![]() やかんに水を汲んでお湯を沸かす |
紅茶は2杯で1人前と考えます。 一人分約 360ccのお湯を使いますので最低でも1リットルは湧かします。 (水の量はポットやカップを温める分や蒸発する分も考えて多めにします。) 水の『鮮度』と『含まれる空気の量』が味と香に大きく影響しますので 汲みたての水道水を使います。 ミネラルウォーター:水に含まれるミネラル分が紅茶の風味を変化させてしまいます。 電気ポットの湯:水が変質しているばかりか、水に含まれる空気も少なく 温度も低いので適しません。 ストーブで湧かし続けている湯、浄水器の水:水中の空気が足りないので同じく適しません。 日本の水は軟水なのでそのままで紅茶に適しています。 ジャンピング(ゆっくり上下に浮いたり沈んだり茶葉が対流する)は水に含まれる空気によって活発になります。 茶葉が開き味、色、香が引き出せます。 やかんは鉄製以外のものを使用。鉄分は紅茶の水色や味に影響します。 ただしホーロー製ははげてくると鉄が出てくるので注意。 |
| ポットとカップを 温める |
ぐらぐらと沸いてきたらポットとカップにお湯をいれて温めます。
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茶葉を計って ポットにいれる |
ポットを温めていたお湯を捨ててから茶葉をいれます。
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沸騰したお湯を勢いよく手早くポットにいれる |
お湯の温度が低いとジャンピングが起こりにくくなります。 また、湧かしすぎのお湯も空気が抜けてしまうため、あまり適しません。 沸騰してから1〜2分以内に注ぎ、カルキが気になる場合でも 3分程度に留めておいてください。 ティーポットに高いところからお湯を勢いよく注ぎ入れます。 ジャンピングの様子が見れる耐熱ガラスのポットもおすすめです。 |
ポットにフタをして 蒸らす |
お湯を注いだらすぐにフタを閉めて蒸らします。 ティーバッグは、ソーサーなどで必ずフタをしてください。 紅茶の香り成分は揮発性のため、フタをしない香りが逃げます。 抽出時間は茶葉によって異なります。(茶葉の抽出時間参照)ジャンピングが終わって茶葉が底に沈み、茶葉が完全に開ききればおいしく飲めます。 よく紅茶用で使われていますが実はパリで開発されたエスプッソ用の用具です。 狭い空間では十分なジャンピングが出来ませんし 上から押さえつけると茶葉がちぎれて余分な渋みが出ますので絶対使用しないで下さい。 |
茶こしでこしながら カップに注ぐ |
抽出が終わったら、スプーンで茶葉を起こす感覚で軽く1回かき回し、濃さを均一にしてカップに注ぎます。 ティーバッグの場合は、バッグをスプーンで押さえつけたり、 何度もシャバシャバすると苦味がでます。 日本茶と同じように少量ずつ順番に入れるほうが均一にはいります。 一度で複数杯の紅茶を淹れる場合は、茶葉が入れっぱなしだと時間と共に渋味や苦味がでることがあるので、気になる時は別のポットに漉して入れておきます。一度使った茶葉は再利用できません。 すすらずに飲めるよう温度は60℃〜65℃くらいでいただきます |
「ゴールデンルール」英国式の伝統的な紅茶の入れ方を「ゴールデンルール」といい、
5つの基本原則があります
1. 品質の良い新鮮な茶葉を使います。
2. ティーポットを温めておきます。フタ付きのポットを使います。
3. 茶葉の量は正確に。ティーカップ1杯につきティースプーン1杯(3g)です。
4. 新鮮な汲みたて、沸かしたての沸騰したお湯を使う。ポットのお湯は避けます。
5. 浸出(蒸らし)時間を計る。茶葉の形状にあった時間でふたをしてゆっくり蒸らします。
美味しく上手にいれるポイント
クリームダウンしにくいタンニンが少ない茶葉を選ぶ。
濃さ2倍のホットティーを作る。茶葉を倍にするのではなく、水を半分にするのがコツです。
茶葉3g/水90ccを目安に。急激に冷やす。グラスいっぱいに入れた氷の中に熱い紅茶を勢いよく注ぎます。
急激に冷やして風味を閉じこめます。
クリームダウンしにくい茶葉
ダージリン・ファーストフラッシュ(春摘み)ニルギリ(インド産)
キャンディー、ヌワラエリヤ、ディンブラ(スリランカ産)
キーマン(中国産)アールグレイ
中でも『キャンディ』が一番適した茶葉です。
またクリームダウンしやすい茶葉にキャンディをブレンドすることで防ぐことも出来ます。
ダージリン・ファーストフラッシュ(春摘み)の初期のものは、茶葉に含まれるカテキン類(タンニン)が少ないため、クリームダウンしにくく、スッキリした風味になります。もしクリームダウンしても余り目立ちません。
クリームダウンを防ぐ方法
クリームダウンとは、茶葉に含まれるカテキン類(タンニン)とカフェインが結びつき、
結晶化したものが白く見える現象のことです。
カテキン類(タンニン)の少ない茶葉を選択することが大切で
ホットティーを作った時点で、砂糖やシュガーシロップなどの甘味を加えることによって、
クリームダウンの発生をある程度抑えることができます。
また、クリームダウンしてしまったアイスティーは、熱湯を少量加えることによって、
