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vol.12 成都 〜ぱんだツアー〜




2002/8/8


何故? 暗い朝

この日は、早朝に起床しました。でも、時間のわりに外が暗い。 「天気が悪いわけでもないのに〜」っと思ったその暗さには理由がありました。

言うまでもありませんが、成都は北京よりもかなり西にあります。 一部地域の例外を無視すると、中国では標準時間は北京に統一されています。 つまり、成都でも、時計が指し示す「時刻」は北京と同じということになります。

そのため、北京から遠く離れた、ここ成都では、「時刻」と「太陽の位置」が一致しません。 「時刻」が正午になっても、太陽はまだ昇りきっていない状態です。

そういう事情から、夏場の朝6時でも、外はそれほど明るくありませんでした。 逆に言うと、夏の成都はかなりの夜長ということになります。 ただ、太陽の動きと、人間が決めた「時刻」がずれているだけなので、 日本よりも昼の時間が長くなった、という訳ではないんですけどもね。

ぱんだツアーについて

太陽と時刻の話はそれぐらいにして、この日、わざわざ早朝に起きたのは、 パンダを見るツアーに参加するためです。このツアーは、ゲストハウスが宿泊客のために行っているもので、 車も小さなワゴンとかなり貧相なものです。

多くの参加者は外人(僕ら日本人、イギリス人、etc)で、他に、 近所の中国人が混じっていたり、運転手さんが妻と子供を連れてきていたりと、 ツアーというよりは、「近所のファミリーのお出かけに便乗した」といった雰囲気でした。

希望すれば、わざわざ他の観光地まで送ってくれる場合もあるようです。 僕達の希望で、当初は、帰りに武侯祠まで送ってもらえることになっていました。 急な天候の悪化で、結局送ってもらうことはありませんでしたが。

このツアーの目的地は、成都動物園ではありません。 それよりも少し郊外にある、成都パンダ繁殖研究所がこのツアーの目的地です。

成都動物園までならバスで行けるのですが、成都パンダ繁殖研究所までのバスはなく、 タクシーだけが唯一の交通手段になるそうです。このタクシー代を考えると、 自力で行くよりこのツアーの方が安いとか...(ゲストハウスの店員さん談)

確かに、かなり遠かったし、ツアー代も高くなかった(50元)ので、 結構おすすめなツアーではないかと思います。

さあ、ぱんだツアーへ!

しゅっぱーつ!運転手さんも自分の妻子を乗せているので、安全運転でいってくれるものだと思ったのが間違いでした。 地道なのに思いっきり飛ばすし、運転は荒いし。となりの金髪のお姉さんもかなりビビってました。

そんな荒い運転をとめたのは、成都名物(←たぶん)の渋滞でした。でも、そのあたりは、さすが運転手。 Uターンして、来た道を少し戻ると、裏道をこの世のものとは思えないほどのスピードでかっ飛ばします。 そんなこんなで、あっという間に研究所にたどり着きました。

でも、運悪く外はどしゃぶりの大雨...。仕方なく、研究所のメインの建物で雨宿りすることにしました。

ぱんだの生活

この建物は、入ってすぐのところでお土産を売っていたのですが、 奥には様々な動物の剥製、標本が展示してありました。

もちろん、パンダについての説明も充実していたのですが、 何しろ中国語なもので、意味はほとんど分かりませんでした。

英語の説明とパネルで何とか意味の分かったことの一つが、パンダの生活についてのものです。 説明によると、パンダは1日の大半を「寝る」と「食べる」という行為の繰り返しで過ごし、 その合間にたまに「遊ぶ」ということをする生物らしいです。

愛くるしいその外見に比例しているのか、反比例しているのかはよく分かりませんが、 なんとも羨ましい生活をしているようです。

なまぱんだ

雨が小康状態になったので、パンダを見に建物を出ました。 言い忘れましたが、ツアーの方は研究所内自由行動で集合場所と時間が決まっていました。

成都パンダ繁殖研究所では、パンダは可能な限り野生に近い状態で飼育されています。 もちろん、人間とパンダを隔てるために、最低限の柵・檻・溝などはありますが、 コンクリートの上に座っているような状態ではありません。

