理髪店だらけ?

11時ごろ、安ホテルをチェックアウトし、上海駅まで歩くことにしました。 前日にホテルに頼んでおいた列車のチケットが無事とれ、夕方に上海を出発することになっていたので、 それまでは上海の観光ができます。

駅までの道中、人々の様子・街の様子をじっくりみましたが、 この上海駅北側地域は、40年ほど前の日本といった雰囲気です。 家が狭いためか、はたまた家の中が暑いからか、いすを持ち出してきては、 道でくつろいでいる人の姿が多く見られました。

また、都市化している上海駅近くでも言えることなのですが、 理髪店が非常に多いことがこの街の特徴のようです。駅まで距離はそれほどなかったのですが、 それでも小さい店も含めて、15軒ほど見ました。上海の人たちは髪が伸びるのが早いのか、 それとも髭を剃るだけでも理髪店に行くのか。あるいは、人口密度が高く、 それだけの需要があるというだけなのか。その答えは、残念ながらこの旅では出ませんでした。

上海一のショッピング通り

上海駅に到着。喉が渇いたので、柳橙沙水(4元)を買いました。 柳橙沙水とはオレンジのカキ氷ジュースで、日本のものとかわりはなく、 非常に美味しかったです。

地下鉄で、上海の中心街である人民広場駅まで移動(2元)しました。 このあたりの値段設定は、非常に理解しがたいところがあります。 人民広場は上海から3駅目なのですが、それで2元(=30円)です。 今朝の肉まんが1元だったので、上海⇔人民広場間は肉まん2つに相当することになります。 そう考えると、日本でも値段設定はそんなものですかね? まあ、それでも500mlペットボトル(2.6元)より安いのは事実です。

この人民広場駅を上がると、人民広場と人民公園があるのですが、 ここから東方向に「南京東路」という上海一のショッピング・ストリートがあります。 右下の写真を見てもらえば、その凄さが分かってもらえると思います。 この通りを東に抜けた先が、上海で最も有名な観光地、外灘になるのですが、 途中、マクドナルドを見つけ、お昼ごはんとすることになりました。

お店に入ると、昼時ということもあり、多くのカップル・家族連れでごった返していました。 とりあえず、座席を確保し、交代で買いに行くことになりました。 メニューはもちろん中国語、つまり漢字です。 中国語の会話ができないので、注文したいメニューを紙に書きつつ、英語で店員に注文するのですが、 こちらが日本人であるという状況を理解してくれるまで、 かなり怪訝そうに見られるのが非常に嫌でした。

中国では常に思ったことなのですが、日本人と中国人を顔だけで区別するのは無理です。 だから、中国語の話せない僕が英語で話しかけると、どうしても「なんで、こいつ英語で話しかけてくるねん?」 といった顔をされてしまいます。 そのたびに、中国語で「私は日本人です」という決まり文句をいうのですが、 それがかなり面倒でした。

とりあえず、状況を理解してもらえ、出てきたのは、チーズバーガーとコーラ(中)。 チーズバーガーは嫌いではありませんが、わざわざ食べたいと思わない程度のものだったので残念です。 吉士沙堡包と中杯可采を頼んだ(9.7元)のですが、 まさか吉士沙堡包がチーズバーガーだったとは・・・。 中杯可采の方は、分かりやすいですね。中杯が「中サイズ」、可采が「コーラ」を意味します。 でも、お腹が空いていたので、チーズバーガーかなり美味しかったです。
(*:実際は包に良く似た漢字ですが、漢字がでてきませんでした)
上海の地下鉄


















南京東路を背に


にせ教授

昼食を終え、そのまま徒歩で外灘へ。

と、思っていたところ、Kのおみやげ購入中に、怪しい男性が僕に話しかけてきました。 きっちりした身なりで、40代半ばといった感じです。

「日本からの観光ですか?」あまりにも、流暢に日本語を話すので、てっきり日本人だと思いましたが、 本人曰く中国人とのこと。彼の話をまとめると次のようになります。

@美術系の大学の教授をしている。
A自分は切り絵を専門としている
B今日の午前は、近くで会議に出席していた
C最近は、個展も開いている
D近く、日本で大きな会議があり、出席することになっている
Eしかし、大学・政府とも費用については、一切出してくれない
Fちょうど、切り絵をもっているので、人助けと思って買って欲しい
G値段は、あなたの善意にお任せする
Hでも、この絵は博物館で展示されるような貴重なものだ
Iそれを前提として、値段は考えて欲しい
Jこれは、普通手に入らないものだ
K中国に来たばっかりだったら、お金に余裕もあるでしょ
以下省略

日本語で親切に話しかけてくる人には、十分注意しないといけないとは聞いていましたが、 ここまであからさまだと、こちらとしても笑ってしまいます。 Kもお土産を選ぶのに結構時間がかかっていたので、 その場から逃げる訳にもいかず、長々と話を聞くはめになってしまいました。 しかし、いい経験にはなりました。