多少軽減することもできます。(あまり入れすぎると氷が溶けたりして薄くなります)
クリームダウンしてしまった紅茶は美味しくなさそうには見えますが、
体に害は全くありません。
アイスティーの様々な淹れ方
最も美味しい淹れ方『オンザロック方式』
抽出から完成まで5分以内と、最も風味を損なわない淹れ方ですがクリームダウンしやすいのが欠点です。
上手に淹れるにはある程度経験が必要かも知れません。タンニンの少ないキャンディをメインに使う。
いつも通りのホットティーを淹れる。お湯の量は半分に。蒸らし時間は3分以内。
別の容器に茶こしを使ってこす。甘みが欲しい場合はここでグラニュー糖をいれてよく溶かします。
グラスに砕いた氷をいっぱいに入れて、そこへ勢いよく紅茶を注ぐ。
クリームダウンしにくい『二度取り方式』
クリームダウンしにくく、夏場でも半日は常温保存ができる淹れ方です。
朝作って職場や学校に持っていくのに適した淹れ方。
いつもより少な目の茶葉で普通にホットティーを作り、15〜20分蒸らす。
別の容器に茶こしを使ってこします。時間がない時はここまでオンザロック方式と同じでも可。
8分目まで氷を入れた容器に紅茶を一気に注ぎいれる。
2〜3回かき混ぜ、5秒以内に氷を取り除きます。飲み頃まで冷えるまで置かず手早く済ましてください。
この状態で常温で保存できます。クリームダウンするので冷蔵庫には入れないでください。
飲む直前に氷を入れたグラスに注いでください
ティーバッグで手軽にできる『電子レンジ方式』
後かたづけも簡単で最も手軽な方法ですが、風味に欠けるのが欠点です。
取りあえず「飲みたい」ときに。
耐熱容器に40ccの水とティーバッグを1つ入れます。(グラスは耐熱でない場合があるので避ける)
電子レンジで約45秒加熱します。レンジの性能によって前後しますが沸騰したら取り出してください。
ティーバッグを取り出し、甘みが欲しいときはここでグラニュー糖を加えてよく溶かします。
水を加えて濃さを調整し、氷を入れて冷やします。
水色が美しい『サンティー方式』
味や風味には欠けますが、美しい水色が特徴です。もともと水色が美しいキャンディ茶葉がオススメ。
バリエーションティーに最適。フルーツなどを添えて。
1000ccの水にティーバッグを3〜4袋、または20〜25gの茶葉を入れます。
しっかりフタをして日当たりの良い場所に3〜4時間ほど放置する。
日光に当ててから長くても5時間以内に、冷蔵庫へ移して冷やします。
最も手間いらず『水だし方式』
風味に欠けて、味も薄め。リーフよりティーバッグの方が適しているかもしれません。
もし茶葉を使うならBOP、BOPF、CTCなどできるだけ細かいものを選ぶ。
1000ccの水にティーバッグを3〜4袋、または20〜25gの茶葉を入れます。
冷蔵庫に一晩(8時間)冷やして出来上がり。
バリエーションアイスティー
ティースカッシュ/ティーソーダー
アイスティーによく冷えた無糖の炭酸水を注ぎガムシロップを入れて出来上がり。
ティーコーラ
アイスティーによく冷えたコーラを注いで出来上がり。
イギリスのティーカウンシルお勧めのレシピだそうです。
セパレートティー
比重の違いを利用して2層3層に分けるのがセパレートティーです。
ポイントはアイスティーにしっかり甘みをつけておく。
注ぐジュースは加糖されていない100%果汁をを使用します。
グレープフルーツやオレンジジュースを使用すると色合いもきれいです。
ミルクティーについて
牛乳の種類によって、味や風味、食感に大きな違いが出てきます。
『加工乳』『低脂肪乳』『乳飲料』『コーヒーフレッシュ(液体・粉末共)』は絶対に避けます。
美味しいミルクティーを作るために最も良いのが『低温殺菌牛乳』です。
普通の牛乳は「均質牛乳(Homogenized)」で、高圧をかけて沸点を上げて
120〜130度1〜3秒で高熱処理されています。
低温殺菌牛乳は「不均質牛乳(Non-Homogenized)」で、63度30分か
72度15秒で加熱処理されています。
でも、残念ですが低温殺菌牛乳は日本ではなかなか売っていませんので
『成分無調整・牛乳』で代用してくださいね。
『低温殺菌牛乳』のミルクティーと普通の牛乳の違い
カップでミルクで割って飲む「イングリッシュ式ミルクティー」の場合。
最新の英国王立化学協会の発表では先にミルクを入れてから紅茶を注ぐのが正式だそうです。
サラッとした口当たりの良い食感、香りが良く、まったりした重みがなく、ネバネバ感がありません。
紅茶の水色がしっかりと残り、比較的「茶色」で白っぽいミルク色にはなりません。
乳製品独特の生臭いミルク臭がしません。
鍋で煮出して作る『インド式ミルクティー(チャイ/ロイヤルミルクティー)』の場合。
低温殺菌牛乳だと牛乳100%で作ることが出来ます。
(鍋で煮出すことにより乳脂肪分が上部へ浮き上がり、下部は比較的薄く水に近い濃度となるため、
茶葉が十分に開いて、紅茶の旨味がしっかりと出ます。
低温殺菌牛乳が手に入らないと言う場合
「牛乳」「生クリーム」「コンデンスミルク」をそれぞれ6:2:2の割合で混ぜ、
好みでレモンやバニラエッセンス、ラム酒などで風味付けするとおいしく飲めます。