研究所内では、何頭かのパンダが、数箇所のエリアに分けて飼育されており、 この各エリアを結ぶ道が迷路のようになっています。 小学生のころよくやったオリエンテーリングを思い出しました。

パンダがいるところには、必ずといっていいほど、人だかりができていました。 あまりパンダを驚かせないようにという注意があったので、 みんな慎重に写真を撮っていました。

僕は初めて「生」でパンダを見たのですが、「かわいい」というよりも、 「食べてばかり」なその姿に驚きました。 笹の栄養化がそれほど高くないということもあるかもしれませんが、 あれだけ食べないと生きていけない生物だからこそ、 絶滅の危機にあるのではないかと思いました。



(1)
パンダのモニュメント



(2)
木のトンネル



(3)
ひたすら食うばかりのパンダ


(4)
[パンダ動画]
パンダ[動画]

パンダの動画です。ちょっと重いです。[442KB]
再生すると、音声も出ますのでご注意ください。
PCによっては、スムーズに再生されない場合もあります。



(5)
柵を越えること勿れの立て札



(6)
2頭で遊ぶパンダ



(7)
敷地内の湖



休憩、おみやげ

敷地内の湖畔で休憩した後、集合場所に向かいました。 おみやげ店があったので、値切ってパンダの絵の扇子を買いました。

このおみやげ店には、すぐ隣にライバル店があるのですが、 店主同士かなり仲が悪いようです。商売敵ということもあるとは思いますが、 もうひとつのおみやげ店を覗きに行くだけで、 凄くきつい視線を感じたのは僕の勘違いなんでしょうか?

決断

先にも書いたように、この日は武侯祠は行かないで、そのまま宿へ帰りました。 手持ちのお金が少なくなっていたので、Kとともに近くの中国銀行までTCを両替しに行き、 昼ごはんに出店のシュウマイ(4コ/1元)を食べました。 この店は、安いのにかなりおいしく、衛生管理が見た目にかなりよかったので、よく利用することになりました。 ゲストハウスのごく近所にあるので、探せば見つかると思います。

そして、ここで一つの決断をしました。

ここまでずっと一緒に旅をしてきたKと別れ、一人で上海から日本へ帰るという決断です。 個人行動派のKに悪いと思ったのが決断した理由だったのですが、 正直なところ、「何かの間違いで帰られなくなったら、どうしよう?」とは思いました。 自信も全くありませんでした。

色々迷いはありましたが、ゲストハウスの受付で成都→上海の列車チケットを予約し、さらに、 航空券のリコンファームもする必要があったので、航空会社の出張所の場所を教えてもらいました。 場所は、武侯祠近くの西南民族学院の南でした。

出張所はすぐに見つかったのですが、僕の「リコンファーム」の発音が悪かったようでなかなか理解してもらえず、 四苦八苦しました。出張所の受付員さんがうまく対応してくれたため、なんとかリコンファームでき、 8月14日に帰国することになりました。

地獄の料理

峨眉山(がびざん)に向かうKと、上海に向かう僕が一緒にいる日もそうなかったので、 四川名物の火鍋を食べに行くことにしました。
(*:四川では、鍋のヘンが「火」の漢字が用いられていました)

この火鍋には、写真のようにダシが2種類あり、上が「白」汁、下が「紅」汁です。 「白」汁は非常に塩辛いですが、まあ我慢すれば何とか食べられます。

一方の、「紅」汁は唐辛子ベースのダシで、あちこちに唐辛子が浮いています。 かなり辛く、舌・口の感覚が分からなくなります。相当辛いもの好きの日本人でも食べられないかもしれません。

僕達は、「紅」汁に入れてしまった具を、「白」汁で「中和」するということをしたんで、 最後はどっちも紅くなってました。火鍋はもうこりごりですね。

四川では、火鍋の「鍋」という漢字の左側の部首は「金へん」ではなく「火へん」なんですが、 それだけの名前を付けられてることだけあって、確かにかなり辛かったです。 これを食べる前から、お腹の調子はよろしくありませんでしたが、火鍋で再びとどめを刺されてしまいました。

ちなみに、料金は2人で41.5元でした。
火鍋(上が白汁、下が紅汁)






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