ようやくKのおみやげ選びが終わったので、 「中国にきたばっかりだが、意外に物価が高く、僕もお金に困っている。 融通してもらえないか?」と逆に言うと、「教授」はすんなり諦めました。 もちろん、次の標的はK。

そんなやりとりがあったことを知らないKは、あっさり「いらない」の一言。 海外では、これぐらいでなくてはいけないんでしょうね。
南京東路


外灘の風景(1)


外灘の風景(2)


外灘で休憩

そして、ようやく外灘に到着。

この外灘という地域は、かつての列強の国々が、競うように建てた建築物が集まっている地域です。 歴史的には、中国にとってあまり気分のいいものではないと思いますが、 現在の上海にとって、なくてはならない存在になっているのも事実です。 現在は、銀行などに利用されており、非常に美しい景観となっています。

午前から長い距離を歩いていたので、外灘で販売していた生茶をすすりつつ、 時間いっぱいまで休憩することにしました。
休憩中


再び上海駅へ

外灘で時間いっぱいまで休憩した後、地下鉄を乗り継いで上海駅へ。 今日の晩ごはんは列車内で食べることになるので、揚げパン・紅茶・ファンタオレンジ(計10元)を購入し、 待合室へ。

この待合室(右写真)が意外に綺麗でした。というよりは、上海駅自体が、非常にモダンなデザインに なっていて、大阪駅・東京駅よりもはるかに格好いいものでした。(あくまでも、外見の話です)

待合室について

中国の駅では、駅入り口で荷物のX線検査が行われている場合もありますが、 基本的にこの待合室までは切符がなくても入れます。

待合室は複数あり、行き先、出発時間などによって、待合室が決められています。 これは駅内の電光掲示板で知ることができます。

同じ待合室でも、全ての人が同じ行き先という訳ではなく、 例えば、15時北京行き、15時半洛陽行きといったように、 違う列車に乗る人が同時に入り乱れないように振り分けられています。

切符がなくても入れるため、物乞いをしている人が数多くいます。 体に障害をもっている人、幼い子供など、見ていてかわいそうに思ってしまいますが、 他の中国人を見ると、適当にあしらうのが得策のようです。

このときではないのですが、買ったパンがどうしても口に合わなくて、 まだ未開封の残りのパンをあげようとしたのですが、 「食べ物でなく、金をくれ」というような身振りをされました。 どうやら、それほど食べ物に困っていない人が、小遣い稼ぎに 物乞いならぬ金乞いをしている場合もあるようです。
上海駅の待合室


列車の乗り方(硬臥)

列車が到着すると、改札が開きます。ここで、切符を切ってもらい、列車に乗り込みます。

列車に乗り込む際、乗務員に再び切符を確認されます。 切符には何両目に乗ればいいのかも書いてありますが、 もし車両を間違えていてもここで教えてもらえます。

硬座(硬いシート)、軟座(軟らかいシート)、 硬臥(硬い寝台)、軟臥(軟らかい寝台)と順にランクが上がるのですが、 僕の場合、全て硬臥を利用しましたので、その場合しか分かりません。

硬臥の場合、まず自分の場所がどこになるのか探さないといけません。ベッドは3段になっています。 場所を見つければ、次に荷物置き場の確保です。この荷物置き場は廊下の上にあるのですが、 早いもの勝ちなので、急ぐ必要があります。僕は荷物を取られることを心配し、 自分の荷物を枕代わりにしていましたが、寝るスペースが小さくなることは避けられません。

廊下には、折りたたみ式の座席が、小さな台に向き合うような形で設置されており、 これも早いもの勝ちとなっています。列車が動き出すと、この小さな台が中国人の食卓となります。 果物をむきはじめる人、インスタント・ラーメンをすする人、紹興酒で一杯やる人など様々です。

金属製のポットにお湯も用意されており、自由に利用できます。 このポットは非常に倒れやすいので、くれぐれも注意してください。 僕は、列車に乗り込んで荷物をベッドに上げる際に、こぼしてしまいました。

列車内では、車内販売のカートがよくまわって来ます。 値段はそう高くありませんが、見た目と味が一致しないということはあるようです。 停車時には、停車中の駅のホームで飲食物の販売もしていますので、 特に食べ物・飲み物に困ることはありません。 しかし、最低限の飲食物は、はじめに買っておいた方が無難だと思います。
北京行きの列車


2日目おわり

列車に乗ってからは、音楽を聴きながらずっと景色を眺めていました。 今日もなかなかつかれた一日でしたが、昨日に比べれば充実した一日だったと思います。 この日は、結局晩ごはんも食べず、早々に寝てしまいました。





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